鹿児島のおすすめの焼酎10選【九州の本格焼酎】

鹿児島のおすすめの焼酎10選【九州の本格焼酎】
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鹿児島は国内1、2位を争う焼酎王国。蔵元や酒造場の数では日本一を誇り、銘柄数は二千を超えているといわれています。なかでも全国の焼酎ファンから熱い視線を集めているのが、薩摩の芋焼酎と奄美の黒糖焼酎。その魅力を探ります。

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鹿児島が「焼酎王国」と呼ばれる理由

鹿児島が「焼酎王国」と呼ばれる理由

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鹿児島県は日本有数の焼酎王国。県内には100以上の蔵元が120もの酒造場を営み、二千を超える本格焼酎の銘柄を生み出しています。生産量では、同じく焼酎造りが盛んな宮崎県と競り合う年があるものの、蔵元数や、人口あたりの焼酎消費量では、間違いなく日本一。なかでも「焼酎王国」鹿児島が力を注いでいるのが、「薩摩焼酎」と「黒糖焼酎」です。

「薩摩焼酎」とは、鹿児島県産の良質なサツマイモを原料に、製造から容器詰めまでの全工程を、奄美を除く鹿児島県内で行った芋焼酎のこと。ワインの「ボルドー」や、スパークリングワインの「シャンパン」、ウイスキーの「スコッチ」などと同様に、WTO(世界貿易機構)により産地呼称が認められています。
一方、「黒糖焼酎」はサトウキビからとれた黒糖を原料に醸造される本格焼酎で、鹿児島県奄美群島だけに製造が認められている地域団体商標です。

「薩摩焼酎」と「黒糖焼酎」は、鹿児島が誇る焼酎の二大ブランド。どちらも近年の焼酎ブームで注目が集まり、人気銘柄がいくつも誕生しています。

鹿児島では圧倒的に多い芋焼酎、その特徴とは?

鹿児島では圧倒的に多い芋焼酎、その特徴とは?

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鹿児島にある100を超える蔵元のうち、約8割が芋焼酎(薩摩焼酎)の蔵元です。焼酎生産量で鹿児島と並ぶ宮崎の焼酎の蔵元数は約40ですから、いかに多くの人々が芋焼酎造りでしのぎを削っているかがうかがい知れます。

芋焼酎の味わいを特徴づけているのは、原料のサツマイモです。鹿児島といえば、全国1位のサツマイモの産地。恵まれた自然のなかで育つサツマイモは、その味も格別です。
なかでもこの地で品種改良された「コガネセンガン」は、アルコールの発酵のもととなるデンプンが豊富なうえに、風味が豊かで、焼酎の原料に最適です。
近年ではサツマイモの栽培や契約農家との共同研究に意欲的な蔵元も増えており、こうした原料へのこだわりが、焼酎の質にも反映されているようです。

芋焼酎の特徴として、独特の香りとコク、上品な甘味が挙げられますが、その味わいは千差万別。サツマイモならではの香味を生かした濃厚な焼酎もあれば、サツマイモのクセを抑えたスッキリとした飲み口のものもあります。
こうした香りや味わいの違いは、麹米や麹菌、蒸溜方法などによるもので、いろいろな銘柄を飲み比べてみるのもおもしろいでしょう。

鹿児島の人気銘柄

鹿児島の人気銘柄

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鹿児島の芋焼酎には「プレミアム焼酎」や「幻の焼酎」と呼ばれる人気銘柄がいくつかあります。なかでも代表的なものを紹介しましょう。

芋焼酎の概念を覆した逸品【魔王(まおう)】

強烈なインパクトを放つネーミングとラベルの文字が目を引く「魔王」は、明治37年(1904年)創業の老舗蔵、白玉醸造の現社長が若者の焼酎離れを危惧する思いから生み出した逸品。「村尾」や「森伊蔵」とともにプレミアム焼酎「3M」の一翼を担い、芋焼酎ブームを牽引する銘柄としても知られており、入手困難さでは群を抜きます。
銘柄の強烈なイメージとは対照的に、芋焼酎特有の“芋くささ”を感じさせない、すっきりした味わいが人気の秘密。熟成酒ならではのまろやかな口当たりもたのしめます。

