初心者におすすめの日本酒とは? 初心者が失敗しない日本酒の選び方

初心者におすすめの日本酒とは? 初心者が失敗しない日本酒の選び方
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日本酒の初心者には、フルーティですっきりとした味わいのものがおすすめです。ただ、日本酒は種類が多すぎて、どれを選べばよいのか迷ってしまいがちなもの。そこで、日本酒初心者におすすめの日本酒銘柄や、失敗しない日本酒の選び方などを解説します。

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日本酒選びに役立つ基礎知識

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日本酒ってどんなお酒?

日本酒の初心者向けに、まずは日本酒の定義をおさらいしましょう。日本酒とは、米を主原料に、麹と水を加えて造られる日本の伝統的なお酒のこと。酒税法上は「清酒」に区分され、次のように定義されています。

◇清酒の定義
米、米麹、水を原料として発酵させて濾(こ)した、アルコール度数22%未満のもの。醸造アルコールや糖類、有機酸やアミノ酸塩、清酒など法令で定められた物品を原料に用いる場合は、その合計が米の重量の50%を超えないことが条件。

日本酒と清酒がどう違うのか、初心者にとっては混乱しがちですが、「清酒」とは酒税法上の用語で、日本酒からどぶろくや合成酒、みりんなどを除いたものを指す言葉。私たちが日頃たのしむ日本酒はその大半が清酒で、日本酒(清酒)と表記されることも多いため、ここでは大まかに「清酒=日本酒」ととらえておきましょう。

「清酒」とは一体どんなお酒? 今こそはっきりさせよう!

特定名称酒って何? 日本酒の種類を知っておこう

日本酒を飲み慣れていない初心者には、同じ銘柄の日本酒にもさまざまな種類が存在することに驚いた経験があるかもしれません。

日本酒は、原料や製造法によって「普通酒」と「特別名称酒」に大別されます。このうち特定名称酒は、国税庁が定める製法品質表示基準を満たしたもののみ、ラベルに表示することが認められています。

特定名称酒には、以下の8種類があります。
◇純米大吟醸酒(原料は米と米麹のみ、精米歩合50%以下)
◇大吟醸酒(原料は米と米麹、醸造アルコール、精米歩合50%以下)
◇純米吟醸酒(原料は米と米麹のみ、精米歩合60%以下)
◇吟醸酒(原料は米と米麹、醸造アルコール、精米歩合60%以下)
◇特別純米酒(原料は米と米麹のみ、 精米歩合60%以下または特別な製造方法)
◇特別本醸造酒(原料は米と米麹、醸造アルコール、精米歩合60%以下または特別な製造方法)
◇純米酒(原料は米と米麹のみ)
◇本醸造酒(原料は米と米麹、醸造アルコール、精米歩合70%以下)

これらの名称から、米をどれだけ削って雑味を原因となる栄養素を取り除いたかを示す「精米歩合」や、原料に「醸造アルコール」を加えているかなど、製造上の特徴を知ることができます。

初心者が詳しく理解する必要はありませんが、おいしい日本酒に出会ったときは、銘柄だけでなく、種類もあわせて覚えておくとよいでしょう。

「精米歩合」を知れば日本酒選びがたのしくなる? 【日本酒用語集】《きき酒師監修》

「醸造アルコール」って何? なぜ使われているの?【日本酒用語集】

日本酒のラベルからわかる味わいの特徴1

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「日本酒度」で甘口か辛口かを見極める

日本酒初心者にわかりづらいのが、日本酒の「甘口」と「辛口」がどう違うのか。その判断基準のひとつとされているのが、ラベルに表記されている「日本酒度」です。

「日本酒度」とは、日本酒の比重(糖分量)を表す単位のこと。「日本酒度+3」や「日本酒度-1」などと表記され、糖分が多いほどマイナスの数値が高くなり甘口に、糖分が少ない場合はプラスに傾き、プラスの数値が高くなるほど辛口に感じられるといわれています。

ただし、日本酒度だけで日本酒の味わいが決まるわけではありません。あくまでもひとつの目安だということを覚えておくとよいでしょう。

【日本酒度とは?】超辛口から大甘口まで

「酸度」から味の濃淡を見極める

日本酒度と合わせてラベルに表記されている「酸度」もまた、日本酒の味わいを左右する指標のひとつです。

「酸度」とは、日本酒の製造過程で生じる有機酸の量を表す数値。コハク酸やリンゴ酸、乳酸、クエン酸、酢酸といった有機酸は、日本酒に酸味や旨味をもたらし、揮発性のものは香りにも影響を与えるといわれています。

