ウイスキーグラスのおすすめの種類を飲み方別に紹介!
ウイスキーグラスにはロックグラスをはじめ多彩な種類があります。オーセンティックバーのように飲み方に合わせてグラスを選べば、自宅でよりおいしいウイスキータイムを過ごせるはずです。今回はおすすめのウイスキーグラスの種類を飲み方別に紹介します。
- 更新日:
ウイスキーを飲むのに、「このグラスでなければいけない」という明確な決まりはありませんが、飲み方に合わせてグラスを選ぶとよりおいしくたのしめます。
【飲み方別】ウイスキーグラスの種類
food.kiro / Shutterstock.com
飲み方別に、ウイスキーグラスの種類や特徴をみていきます。
ストレートで飲むのにおすすめ|ショットグラス、テイスティンググラス
Oliver Hoffmann / Shutterstock.com
ストレートにおすすめなのは、「ショットグラス」や「テイスティンググラス」と呼ばれるグラスです。
「ショットグラス」は小ぶりのグラスで、アメリカのバーボンウイスキーを飲むときによく使われています。映画やドラマで、ハードボイルドに一気に飲み干す姿を見て憧れたという経験を持つ人もいるのではないでしょうか。
ショットグラスは、テキーラやラム、ウォッカなどのスピリッツや、リキュール、日本酒などを飲むときにも活躍します。
このあと詳述するチューリップ型の「テイスティンググラス」もストレートにぴったりのグラスで、ボトリングされたウイスキー本来の味や香りを正確に確かめるのに適しています。
トワイスアップで飲むのにおすすめ|テイスティンググラス
barmalini / Shutterstock.com
トワイスアップは、ウイスキーと常温の水(ミネラルウォーター)を1:1にする飲み方です。かつてイギリスのグラスゴーの労働者たちは、ウイスキーを水で割ると甘い香りが引き立ちカサも増えることから、トワイスアップに近い飲み方で飲んでいたようです。今でもパブなどでトワイスアップ風にしてたのしむ姿が見られます。
トワイスアップに合うグラスは、上で紹介した「テイスティンググラス」です。「ノージンググラス」や「ブレンダーグラス」とも呼ばれる「テイスティンググラス」は、香りを堪能するのに適した形状をしています。スポイトやスプーンなどで、常温のミネラルウォーターを1滴ずつ垂らせば、立ち上る香りをたのしめます。
ストレートで飲み始めて、スプーンで少量の水を加え、最後に1:1のトワイスアップで飲めば、ウイスキーの風味の変化を満喫できそうです。
ロック(オン・ザ・ロックス)で飲むのにおすすめ|ロックグラス
Alexey Lysenko / Shutterstock.com
ウイスキーの飲み方といえば「ロック(オン・ザ・ロックス)」を思い浮かべる人もいるかもしれません。ロックは、大きめの氷を入れたグラスにウイスキーを注ぐシンプルな飲み方。時の経過とともに氷が溶けてウイスキーと混ざり合い、風味の変化を味わえます。
ロックスタイルの飲み方におすすめなのが「ロックグラス」です。一般的に底が厚くどっしりとした形をしていて飲み口が広く、大きな氷を入れやすいのが特徴で、切子加工を施した「江戸切子(えどきりこ)」やフランスのクリスタルブランド「バカラ(Baccarat)」のようなデザイン性が高く高品質なものが好まれています。
なお、「ロックグラス」の正式名称は「オールドファッションドグラス」といいます。「オールドファッションド」とは「古風な、昔流行った」という意味ですが、アメリカで生まれたといわれるウイスキーベースのカクテル名にも使われています。「ロックグラス」でぜひ「オールドファッションド」もたのしんでみてくださいね。
ハイボールで飲むのにおすすめ|タンブラーグラス
Brent Hofacker / Shutterstock.com
氷をたっぷりと入れたグラスにウイスキーを注ぎソーダで割るハイボールに適しているのは、背の高い筒状の「タンブラーグラス」です。「ハイボールグラス」と呼ばれることもあります。
「タンブラーグラス」の種類は豊富にあり、ガラス製や銅製、ステンレス製など、さまざまな素材のグラスをお好みで選べます。
一般的な「タンブラーグラス」はガラス製ですが、銅製は抗菌性があって割れにくく、冷たさを長くキープできるのがメリット。真空断熱構造のステンレス製は、保冷力があり結露しにくいのが長所と、素材によって特長が異なるので、いろいろ試してお気に入りを見つけてみてください。