芋ならではの旨味に酔う【佐藤(さとう)】

「佐藤」は白・黒二種の芋焼酎と、麦焼酎とで展開する人気銘柄。なかでも芋焼酎「佐藤 黒」は、黒麹仕込み特有の力強さから、プレミアム焼酎「3M」に匹敵する幻の焼酎として注目されています。
芋焼酎「佐藤」最大の特徴は、芋ならではの旨味が味わえること。国内有数の名水として知られる霧島の湧き水を仕込み水や割水に用いることで、飲みやすさやキレのよさだけでなく、素材本来の香味をストレートに表現しています。飲みやすさを重視するなら甘口の「佐藤 白」が、芋の香ばしさやコク、インパクトのある甘さを求める人には「佐藤 黒」がおすすめです。

西郷隆盛ゆかりの芋焼酎【村尾(むらお)】

あの西郷隆盛もお茶を飲みに寄っていたという老舗蔵、村尾酒造が手がける幻の芋焼酎。明治35年(1902年)の創業当時から受け継がれた、昔ながらの製法を守り抜いているため、生産量が極めて少なく、出荷本数が需要を満たすことはありません。入手の困難さから高値で取引されるケースが多く、「魔王」や「森伊蔵」と並んでプレミアム焼酎「3M」と呼ばれています。
こだわりの製法のなかでも、特筆すべきは伝統の「かめ壺仕込み」。ステンレスやホーローのタンクを使わず、焼き物の容器でじっくり熟成された芋焼酎は、まろやかで深みのある味わいに仕上がっています。

元祖プレミアム焼酎【伊佐美(いさみ)】

焼酎発祥の地として知られる鹿児島県伊佐市で誕生した芋焼酎「伊佐美」は、本格焼酎ブームの到来以前から「幻の焼酎」といわれてきたプレミアム焼酎の元祖。ひとつの銘柄だけを大切に育んできた甲斐商店は、白麹が一般的だった時代から黒麹にこだわり、伝統的な「かめ壺仕込み」で手間暇を惜しまない焼酎造りを続けてきました。
手造りならではの素朴な風味、黒仕込みならではの力強さ、コクと甘味の絶妙なバランスは、一度飲んだらクセになること間違いなし。芋の鮮度にもこだわりがあり、仕込みは収穫期である9月から翌年3月までに限定。生産量が少ないため、入手は常に困難な状況ですが、見かけたら迷わず入手したいものです。

元フランス大統領も愛飲【森伊蔵(もりいぞう)】

「魔王」「村尾」と合わせてプレミアム焼酎「3M」と呼ばれる1本。明治18年(1885年)創業の老舗蔵、森伊蔵酒造が「飲む人が直接買いに来られるような焼酎を造ろう」という想いから、それまでの焼酎造りを見直し、試行錯誤の末にたどりついた最高傑作です。
初蔵出しは昭和63年(1988年)。昔ながらの「かめ壺仕込み」に育まれた、まろやかで上品な味わいは、元フランス大統領をも魅了するほど。入手は非常に困難ですが、蔵元が定期的に行う抽選に登録するか、JAL(日本航空)が一部の利用者向けに行う機内販売サービスを利用すれば、定価で購入できる可能性もあるので、ぜひチェックしてみてください。

鹿児島のそのほかの注目銘柄

鹿児島のそのほかの注目銘柄

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鹿児島には、ほかにも注目銘柄が多数。なかでもおすすめしたいのは以下の5銘柄です。

