ウイスキーの魅力を堪能するならオンザロックがおすすめ! おいしい飲み方やたのしみ方を再確認

ウイスキーの魅力を堪能するならオンザロックがおすすめ! おいしい飲み方やたのしみ方を再確認
出典 : Ruslan Semichev/ Shutterstock.com

オンザロックとは、氷を入れたグラスにウイスキーを注ぐ飲み方のこと。シンプルな飲み方に思えて、じつは奥深い魅力を持つオンザロック。今回は、オンザロックの魅力をはじめ、その魅力を引き出すための、こだわりの飲み方などについて紹介します。

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オンザロックというウイスキーの飲み方の魅力

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オンザロックとはどういう飲み方?

オンザロックとは、氷を入れたグラスにウイスキーだけを注ぐ飲み方のこと。ストレートや水割り、トワイスアップなどと並んで、ウイスキーをたのしむ定番の飲み方のひとつに挙げられます。

「ロック」と略されることもあるこの呼び名は、グラスにそびえ立つ氷を「岩(=Rock)」に見立てたものといわれています。ちなみに、英語での表記は「ON THE ROCKS」。日本語でも「オンザロックス」と呼ばれることがあるので、覚えておくとよいでしょう。

オンザロックの魅力とは?

オンザロックの魅力は、何といっても、そのひんやりとした冷感にあります。氷で急速に冷やされることでウイスキーの口当たりがよくなるとともに、アルコール特有の刺激や強い香りが和らぎ、格段に飲みやすくなるのです。

作りたてのオンザロックは、氷が溶けていないので、ストレートと同じ状態に思えるかもしれません。ところが、飲み比べてみると違いは明らか。五感で感じる印象の違いに驚くのではないでしょうか。

オンザロックならではのたのしみ方

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時間の経過とともに変化する味わいや香りをたのしむ

オンザロックは、氷が溶け出して、ウイスキー本来の味や香りが損なわれてしまう前に飲むべきともいわれますが、だからといって慌てることはありません。氷が溶けるにつれて、ゆっくり変化していく風味や香りをたのしむのも、オンザロックの醍醐味です。

ゆったりとくつろぎながら、ストレートに近い味わいから、氷が溶け、ウイスキーと水がなじんでまろやかになっていく過程もたのしみたいものです。

ロックグラスと氷が奏でる音をたのしむ

オンザロックは、五感で味わうウイスキーのたのしみ方です。

ウイスキーの味わいや香り、ひんやりとした触感と口当たり、ゆっくりと溶けていく氷の形とウイスキーの色の変化、そしてグラスを傾けるたびに氷が奏でる「カラン」と心地よい音。

味覚や嗅覚、触覚、視覚、そして聴覚。五感すべてにはたらきかける、オンザロックの魅力を堪能してください。

オンザロックとほかの飲み方との違いを徹底比較

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オンザロック以外のウイスキーの飲み方〜定番編〜

オンザロック以外にも、ウイスキーの飲み方はたくさんあります。それぞれの違いを知ることで、オンザロックという飲み方の特徴が改めて理解できるでしょう。まずはウイスキー本来の魅力を味わう、定番の飲み方から紹介しましょう。

【ストレート】

ボトルからウイスキーをグラスに注ぐだけのシンプルな飲み方がストレート。水や氷で薄めず、ウイスキーそのものの風味や香りをたのしむ飲み方といえますが、ウイスキーはアルコール度数が高いので、刺激を抑えるためにもチェイサーをお忘れなく。

【水割り】

氷を入れたグラスにウイスキーを注ぎ、水を加えた水割りは、食事のお供にも適した飲み方です。濃度はお好みで調整できますが、ウイスキー1に対して水2〜2.5が黄金比といわれています。

【トワイスアップ(トゥワイスアップ)】

氷を入れず、ウイスキーと常温の水を1対1で割るトワイスアップは、グラスから立ちのぼる香りをたのしむ飲み方。プロのブレンダーは、この飲み方でウイスキーの味や香りを確かめます。テイスティンググラスの使用がおすすめ。

【ハーフロック】

グラスに大きめの氷を入れ、ウイスキーと水を1対1の割合で注ぎます。オンザロックのバリエーションのひとつで、ウイスキーの味と香りをマイルドにたのしみたい人におすすめの飲み方。

