日本酒の種類、いくつ知ってる? 特定名称酒8種の特徴や普通酒との違いをわかりやすく紹介

日本酒の種類、いくつ知ってる? 特定名称酒8種の特徴や普通酒との違いをわかりやすく紹介
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日本酒の種類は、特定名称酒とそれ以外の普通酒に大きく分けられます。今回は、日本酒の種類の一覧表、特定名称酒とは何か、普通酒との違い、特定名称酒を分類する際のポイント、各特定名称酒の特徴と代表的な銘柄、そのほかの日本酒の種類などを紹介します。

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日本酒の種類を、さっそく一覧表で確認していきましょう。

日本酒にはどんな種類がある? 名称と違いを一覧表でチェック

一覧表でチェックする日本酒の種類

特定名称酒には共通して以下の規定もあります。
◇こうじ米の使用割合が15%以上
◇原料米は、農産物検査法によって3等以上に格づけされた玄米、またはこれに相当する玄米を精米したものに限られる
※国税庁ホームページをもとに作成

日本酒の種類は、大きく「特定名称酒」と「普通酒(一般酒)」に分類することができます。

上の「日本酒の種類」の一覧表では、上から8つが特定名称酒、下のひとつが普通酒となっています。一覧表をチェックすると、それぞれ使用原料や精米歩合などで違いがあることがわかります。

詳細を説明する前に、まずはおおもととなる酒税法での日本酒(清酒)の定義を確認しておきましょう。清酒について定義している、酒税法の第一章総則第三条の七を引用します。

七 清酒 次に掲げる酒類でアルコール分が二十二度未満のものをいう。
イ 米、米こうじ及び水を原料として発酵させて、こしたもの
ロ 米、米こうじ、水及び清酒かすその他政令で定める物品を原料として発酵させて、こしたもの(その原料中当該政令で定める物品の重量の合計が米(こうじ米を含む。)の重量の百分の五十を超えないものに限る。)
ハ 清酒に清酒かすを加えて、こしたもの

出典 e-GOV法令検索|酒税法

日本酒(清酒)を醸造している全国の蔵元は、この定義の範囲内でさまざまな工夫をこらし、多種多様なおいしい日本酒を造り出しています。

次章以降、特定名称酒と普通酒の違いや、特定名称酒の分類、それぞれの特徴などをみていきましょう。

「特定名称酒」って何? 「普通酒」との違いは?

特定名称酒と普通酒の違い

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「特定名称酒」とは、一定の要件を満たした日本酒(清酒)である「純米酒」「吟醸酒」「本醸造酒」の総称です。また、特定名称酒に含まれない日本酒は、「普通酒(一般酒)」と呼ばれ、区別されています。

日本酒の種類は「特定名称酒」と「普通酒」に大別される

たくさんの種類がある日本酒(清酒)を、大きく2つに分けると、「特定名称酒」と、それ以外の「普通酒(一般酒)」に分類することができます。

特定名称酒は「純米酒」「吟醸酒」「本醸造酒」の総称。それぞれの特定名称は、国税庁が告示した「清酒の製法品質表示基準」の要件を満たす場合にのみ、ラベルなどに表示することが可能となります。

特定名称酒以外の日本酒は、「普通酒」、または「一般酒」と呼ばれています。特定名称を表示できる要件を満たしてはいないものの、味わい深い商品もあり、比較的安価なこともあって、日常的に飲まれるお酒として広く流通しています。

大きく3つ、細かく分けると8つに分類される特定名称酒

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特定名称酒は大きく3つ、細かく分けると8つに分類される

特定名称酒は、上述のとおり、大別すると「純米酒」「吟醸酒」「本醸造酒」の3つに分けられます。

特定名称酒の分類

さらに、使用原料や精米歩合、製法などの違いによって、上の表のように、純米酒系として「純米大吟醸酒」「純米吟醸酒」「純米酒」「特別純米酒」、吟醸酒系として「大吟醸酒」「吟醸酒」、本醸造酒系として「本醸造酒」「特別本醸造酒」の8つに分類されます。