日本酒全体の平均的な酸度は1.14〜1.44。これより酸度が高くなると濃醇で濃口に、酸度が低いほど淡麗な味わいに感じる傾向があります。

日本酒は酸度によって味が変わる!?知れば損なし酸度の話

旨味やコクに影響する「アミノ酸度」

「アミノ酸度」は、日本酒の旨味やコクに影響する指標。日本酒にどのくらいアミノ酸が含まれているかを数値で表します。

日本酒には、グルタミン酸や、アスパラギン酸、アルギニンをはじめ、約20種類のアミノ酸が含まれています。アミノ酸といえば旨味のもとと思われがちですが、なかには酸味や甘味、苦味をもたらすものもあります。

一般的には、アミノ酸度が高い日本酒ほど、旨味とコクがしっかりと感じられる濃醇でのみごたえのある味わいになる傾向があります。一方、アミノ酸度が低い日本酒と、淡麗でスッキリとした味わいになる傾向だといわれています。

日本酒度、酸度、アミノ酸度とは? 数値から日本酒の味わいを探ろう

日本酒のラベルからわかる味わいの特徴2

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原料米の種類でも味わいは変化する

日本酒の主原料は米ですが、その品種も日本酒の味わいを決定づける重要な要素です。ここでは、日本酒の原料として育種された「酒造好適米(酒米)」のなかから代表的なものを紹介します。

【山田錦(やまだにしき)】

兵庫県で生まれた山田錦は、「酒米の王様」の異名をもつ酒造好適米の代表格。粒が大きく、米の中心にある不透明の部分「心白(しんぱく)」が約8割を占めているため、たんぱく質の含有量が少なく、雑味が出にくいという特徴があります。

精米しても砕けにくいことから高精白されることが多く、香り高くバランスのよい日本酒に仕上がる傾向があります。

「山田錦(やまだにしき)」っていったい何? 初心者向けに解説!【日本酒用語集】

【五百万石(ごひゃくまんごく)】

山田錦と双璧をなすのが、新潟県生まれの五百万石。芳醇な味わいに仕上がる山田錦に比べて淡麗辛口に仕上がる傾向があり、スッキリとクセのない味わいが飲み手の人気を集めています。

【美山錦(みやまにしき)】
長野県が誇る、寒冷地向きの酒造好適米。五百万石と似た、すっきりとした味わいの日本酒に仕上がります。

このほかにも、「雄町(おまち)」「出羽燦々(でわさんさん)」「越淡麗(こしたんれい)」など、多様な酒造好適米が使われています。どんな米を使っているかはラベルや商品名にも明記されていることが多いので、好みの日本酒に出会ったときは、米の種類もチェックしておきましょう。

日本酒の産地も重要なポイント

日本酒は、造られる地域によっても特徴が異なります。というのも、日本酒の原料となる米や水の味わいは、土地ごとの気候風土によって異なります。また、郷土料理の味わいも地域ごとに異なるため、料理と合わせる日本酒も地域色が出てくるのです。

もちろん、蔵元によって例外もありますが、地域ごとに「淡麗辛口」「淡麗甘口」「濃醇甘口」「濃醇辛口」などの傾向があるので、覚えておくと好みの日本酒を選びやすくなります。

好みの味わいや香り、飲み方を見つけよう

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日本酒は味わい×香りで選ぶ

日本酒選びのポイントを甘口か辛口かに置いている人もいるでしょうが、ここに「味わい」と「香り」の軸を加えると、好みの傾向がより鮮明に浮かび上がってくるはずです。

味わいの軸はスッキリから濃醇へ、香りの軸は穏やかから華やかへ。この2軸のグラフ上に、飲んだ日本酒のタイプをプロットしてみてはいかがでしょうか。

日本酒の味わいは温度で変わる

日本酒は、飲み方によっても風味や香りの感じ方が変わってきます。とくに、冷やしたり、温めたりといった温度の違いで、その味わいは大きく変化します。

香り高さやフレッシュさを堪能するなら、冷蔵庫で5〜8度程度に冷やした「冷酒」がおすすめ。華やかでフルーティーな味わいの吟醸酒や、しぼりたての生酒、発泡タイプのにごり酒などは、冷酒を試してみてください。

初心者が混同しやすいのが「冷酒」と「冷や」。「冷や」は冷やしていない常温(20度くらい)の日本酒のこと。味のバランスがよく、その日本酒本来の味が一番わかる温度といわれています。

日本酒の「冷酒」と「冷や」の違いって何だろう?

