「ビッグピート」はアイラモルトのみで構成される極めてスモーキーなブレンデッドモルトウイスキー

「ビッグピート」はアイラモルトのみで構成される極めてスモーキーなブレンデッドモルトウイスキー
出典 : 株式会社ジャパンインポートシステム

「ビッグピート」は、イギリスのダグラスレイン社が手がける、アイラモルトのみをブレンドしたブレンデッドモルトウイスキー。「ピートおじさん」のラベルがトレードマークです。今回は「ビッグピート」の特徴や評価、味わい、種類などについて紹介します。

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イギリス・グラスゴーのインディペンデントボトラー、ダグラスレイン社が手がけるボトラーズブランド「ビッグピート」。「ダグラスレイン リマーカブルリージョナルモルトシリーズ」のひとつで、アイラモルトのみがブレンドされた極めてスモーキーな味わいがファンを魅了しています。「ピートおじさん」と呼ばれるボトルラベルが印象的な「ビッグピート」の魅力をひも解きます。

「ビッグピート(BIG PEAT)」とは?

ビッグピートはスコッチウイスキー

出典:株式会社ジャパンインポートシステムサイト

「ビッグピート」はスコットランドのインディペンデントボトラー、ダグラスレイン社が手がけるブレンデッドモルトウイスキー。アイラ島のモルトのみがブレンドされたピーティーかつスモーキーな味わいが人気です。ラベルの「ピートおじさん」が、ブランドのトレードマークとなっています。

「ビッグピート」はブレンデッドモルトウイスキー

「ビッグピート」は、スコットランドのウイスキーボトラーズ、ダグラスレイン社が製造するブレンデッドモルトウイスキー。スコットランドの生産地別ブレンデッドモルトシリーズ、「ダグラスレイン リマーカブルリージョナルモルトシリーズ」のひとつで、ピーティーかつスモーキーな味わいを愛するピートフリーク向けに、2009年にリリースされました。アイラ島のモルトだけをブレンドした特別な1本で、高い評価を得ています。

ビッグピートでおなじみのピートおじさん

出典:株式会社ジャパンインポートシステムサイト

「ビッグピート」のラベルのおじさんの名は「ピートおじさん」

「ビッグピート」のラベルには、印象的な男性のイラストが描かれています。彼の名は「ピートおじさん」。地元アイラ島のおじさんをイメージしたもので、ブランドのトレードマークとなっています。

なお、「ビッグピート」の名前の由来は、「Big Peat(ふんだんなピート)」と「Big Pete(ピートおじさん)」をかけたもの。「Peat」は泥炭、「Pete」は人の名前で、ジョーク混じりの言葉遊びが表現されているそうです。

「ビッグピート」と造り手の歩み

ダグラスレイン社のロゴ

出典:株式会社ジャパンインポートシステムサイト

「ビッグピート」の造り手のダグラスレイン社は、1948年にスコットランドのグラスゴーで設立されたインディペントボトラー(独立系ボトラーズ)です。

インディペントボトラーとは独立瓶詰め業者のことで、蒸溜所などから原酒を樽ごと購入し、独自の熟成やブレンディングを施したウイスキーを販売しています。インディペントボトラーが手がけるボトラーズブランドは、オフィシャルボトルとはひと味違った、ユニークな味わいをたのしめるのが魅力です。

ダグラスレイン社の前身は海運業者でしたが、主要取引先のアメリカでブレンデッドウイスキーの需要が高まっていたことを受け、スコッチウイスキーの輸出業に進出。以来、品質への妥協を許さず、卓越した品質のボトルをリリースし続け、日本をはじめ世界中のファンに支持されてきました。同社の高いブレンディング技術で生み出されたウイスキーのひとつが「ビッグピート」です。

ダグラスレイン社は創業者の息子レイン兄弟が経営していましたが、2013年に分社。ダグラスレイン社は弟のフレッド氏が引き継ぎ、兄のスチュアート氏は主力ブランドの「オールド・モルト・カスク」「オールド&レア」を引き継いでハンターレイン社を立ち上げました。

現在ダグラスレイン社は、フレッド氏と娘のキャラ・レイン氏が経営を盛り立てています。「ビッグピート」などのブレンデッドモルトシリーズのほかに、看板商品として立ち上げた「オールド・パティキュラー」や「プロヴェナンス(プロベナンス)」などのシングルモルトのシングルカスクシリーズも人気を博しています。