特定名称酒の分類のポイント

純米酒と吟醸酒の違いは使用原料

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特定名称酒である、「純米酒」と「吟醸酒」、「吟醸酒」と「本醸造酒」、「吟醸酒」「と大吟醸酒」、および「純米吟醸酒」と「純米大吟醸酒」の違いを、それぞれわかりやすく、ポイントを絞って紹介していきます。

純米酒と吟醸酒の違いは原材料にあり!

法令で認められている醸造アルコールの使用上限

※糖類など、清酒の原料として法令で定める物品を使用している場合は、それらを含む割合

特定名称酒のうち、純米酒系のお酒と吟醸酒系のお酒の大きな違いは、原材料(使用原料)にあります。

純米酒系が「米」と「米こうじ」だけで造られるのに対して、吟醸酒系と本醸造酒系は上の表のように、白米の重量の10%以下の「醸造アルコール」の使用が法令で認められています。

また、純米酒系のお酒のうち「特別純米酒」や「純米酒」の要件には、吟醸酒系の要件に入っている「吟醸造り」や「固有の香味」はありません。さらに純米酒には精米歩合が定められていないなど、それぞれ細かな違いがあります。

純米酒系、吟醸酒系、本醸造酒系の日本酒の違いについての詳しい情報については、下記の記事を参考にしてみてくださいね。

(参考文献)
酒税法(第一章 総則 第三条 七 イロハ)
酒税法施行令(第一章 総則 第二条)
国税庁|「清酒の製法品質表示基準」の概要

吟醸酒と本醸造酒の違いは製法

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吟醸酒と本醸造酒は製法に違いがある

どちらも醸造アルコールを使用している吟醸酒系と本醸造系の大きな違いは、製法と香りにあります。

吟醸酒系のお酒は、「吟醸造り」という製法で造られることと、吟醸造りによって生み出される「吟香(吟醸香)」と呼ばれる香りがあることが要件となっています。

対して、本醸造酒系のお酒には、それらの要件はありません。さらに、精米歩合などにも細かな違いがあります。

では、吟醸造りとはどういう製法なのでしょう。国税庁のホームページでは、以下のように紹介しています。

吟醸造りとは、吟味して醸造することをいい、伝統的に、よりよく精米した白米を低温でゆっくり発酵させ、かすの割合を高くして、特有な芳香(吟香)を有するように醸造すること

出典 国税庁|「清酒の製法品質表示基準」の概要

なお吟香については、メロンやバナナといった果物を思わせる華やかな香りが特徴とされています。

吟醸酒と大吟醸酒、純米吟醸酒と純米大吟醸酒の違いは精米歩合

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吟醸酒と大吟醸酒、純米吟醸酒と純米大吟醸酒の違いは精米歩合にあり

特定名称酒のうち、吟醸酒と大吟醸酒、純米吟醸酒と純米大吟醸酒の違いは「精米歩合」です。吟醸酒と純米吟醸酒の精米歩合が「60%以下」なのに対し、大吟醸酒と純米大吟醸酒の精米歩合は「50%以下」と定められています。

精米歩合とは、玄米の外側を削って精米した際、残った米の割合をパーセンテージで示したものです。

下の図をみてみましょう。精米歩合の数字が小さいほど、雑味分が多い米の外側が削られているので、できあがったお酒はスッキリとしたクリアな味わいになる傾向があり、数字が大きければ、原料米由来のコクのある旨味が感じられる傾向があります。

精米歩合の例と味わいの傾向

精米歩合の例と味わいの傾向

日本酒の味わいは精米歩合だけで決まるわけではありませんが、重要なファクターのひとつであることは間違いありません。

精米歩合については、情報満載のこちらの記事で詳しく紹介しています。

日本酒の種類|純米酒系の日本酒の特徴を解説! おすすめ銘柄も紹介!