一方、日本酒の旨味を堪能したいときは「お燗」がおすすめ。温度によって香りの立ち方や味わいが変化するため、日向燗(30度)、人肌燗(35度)、ぬる燗(40度)、上燗(45度)、熱燗(50度)、そして飛び切り燗(55度以上)と、小刻みに呼び名が変わります。いろいろ試してみるとよいでしょう。

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初心者におすすめの日本酒銘柄10選

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初心者におすすめの甘口銘柄

日本酒初心者におすすめの銘柄を紹介していきます。まずは甘口に分類される銘柄からです。

【獺祭(だっさい) 純米大吟醸45:旭酒造】
山口県の旭酒造が手がける有名銘柄「獺祭」のスタンダード。米由来の繊細な甘味とフルーティーな香りが特徴です。原料米には山田錦を使用。2019年に精米歩合を50%から45%まで高め、華やかで繊細な香りに仕上げています。

幻の日本酒【獺祭(だっさい)】日本酒人気の火つけ役《きき酒師監修》


【澪(みお) スパークリング清酒:宝酒造】
やさしい甘味とほどよい酸味、さわやかな発泡感、フルーティーな香りが魅力のスパークリング清酒。アルコール分は5%と低めなので、日本酒初心者はもちろん、お酒を飲み慣れていない人にもおすすめです。

京都の日本酒の新しいカタチ、スパークリング清酒【澪(みお)】


【東光(とうこう) 純米吟醸原酒:小嶋総本店】
安土桃山時代に創業した山形県の老舗蔵、小嶋総本店が手がける純米吟醸原酒。熟した果実のような芳醇さとボリュームのある旨味が特徴で、コスパの良さも魅力「ワインでおいしい日本酒アワード2020」で金賞に輝きました。

山形の日本酒【東光(とうこう)】城下町、米沢で育まれた歴史ある名酒

【純米吟醸原酒 CEL(せる)-24:亀泉酒造】
高知の蔵元、亀泉酒造が、高知オリジナルの酵母「CEL-24」を用いて開発した人気銘柄。日本酒度-13、酸度1.8、アミノ酸度1.0と、甘味と酸味のバランスが絶妙な純米吟醸原酒です。華やかな香りと白ワインのような味わいを、ぜひ冷酒で堪能ください。

高知の日本酒【亀泉(かめいずみ):亀泉酒造】老舗蔵元が醸す個性あふれる土佐の地酒


【 Fu.(ふ):富久錦】
創業は天保元年(1839年)。地元・兵庫産米にこだわり純米酒だけを醸し続ける蔵元・富久錦が、伝統の技で生み出した一本。アルコール度数を8〜9度に抑えた低アルコール酒で、果実のような自然の甘味と酸味をたのしめます。

製造元:富久錦株式会社
公式サイトはこちら

初心者におすすめの辛口銘柄

日本酒初心者におすすめの日本酒銘柄、ここからは辛口の銘柄を紹介します。

【寫樂(しゃらく) 純米酒:宮泉銘醸】
米にこだわる福島県・会津の蔵元、宮泉銘醸が手がける純米酒。果実系の含み香と米の旨味がバランスよく、後味はスッキリ。どんな料理ともマッチする食中酒にぴったりの1本です。

「寫樂(しゃらく)」は“幻の酒”と呼ばれる、会津若松を代表する日本酒


【上善如水(じょうぜんみずのごとし) 純米吟醸:白瀧酒造】

越後湯沢のやわらかな雪どけ水で醸した「スッキリ×華やか」な日本酒の代表格。日本酒度は+4とやや辛口。やわらかく軽やかな味わいと、スッキリとした後味は飲み飽きしません。2021年3月にリニューアルし、精米歩合をそれまでの60%から55%へと磨き上げました。

白瀧酒造の定番商品「上善如水 純米吟醸」が12年ぶりにリニューアル


【雪の茅舎(ゆきのぼうしゃ) 純米吟醸:齋彌酒造店】
「雪の茅舎」は、秋田県の齋彌(さいや)酒造店が造る人気ブランド。蔵元自ら栽培する「秋田酒こまち」と自家培養酵母を用いて、ゆっくりと醸される純米吟醸酒は、ふくよかで上品なのどごしがたのしめます。

NHKプロフッショナル 仕事の流儀 伝説の杜氏「高橋藤一」氏が醸す日本酒「雪の茅舎」


【田酒(でんしゅ) 特別純米酒:西田酒造店】
「田酒」は昔ながらの手造りにこだわり続ける青森県・西田酒造の代表銘柄です。この特別純米酒は、原料に青森県産の「華吹雪」を用いた、米の旨味とコクを感じさせる飲み飽きしないお酒。生産量の少なさから「幻の日本酒」と評されることも。

青森の銘酒「田酒」は米の旨味が生きた日本酒の原点ともいうべき逸品

【菊正宗 しぼりたてギンパック:菊正宗酒造】
「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2019」にて紙パック商品で初めて「グレートバリュー・チャンピオンサケ」に輝いた日本酒。コストパフォーマンスの高い日常酒ながら、新酒のようなフレッシュ感と大吟醸を思わせるフルーティーな香りがたのしめる、淡麗やや辛口の1本です。

製造元:菊正宗酒造株式会社
公式サイトはこちら

日本酒選びの近道は、好みの味わいを知ること。飲めば飲むほどたのしみは広がるので、この記事を参考に、とっておきを探してみてください。

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