オンザロック以外のウイスキーの飲み方〜カクテル編〜

オンザロックなどウイスキーそのものの味わいや香りをたのしむ飲み方に対し、ウイスキーの幅広い魅力を堪能できるのがカクテルです。

ウイスキーベースのカクテルは、バリエーションが豊富。ウイスキーの風味にほのかな甘味が加わった「マンハッタン」、さわやかで口当たりのよい味わいの「マミーテイラー」、ウイスキーの濃厚な風味とアマレットのもつアーモンドの香りのハーモニーが心地よい「ゴッドファーザー」など、それぞれ異なる魅力があります。

いろいろと試してみて、お気入りのカクテルを見つけてみては。

オンザロックをよりたのしむためのポイントを知ろう

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ウイスキーの種類にこだわる

オンザロックをたのしむうえで、こだわりたいのがウイスキーの種類です。

オンザロックは、氷で冷やすことでアルコールの刺激や強すぎる香りを和らげる一方、ストレートに比べると、複雑な味わいは感じにくく、繊細な香りは立ちあがりにくくなります。

このため。オンザロックでたのしむときは、風味や香りがはっきりしているウイスキーを選ぶとよいでしょう。たとえば、氷が溶けても風味が損なわれにくいバーボンなどのアメリカンウイスキー。すっきりとした味わいをたのしみたい人には、オイリーな風味が特徴のアイリッシュウイスキーもおすすめです。

氷にこだわる

オンザロックの味わいを左右する重要な要素といえば、やはり氷。自宅の冷凍庫や製氷機で作った氷は溶けやすいうえ、水道水のカルキ臭が移ることで、ウイスキー本来の味わいが損なわれてしまう可能性も。

自宅でオンザロックをたのしむときは、固くて溶けにくい市販の氷のなかから、ひときわ大きい氷を選んで使用しましょう。ロックグラスを冷やしておくのも一手です。

おつまみにこだわる

オンザロックでウイスキーを飲む際は、強いアルコールで胃の粘膜を刺激しすぎないよう、おつまみと一緒にたのしみたいもの。スモーキーなウイスキーにはスモークチーズやスモークサーモンなどの燻製系、果実香が特徴のウイスキーにはドライフルーツを合わせるなど、ウイスキーの味と引き立て合うおつまみを選ぶとよいでしょう。

また、氷が溶けるごとに変化する味わいに合わせて、おつまみを変えるのも、オンザロックならではのたのしみ方です。ウイスキーの風味や香りを邪魔しないナッツやチョコレートなどからスタートし、氷が溶けて味や香りが薄まってきたら水割りに合うさっぱりとしたおつまみで締めるといった具合に、オンザロックならではの変化をたのしんでは?

オンザロックの作り方とおいしい飲み方

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オンザロックの作り方

オンザロックの作り方はとてもかんたん。背が低く飲み口が広いロックグラスに大きめの氷を入れ、ウイスキーを静かに注ぎ、軽くかき混ぜれば完成です。

ウイスキーの量はお好みで増減可能ですが、一度にたくさん入れすぎると、氷が溶けやすくなるうえ、見栄えが悪くなることも。シングルなら約30ミリリットル(1オンス)、ダブルなら約60ミリリットル(2オンス)を目安に、グラスのサイズやデザインに応じた適量を見つけてみてください。

チェイサーを活用してオンザロックをさらにおいしく

オンザロックは、チェイサーと一緒にいただくのがおすすめです。

チェイサーとは、強いお酒の合間に飲んで舌をリセットさせる役割を担う飲み物のこと。ミネラルウォーターやお茶、炭酸水などのノンアルコール飲料が主流ですが、ビールやシードルなどの低アルコール飲料を用いることもあります。

どんなにおいしいウイスキーも、味や香りに慣れてしまうと、せっかくの魅力を存分に堪能できなくなるもの。そこで、チェイサーと交互に飲んで口や舌をリセットすることで、おいしさが持続します。

また、アルコールによる胃への刺激を抑えたり、酔いがまわるのを遅らせたりといったはたらきも期待できるので、ゆったりとくつろぎながら味わうオンザロックにぴったりのたのしみ方といえるでしょう。

オンザロックは、ウイスキーの奥深い魅力を五感のすべてで堪能できる飲み方。ウイスキー好きなら誰でもたのしめるので、アルコール度数の高さから敬遠していた人も、この機会にぜひ挑戦してみてください。

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