純米酒系の日本酒の特徴

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純米大吟醸酒の特徴

精米歩合50%以下の米と米こうじのみを原料とし、吟醸造りで醸した、固有の香味や色沢がとくに良好な日本酒が「純米大吟醸酒」です。

雑味成分の多い外側をしっかり削った米が使われることから、米の旨味を感じさせながらも、香り華やかで、よりきれいな飲み口になりやすい傾向にあります。

フルーティーかつ華やかな香りと酸味がたのしめる「直虎 別誂 純米大吟醸 生酒」(長野/遠藤酒造場)、キレのよいシャープな旨味と品のある酸味が調和する「楯野川(たてのかわ) 純米大吟醸 渓流中取り」(山形/楯の川酒造)などがおすすめです。

純米大吟醸酒の特徴

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純米吟醸酒の特徴

精米歩合60%以下の米と米こうじを原料とし、吟醸造りで醸した、固有の香味や色沢が良好なお酒が「純米吟醸酒」です。

フルーティーで華やかな香りとともに、米由来の旨味とコクが味わえる、香味のバランスが取れたお酒が主流となっています。

香味のバランスが抜群の「飛露喜(ひろき) 純米吟醸」(福島/廣木酒造本店)、フルーティーな香りと酸味が特徴的な究極の食中酒「伯楽星(はくらくせい) 純米吟醸」(宮城/新澤醸造店)などがおすすめです。

純米吟醸酒の特徴

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純米酒の特徴

米と米こうじだけで造られるお酒で、香味、色沢がよいものが「純米酒」です。精米歩合の規定はありません。

純米酒は、米由来の旨味とコクが堪能できるどっしりとした力強い味わいのお酒が多い傾向にあります。

旨味とのどごしのよさが特徴で、人肌燗で飲めばさらに米由来の旨味が増す「太平山 生もと純米」(秋田/小玉醸造)、原料米由来のふくよかな味わいが魅力的な「開運 純米 山田錦」(静岡/土井酒造場)などがおすすめです。

純米酒を燗酒で飲む際に使いたい酒器「ちろり」についての記事もあわせて読んでみましょう。

純米酒の特徴

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特別純米酒の特徴

純米酒のうち、香味および色沢がとくに良好なもので、「精米歩合60%以下の米」または、「特別な製造方法」で造られたお酒が「特別純米酒」です。

米の旨味がしっかり味わえるお酒が多いようです。

「特別な製造方法」については、説明表示が義務づけられているものの明確な規定はなく、何を「特別」とするかは各蔵元に任されています。特別な製造方法の例としては、「無農薬の有機米を使用」「昔ながらの木槽(きふね)搾りを行っている」などが挙げられます。

酸味とキレのある味わいの「酔鯨(すいげい) 特別純米酒」(高知/酔鯨酒造)、コクのある辛口酒の「特別純米酒 田酒(でんしゅ)」(青森/西田酒造店)などがおすすめです。

日本酒の種類|吟醸酒系の日本酒の特徴を解説! おすすめ銘柄も紹介!

吟醸酒系の日本酒の特徴

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特定名称酒のうち、吟醸酒系の日本酒の特徴を紹介します。

大吟醸酒の特徴

精米歩合50%以下の米と米こうじ、原料米総重量の10%以下の醸造アルコールを原料とし、吟醸造りで醸した、固有の香味、色沢がとくに良好なものが「大吟醸酒」です。

よりよく磨かれて、雑味のもととなるタンパク質や脂分が削り取られている米を使っているため、スッキリ軽やかな味わいとなる傾向があります。また、フルーティーでさわやかな香りも特徴のひとつに挙げられます。

華やかな香りとやわらかな味わいの「来福大吟醸『雫』」(茨城/来福酒造)、きめ細やかな味わいとさわやかな飲み心地が特徴の「黒龍 大吟醸」(福井/黒龍酒造)などがおすすめです。