なお、お店によってはハイボールを頼むとジョッキで提供されることもあります。ガラス製のタンブラーやジョッキは、扱いやすくシズル効果もあって、見た目でもおいしさをたのしめるのが魅力です。
ホットウイスキーにおすすめ|耐熱グラス(ホットグラス)
jefftakespics2 / Shutterstock.com
ウイスキーをお湯で割って飲むホットウイスキー。ホットウイスキーに合うグラスには、「耐熱グラス」やガラス製の「ダブルウォールグラス」、真空断熱構造の「ステンレス製グラス」などがあります。キャンプなどアウトドアでたのしむときは、金属製の「シェラカップ」で飲むのも雰囲気があっておすすめです。
もちろん、コーヒー用の「マグカップ」なども使えますが、せっかくウイスキーを飲むなら見た目にもこだわって、極上の時間を満喫してくださいね。
その他の飲み方におすすめのグラス
El Nariz / Shutterstock.com
前述したロックスタイルには、ロック以外にハーフロックやミスト、ウイスキーフロートという飲み方もあり、いずれにも「ロックグラス」が使えます。
ハーフロックは、氷を入れたロックグラスにウイスキーと冷たいミネラルウォーターを1:1に
する飲み方で、「ハーフロックグラス」という専用グラスが使われる場合もあります。
ミストは、クラッシュドアイスを入れた「ロックグラス」にウイスキーを注ぐ飲み方で、とくにブレンデッドウイスキーにぴったりです。
ウイスキーフロートは、氷入りの「ロックグラス」に冷たいミネラルウォーターを7分目くらまで入れ、ウイスキーが水に浮かぶように注いで2層にする見た目にも美しい飲み方です。
Rungrutta / Shutterstock.com
その他、氷を入れたグラスにウイスキーを注いでジンジャーエールで割るジンジャーハイや、コカ・コーラ®で割るウイスキーコークのようなウイスキーベースのロングカクテルは、「タンブラーグラス」に作るのが一般的です。また、日本独自の飲み方である水割りも、小さめの「タンブラーグラス」に氷とウイスキー、ミネラルウォーターを入れて作ります。
ウイスキーグラスを選ぶときはリムや耐久性、使いやすさにも注目
itor / Shutterstock.com
ウイスキーグラスを選ぶときは、リム(飲み口)の薄さや形状にも注目してみてください。
通常リムは薄く加工されているほど口当たりがよくなり、口径は狭いほうがアルコールのとげとげしさが感じにくいといわれています。リムの形状によっても味わいが変わり、一般的にまっすぐストレートのグラスではウイスキーの風味をダイレクトに味わえ、外側に反った形状のグラスではよりソフトに感じられます。
耐久性や扱いやすさも選ぶポイントになります。日常的に使うグラスは、丈夫なほうが洗いやすくて安心です。食洗機対応のグラスもあるので、生活のなかで使い勝手のよいものを選んでくださいね。別途、来客用の特別なグラスを用意しておけば万全です。
ウイスキーグラスのおもな人気ブランド
Africa Studio / Shutterstock.com
ウイスキーグラスのブランドやメーカーには、「バカラ」「リーデル」「KAGAMI」「田島硝子」などがあります。
1764年創業の「バカラ」は、フランス・ロレーヌ地方で作られている高級ブランド。クリスタルの職人技術で世界中の人を魅了しています。
「リーデル」は265年以上の歴史を誇る、オーストリア生まれの高品質ブランド。ワイングラスが有名ですが、ウイスキーグラスもあります。
「KAGAMI(カガミクリスタル)」は1934年に日本で生まれたクリスタルブランド。繊細なクリスタルは宮内庁御用品としても知られ、時代と世代を超えて愛されています。
1956年創業の「田島硝子」は、江戸硝子の魅力を今に伝える日本のメーカー。高い職人技で生み出される江戸硝子、江戸切子は、東京都および国の伝統工芸品に指定されています。
高品質でデザイン性のあるウイスキーグラスは、自分用としてはもちろんのことプレゼントにも最適です。特別なウイスキー時間をたのしめそうですね。
おすすめのウイスキーグラスを紹介してきました。ウイスキーは好みのスタイルでたのしめるお酒なので、どんなグラスでもおいしく味わえますが、機会があればぜひ飲み方に合わせてウイスキーグラスを選んでみてくださいね。