「ウイスキーが、お好きでしょ」とは？サントリー「角ハイボール」のCMでおなじみのあの曲を徹底解剖

思わずウイスキーが飲みたくなる楽曲、「ウイスキーが、お好きでしょ」について紹介します。

「ウイスキーが、お好きでしょ」はどんな歌？

kai / PIXTA(ピクスタ)

「ウイスキーが、お好きでしょ」という歌い出しのフレーズを覚えている人は少なくないはず。思わず口ずさんでしまいそうな楽曲、「ウイスキーが、お好きでしょ」についてみていきます。

原曲を歌っているのは演歌歌手の石川さゆりさん

「ウイスキーが、お好きでしょ」のオリジナルシンガーは、石川さゆりさんです。1991年にSAYURI名義でリリースされ、シングル55作品目としても注目を集めました。

石川さゆりさんといえば、年末のNHK紅白歌合戦に何度も出場している国民的な演歌歌手。代表曲には、「津軽海峡・冬景色」や「天城越え」などがあり、幅広い世代に親しまれています。

「ウイスキーが、お好きでしょ」では、それまでのイメージとは異なるジャジーな曲調と伸びやかな歌声が、ウイスキーのイメージにぴったりとはまり、大きな反響を呼びました。

石川さゆりさんのオフィシャルウェブサイトはこちら

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サントリーウイスキーのCM曲として有名に

「ウイスキーが、お好きでしょ」は、サントリーウイスキー「サントリークレスト12年」のCM曲として誕生しました。CMが放映されたのは、1990～1991年のバブル期。CM内に表記されたのは「Song by SAYURI」の文字だけで、石川さゆりさんの名は伏せられていたため、当時「歌い手は誰？」と話題になりました。

気になるCMの中身は、オーセンティックバーにいる男性が、蒸気機関車でどこかへ向かう女性に思いを馳せながら、「サントリークレスト12年」のロック（水割り）を嗜む、というシーンをイメージさせるものでした。

CMの放映は1年ほどの短期間でしたが、「サントリークレスト12年」は、世の男性の憧れの的となりました。

オリジナル楽曲の制作者は？

「ウイスキーが、お好きでしょ」の作詞は、田口俊（たぐちしゅん）氏、作曲は杉真理（すぎまさみち）氏、編曲は斎藤ネコ（斎藤毅）氏が担当しました。

田口俊氏は、中山美穂さんや南野陽子さん、小泉今日子さんなど、たくさんのアーティストに作品を提供、杉真理氏も、竹内まりやさんや松田聖子さんなど有名アーティストへの楽曲提供や、多数のCMソングを作曲しています。斎藤ネコ氏も、椎名林檎さんなどとタッグを組む編曲家として有名です。

なお、CMソング「ウイスキーが、お好きでしょ」をプロデュースしたのは、CM音楽プロデューサーの重鎮として名高い故・大森昭男氏。矢沢永吉さんや森進一さんなどの楽曲を大ヒットさせるなど、名プロデューサーとして知られていました。

リバイバル後の「ウイスキーが、お好きでしょ」

画像提供：サントリー株式会社

「ウイスキーが、お好きでしょ」は、サントリー「角瓶」のCM曲として再び登場し、注目を浴びています。リバイバル後のCMについて確認していきます。

サントリーウイスキー「角瓶」のCMでリバイバル

「ウイスキーが、お好きでしょ」は、「サントリークレスト12年」のCMが終了してから約16年後の2007年、装い新たに「角瓶」（角ハイボール）のCM曲としてリバイバルを果たしました。

サントリーの地道な「ハイボール」プロモーションに加え、小雪さんを起用した「ウイスキーが、お好きでしょ」のCMが流れると、ハイボール人気が一気に加速。曲もリバイバルヒットとなり、現在まで歌い継がれるCMソングとなりました。

サントリー「角瓶」ブランドサイトはこちら

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「角ハイボール」の歴代イメージキャラクター

「角ハイボール」のイメージキャラクターは、これまで3人の女優さんが務めています。

◇初代：小雪（2007年～）
◇2代目：菅野美穂（2011年～）
◇3代目：井川遥（2014年～現在）
（敬称略）

笑顔が素敵な人気女優ばかりで、お父さん世代も若者世代も、「とりあえずハイボール」とオーダーしたくなりますよね。CMでも注目されている「角ハイボール」は、今や男女問わず幅広い世代に親しまれています。