大吟醸酒の特徴

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吟醸酒の特徴

精米歩合60%以下の米と米こうじ、原料米総重量の10%以下の醸造アルコールを原料とし、吟醸造りで醸した、固有の香味、色沢がよいものが「吟醸酒」です。

花やフルーツを思わせる華やかな香りと、淡麗でのどごしがなめらかなスッキリとした味わいのものが多い傾向があります。

澄んだ甘味とフレッシュな酸味のバランスが心地よい「磯自慢(いそじまん) 吟醸」(静岡/磯自慢酒造)、フルーティーな香りと爽快な味わいの「出羽桜 桜花吟醸酒」(山形/出羽桜酒造)などがおすすめです。

日本酒の種類|本醸造酒系の日本酒の特徴を解説! おすすめ銘柄も紹介!

本醸造酒系の日本酒の特徴

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特定名称酒のうち、本醸造酒系の日本酒の特徴を紹介します。

本醸造酒の特徴

精米歩合70%以下の米と米麹、原料米総重量の10%以下の醸造アルコールを原料とし、香味、色沢がよいものが「本醸造酒」です。

辛口でキレのある味わいのものが多く、食中酒としても広く用いられています。

穏やかな味わいとスッキリした後味のバランスが絶品の「一ノ蔵(いちのくら) 無鑑査本醸造辛口」(宮城/一ノ蔵)や、さわやかな辛口酒でありながら奥の深い旨味を持つ「石鎚(いしづち) 極み辛口本醸造+10」(愛媛/石鎚酒造)などがおすすめです。

本醸造酒の特徴

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特別本醸造酒の特徴

本醸造酒のうち、香味および色沢がとくに良好なもので、「精米歩合60%以下の米」または、特別純米酒と同様の「特別な製造方法」で造られたお酒が「特別本醸造酒」です。

スッキリとしてキレのある味わいのものが多いようです。

口当たりがやわらかく淡麗な味わいの「特別本醸造 八海山(はっかいさん)」(新潟/八海醸造)や、スッキリとしたシャープな味わいとキレのよさをあわせ持つ飲み飽きしない味わいの「正雪(しょうせつ) 特別本醸造」(静岡/神沢川〈かんざわがわ〉酒造場)などがおすすめです。

特別本醸造酒を燗酒で飲むときに使いたい、おちょこについてはこちらの記事がおすすめです。

まだまだあります! 日本酒の種類

そのほかの日本酒の種類

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日本酒にはさまざまな製法があり、同じ特定名称酒であっても、一部の製法が異なるだけでまったく別の味わいになることもあります。

具体的には、日本酒の品質を一定に保つために行われる加熱処理「火入れ」の有無や回数、貯蔵期間の違い、もろみを搾って日本酒と酒粕とに分ける「上槽(じょうそう)」のやり方の違い、「ろ過」の有無などが挙げられます。

また、もろみを搾る際、どのタイミングで出てきたかによっても味わいは変わります。

さらに、日本酒には発泡性のあるお酒もあり、製法の違いによっていくつか種類に分けられます。

このように多種多様な日本酒の種類を勉強したい人におすすめなのが、日本酒関連の資格です。下記にまとめた記事があります。機会があればトライしてみるのもおすすめです。

また、『たのしいお酒.jp』には、「火入れ」など、日本酒のさまざまな製法や工程などについてまとめた記事もたくさんあります。気になったものがあればチェックしてみてくださいね。

日本酒には本当にたくさんの種類があります。迷ってしまったら、味わいや香りの特徴で気になったものから試してみるのもよいでしょう。「おいしい」と感じたお酒の使用原料や精米歩合、製法などをラベルやホームページでチェックしておくと、好みのお酒の傾向がみえてきます。さまざまな日本酒をたのしんでみてくださいね。

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