クラシック音楽に育まれた黒糖焼酎【れんと】

女性杜氏が手がけ、奄美の海や空をイメージしたブルーボトルが印象的な黒糖焼酎「れんと」は、女性に大人気の銘柄。おいしさの秘密は、女性杜氏ならではの繊細な酒造りにあります。
原料には地元産のサトウキビから精製された純黒糖と、霊峰・湯湾岳の名水を使いますが、重要なのは「音響熟成」と呼ばれる国際特許取得のユニークな熟成技術。これは工場内に流れるクラシック音楽が貯蔵タンクを細かく振動させ、ほどよい熟成を促すというもので、焼酎にまろやかな味わいを与えるといいます。
アルコール度25度の通常商品のほかに、16度とやや低めのものも。これならお酒を飲みなれていない人でも安心して飲めそうです。

一日の疲れを癒す酒【なかむら】

「玉露」「かめ仙人」などの銘柄でも知られる中村酒造場の代表銘柄が、蔵元の名を冠した「なかむら」です。薩摩焼酎の製造技術を伝える杜氏集団、阿多杜氏の最後の現役杜氏が、明治21年(1888年)の創業当時から受け継がれてきた純手造りの製法で造るこの芋焼酎は、気軽に飲める食中酒として長年、親しまれてきました。
「なかむら」の味わいを特徴づけているのは、こだわりの麹造り。カルゲン農法で栽培された地元霧島産米「ヒノヒカリ」を用い、九州に3蔵しかない石造りの麹室で米麹を仕込みます。これにより、サツマイモ本来の香りと甘味が生きたまろやかな味わいが実現するのです。

木樽蒸溜ならではの香ばしさ【萬膳(まんぜん)】

天然のヤマメも生息する清流に面した小さな酒蔵で育まれる芋焼酎。「萬膳」という銘柄名には、「すべての食事の最良の友に」という造り手の想いが込められています。仕込み水と割水には、鉄分を含まない超軟水「霧島レッカ水」を使用。蒸溜には木樽を用い、ナッツのような香ばしさをもつ、なめらかな味わいに仕上げています。芋くささは少ないものの、芋の旨味は健在で、黒麹特有の深いコクや甘味がたのしめます。
すべての工程を手造りで行っているため、入手は常に困難ですが、チャンスがあればぜひ味わいたいものです。

奄美黒糖焼酎の原点【朝日(あさひ)】

「朝日」を造るのは、奄美諸島最東端の喜界島にある朝日酒造。大正5年(1916年)の創業当初から、土地に根ざした焼酎造りにこだわる奄美群島最古の黒糖焼酎蔵です。
黒糖焼酎「朝日」の魅力は、どんな料理とも合うさっぱりとした味わい。黒糖由来の豊かなコクに加えて、キレのよい後味もたのしめます。おすすめは、定番の「朝日」の2.5倍の黒糖を黒麹で仕込んだ「壱乃醸 朝日」。シャープな飲み口と抜群のキレを堪能してください。

蒸溜の技が光る【桜島(さくらじま)】

ワインやウイスキー、ブランデーなど、さまざまな酒類を手がける本坊酒造では、個性の異なる4つの蔵を使い分け、趣向の異なる複数の焼酎ブランドを展開。世界的に有名な活火山の名を冠した「桜島」は、最新鋭の設備を備えた知覧蒸溜所が造る自信作です。この蔵のこだわりは、徹底した温度管理と独特の蒸溜技術。麹の種類や蒸溜方法の違いから、「さくらじま」「黒麹仕立て 桜島」「あらわざ桜島」「青天 桜島」など、さまざまな味わいの芋焼酎を生み出しています。飲み比べセットも販売されているので、一度試してみてください。

鹿児島には、ほかにも「不二才(ぶにせ)」「晴耕雨読(せいこううどく)」「六代目百合(ろくだいめゆり)」、さらには「魔王」の蔵元、白玉醸造の定番品「白玉の露(しらたまのつゆ)」など、注目銘柄が多数。この機会に、好みにぴったりの1本を探してみては?

焼酎王国鹿児島には、ひたむきに質の高さを追い求めるこだわりの焼酎蔵がたくさん存在します。「幻の焼酎」と呼ばれる人気銘柄や注目銘柄を手にとるチャンスがあれば、ぜひその魅力を味わいつくしてください。

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