見ているだけでもたのしい日本酒のボトルデザイン
日本酒のボトルデザインに近年、変化がおきています。これまでにない形やユニークなデザインのボトルは、これが日本酒?と驚かされるほどオシャレ。思わず手に取りたくなるような話題の銘柄も紹介していきますよ!
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ボトルデザインが日本酒の常識を変える!?
gg-foto/ Shutterstock.com
日本酒のボトルデザインがオシャレで自由に!
ボトルデザインがぐんとオシャレになった日本酒が増えているのを知っていますか? 形、色、パッケージ、質感など自由な発想で「デザイン」されたボトルは、選択の幅を広げ、新たな日本酒ファンを生み出すのに一役買っています。
華やかな見た目の小瓶タイプや、インテリアにもなりそうな日本酒はとくに人気。スタイリッシュなデザインで、プレゼントにしても喜ばれます。
日本酒のボトルデザインの定番とは?
昔ながらの日本酒のボトルデザインは、ガラス製で肩がなだらか、蓋はスクリューキャップで、色は茶色か緑色が主流です。このボトルの色の理由は、瓶のなかの酒を変質させないためで、茶と緑には、光を遮り、紫外線をある程度シャットアウトする効果があります。
一方、涼しげな青や透明の夏酒用の瓶は見た目に美しいですが、光を通すため保管には注意が必要です。
インテリアにもなる日本酒のボトルデザイン
Monte Rego Images/ Shutterstock.com
日本酒のボトルデザインはここまできた!? ボトルのなかに富士山が!
「富士山ボトル 飛竜乗雲(ひりゅうじょううん)」は、丸みを帯びた瓶の底に富士山がそびえたつ、芸術的なボトルデザインの日本酒です。LEDライトが富士山を照らす、衝撃の仕様付き。瓶のなかを金粉が舞う、ゴージャスな1本です。
東京のベンチャー企業「Y'S FACTORY JAPAN」と、静岡で十八代続く老舗蔵元「富士錦酒造」のコラボ商品で、瓶に詰められている銘柄は、富士山の伏流水で仕込んだこだわりの純米大吟醸「飛竜乗雲」です。
販売元:Y'S FACTORY JAPAN株式会社
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日本の伝統を感じさせる名称と洗練されたボトルデザイン
きょうかい七号酵母の発祥蔵としても知られる長野県諏訪市の蔵元、宮坂醸造(清酒 「真澄」 の蔵元)も素敵なデザインのボトルを展開しています。
原料や製法による味わいの違いを、日本の伝統を感じさせる名称と洗練されたデザインで表現しているのが特徴です。究極の食中酒を目指した「極上の真澄」シリーズ、多様な味わいを日本の伝統色を名称にして表現した「こだわりの真澄」シリーズ、しぼりたて新酒からあらばしりまで季節をたのしむ「季節の真澄」シリーズなどがあります。
製造元:宮坂醸造株式会社
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ユニークさはピカイチ!? 本物そっくりな電球型のボトルデザイン
日本酒のボトルデザインのなかでも、ユニークさで異彩を放つのは「電球の酒 てんきゅう」。昔懐かしい白熱電球と同サイズの透明なボトルに、蔵元の主力銘柄「天久(てんきゅう)」を詰めています。飲み終わったらソケットにはめて、インテリアとしてたのしむこともできます。実際にはめるときは、口径が合うか確認してから試してください。
このお酒を造っているのは、天保11年(1840年)に創業した若山県内屈指の老舗酒造、高垣酒造場です。
製造元:高垣酒造場
公式サイトなし
世界水準の日本酒ボトルデザイン
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世界的建築士のセンスが光る、独創的なボトルデザイン
「NEXT5 THE HARVEST 2017」は、世界で活躍する建築士、田根剛氏がボトルをデザインしたことでも評判の日本酒でした。ボトルのボディには、下から上に向かって、玄米~精米歩合40%までの酒米を再現した凸凹があしらわれ、ひと粒として同じ形のない、緻密で独創的なデザインになっています。
「NEXT5 THE HARVEST」は、秋田県を代表する若手蔵元5人組ユニットによる共同醸造シリーズで、発売されるたびに日本酒への新たな試みが注目を集めています。
デザイン界の巨匠が手がけた、シンプルモダンなボトルデザイン
モダンなボトルデザインの日本酒といえば、長野県の枡一市村酒造場の「HAKKIN 白金」。デザインを手がけた原研哉氏は、日本デザインセンター代表取締役社長であり、「無印良品」のアドバイザリーボードとしても知られる、デザイン界の巨匠です。
プラチナのように輝きを放つステンレス製のボトルは、やや角ばった楕円のずん胴ボディに、丸い肩口と短い首が特徴。シンプルでモダンなデザインとは対照的に、中身は酒造りの原点に立ち帰った、桶仕込みの山廃純米酒です。
製造元:株式会社枡一市村酒造場
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北欧デザインを日本酒ボトルに? 世界に羽ばたくボトルデザイン
真っ白なボトルの表面にあしらわれた、大きな米粒のデザインが目をひく山口県大嶺酒造の「大嶺(おおみね)」。この米粒には意味があり、1粒は純米大吟醸、2粒は純米吟醸、3粒は純米酒と、米粒の数によって日本酒のタイプがわかるようになっています。
シンプルで洗練された美しさは、北欧デザインを彷彿とさせると評判。それもそのはずで、デザインを手がけたのは、スウェーデンを代表する世界的デザイン集団「ストックホルム・デザイン・ラボ」です。
製造元:大嶺酒造株式会社
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1粒は純米大吟醸を表す
出典:株式会社三越伊勢丹ホールディングス プレスリリース(株式会社PR TIMES)
オシャレなボトルデザインの日本酒は、存在感があるので、テーブルの上が華やぎます。飲み終えたら、インテリアとして飾ってたのしめるのもよいですね。ぜひ注目してみてください。