TV-CM版「ウイスキーが、お好きでしょ」歴代カバーアーティスト

「角瓶」のCMで使われている「ウイスキーが、お好きでしょ」は、音楽好きに支持される旬のアーティストが歌っているのも、関心を集める理由のひとつ。「次は誰が選ばれるの？」と、たのしみにしている人もいるようです。

これまで「ウイスキーが、お好きでしょ」をカバーしたアーティストをピックアップして紹介します。

◇第一弾CM：ゴスペラーズ、竹内まりや
◇第二弾CM：ハナレグミ
◇第三弾CM：田島貴男（Original Love）、浜崎貴司、ATUSHI（EXILE）、藤巻亮太、二階堂和美、クラムボン、折坂悠太など
（以上、敬称略）

2022年7月から放映されている最新CMでは、GLIM SPANKYの松尾レミさんが歌っています。存在感のある歌声で、聴き入ってしまいますよね。

数々のアーティストに愛される「ウイスキーが、お好きでしょ」

K321 / PIXTA(ピクスタ)

「ウイスキーが、お好きでしょ」は、CM用に歌われているだけではなく、それ以外にもたくさんのアーティストなどにカバーされています。

◇南佳孝…シンガーソングライター
◇桃井かおり…女優
◇May J.…歌手
◇クロマニオン…エレクトロニック
◇山口いづみ…女優・歌手
◇五十嵐はるみ…ジャズシンガー
◇桃井まり …音楽家（ジャズ）・ピアニスト
◇須藤薫＆杉真理…J-Popユニット
◇南里沙…クロマチックハーモニカ奏者
◇巴田みず希…シンガーソングライター
◇村上ゆき…シンガーソングライター
（敬称略）

一部ですが、ジャズやロック、ポップスなどさまざまなテイストにアレンジされているのも特徴です。聴き手はもちろん、歌い手も惹きつける魅力的な曲といえるかもしれませんね。

ほかにもある！ サントリーウイスキーの印象的なCM曲

ロドリゴ・マリン / PIXTA(ピクスタ)

サントリーは、「ウイスキーが、お好きでしょ」以外にも、時代を映す印象的なウイスキーCMを世に送り出してきました。記憶に残る、サントリーウイスキーのCM曲を紹介します。

【サントリーオールド】

「夜がくる-人間みな兄弟-」
作詞・作曲：小林亜星
スキャット：サイラス・モズレー

【トリス】

「ビヨンド・ザ・シー」
作詞：ジャック・ローレンス
作曲：シャルル・トレネ
歌：小林桂

「葛飾ラプソディー　替え歌CMver.」
作詞：森雪之丞
作曲・歌：堂島孝平

「口笛吹きと犬」
作曲：アーサー・プライヤー

【ローヤル12年】

「踊りあかそう」（映画「マイ・フェア・レディ」）
作詞：アラン・ジェイ・ラーナー
作曲：フレデリック・ロウ

「リベルタンゴ」
作曲：アストル・ピアソラ

「無伴奏チェロソナタ作品8　第1楽章」
作曲：ゾルターン・コダーイ

【角瓶】

「いっそセレナーデ」
作詞・作曲・歌：井上陽水

【サントリーホワイト】

「ダブル・ベース」
作曲・演奏：ロン・カーター

「36414」
作曲・演奏：ロン・カーター

「シティ・コネクション」
作曲：ダニー・ロング
演奏：日野皓正

【ゴールドラベル】

「落ち葉が雪に」
作詞・作曲・歌：布施明

【山崎】

「無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV1009 アルマンド 」
作曲：J.S.バッハ
（以上、敬称略）

「ウイスキーが、お好きでしょ」を含め、これらの曲を収録したアルバムも発売されています。興味のある人は、ぜひ、ウイスキーを片手に聴いてみてくださいね。

サントリーウイスキー「角瓶」のCMソングとして愛され、歌い継がれている「ウイスキーが、お好きでしょ」。多彩なバージョンがあるので、機会があれば「角ハイボール」を飲みながら聴き比べてみるのもたのしそうですね。

製造元：サントリー株式会社
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