「ビッグピート」の主要モルト

ビッグピートの主要モルト

barmalini / Shutterstock.com

「ビッグピート」は、前述のとおり、アイラモルトのみを高い技術でブレンド(ヴァッティング)したブレンデッドモルトウイスキーです。アイラモルトとは、アイラ島で造られたモルトウイスキーのこと。

「ビッグピート」の主要モルトとしては、「アードベッグ」や「ボウモア」「カリラ」「ポートエレン」などが使われています。とくに「幻のアイラモルト」と呼ばれる「ポートエレン」の蒸溜所閉鎖前原酒が使われているといわれ、ウイスキーラバーに注目されています。

なお、古くから稼働を続けてきたポートエレン蒸溜所は、ウイスキー需要の低迷を受けて1983年に閉鎖されましたが、ディアジオ社の手により復活。40年の時を経て、2024年3月に稼働を再開しました。黄金期の味わいの再現をめざしているそうで、ファンに期待されています。

「ビッグピート」を著名ウイスキー評論家も高く評価

ウイスキー評論家がビッグピートを高く評価

New Africa / Shutterstock.com

「ビッグピート」は、人気のアイラモルトがブレンドされた1本で、ウイスキー評論家などから高く評価されています。著名なウイスキー評論家、ジム・マーレイ氏も自身の著書『ウイスキーバイブル』の2011年版で96点をつけるほど、クオリティーの高さはお墨つき。同誌で「SCOTCH VATTED MALT OF THE YEAR」も受賞しています。

「ビッグピート」の種類

2009年リリースの元祖「ビッグピート」のほかに、2020年に登場した「ビッグピート12年」や、クリスマスエディションなどの数量限定品も販売されています。通年販売されている「ビッグピート」は強烈なピート香とスモーキーさ、「ビッグピート 12年」はフレッシュな香りと甘い余韻が特長です。

ビッグピート|強烈なピート香、スモーキー

ビッグピート

画像提供:株式会社ジャパンインポートシステム

2009年リリースの「ビッグピート」は、フラッグシップ的存在のスタンダードボトル。アイラモルトらしい強いピート香に加え、スパイシーさや塩気、バニラクリームや柑橘、レーズンなどの甘いフレーバーも感じられます。余韻が長く続くのも特長。

ストレートやロック、ハイボール、トワイスアップなどによく合います。

ビッグピート12年|フレッシュな香り、甘い余韻

ビッグピート12年

画像提供:株式会社ジャパンインポートシステム

2020年リリースの新定番ボトルが「ビッグピート12年」。クリーンでフレッシュな香りや、塩気と海を感じる香り、ヘーゼルナッツやバニラのような甘さ、オレンジピールの風味が感じられます。スパイシー感は少なめで、短いながら甘い余韻が際立ちます。スタンダード品よりピート香はやや少なめです。

ストレートで飲むのがイチオシですが、お好みでいろいろな飲み方を試してみてください。

「ビッグピート」以外のリマーカブルリージョナルモルトシリーズも注目

ビッグピート以外のシリーズは5種類

Adilson Sochodolak / Shutterstock.com

「ダグラスレイン リマーカブルリージョナルモルトシリーズ」は、スコッチの6大生産地の個性を味わえるシリーズ。「ビッグピート」以外に5つの革新的なブレンデッドモルトがリリースされています。それぞれの特徴をイメージしたラベルにも注目です。

以下に、全ボトルをまとめます。

<ダグラスレイン リマーカブルリージョナルモルトシリーズ一覧>
◇「ビッグピート」:アイラモルトをブレンド、おじさんのラベル
◇「スカリーワグ」:スペイサイドモルトをブレンド、犬のラベル
◇「ティモラス ビースティ」:ハイランドモルトをブレンド、ネズミのラベル
◇「ロック アイランド」:アイランズモルトをブレンド、貝のラベル
◇「ザ エピキュリアン」:ローランドモルトをブレンド、紳士のラベル
◇「ザ ゴールドロンズ」 :キャンベルタウンモルトをブレンド、くものラベル


コレクションしたくなるラインナップなので、機会があればチェックしてみてくださいね。

「ビッグピート」は、著名なウイスキー評論家ジム・マーレイ氏も高く評価するブレンデッドモルトウイスキー。ピーティーでスモーキーなアイラモルトの個性を味わえるのが魅力です。バーなどでピートおじさんを見かけたら、じっくり味わってみてはいかがでしょう。

輸入販売元:株式会社ジャパンインポートシステム
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