スコッチウイスキーをとことんたのしむ! オススメの飲み方を紹介
「ウイスキーの代名詞」ともいわれるスコッチウイスキー。ウイスキーにはさまざまなたのしみ方がありますが、スコッチウイスキーにはどんな飲み方が合うのでしょうか。今回はスコッチウイスキーにぴったりの飲み方を紹介します。
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スコッチウイスキーの飲み方にはどんな種類があるの?
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スコッチウイスキーの故郷スコットランドは世界有数のウイスキーの産地
スコッチウイスキーとは、スコットランドで造られるウイスキーのこと。スコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダ、日本の5か国で造られるウイスキーを「世界の5大ウイスキー」といいますが、なかでもスコットランドは「ウイスキーの発祥地」といわれています。アイルランドが先だとする説もありますが、ウイスキーの製造に関することが記録された最古の公文書が残っているのはスコットランドです。
スコットランドで造られるスコッチウイスキーのおもな産地は、ハイランド、スペイサイド、キャンベルタウン、ローランド、アイラ、アイランズの6つ。産地ごとに異なる風土を持ち、それぞれの土地の個性がウイスキーの味わいに強く反映されているのが特徴です。多彩な個性をたのしめるのが、スコッチウイスキーなのです。
スコッチウイスキーを含むウイスキーの飲み方は多彩
スコッチウイスキーをはじめ、ウイスキーにはさまざまなたのしみ方があります。ウイスキーの代表的な飲み方をいくつか紹介しましょう。
【オンザロックス(ロック)】
アルコールによる刺激をやわらげつつも、ウイスキーの風味をしっかりたのしめるのが、オンザロックス。作り方は、グラスに大きめの氷を入れてウイスキーを注ぐだけとかんたんですが、ウイスキーの奥深さを感じられる飲み方です。
【ハイボール】
乾杯ドリンクとしても人気のハイボールは、ウイスキー初心者にオススメの飲み方。ウイスキーをしっかり冷やした炭酸水で割ることで、アルコール濃度が下がり、ウイスキー独特の香りもやわらいで飲みやすくなります。料理との相性もよい飲み方です。
【ハーフロック】
ハーフロックは、氷の入ったグラスにウイスキーと水を同量ずつ注ぐ飲み方です。あらかじめグラスを冷やしておき、溶けにくい大きめの氷を使って、水とウイスキーのバランスが崩れないようにするのがおいしく飲むコツ。ロックよりも刺激が穏やかになりつつ、ウイスキー本来の風味もしっかりたのしめます。
【水割り】
食事中に気軽にたのしめる、日本独特の飲み方が水割りです。作り方は、氷を入れたグラスにウイスキーと水を好みの比率で混ぜ合わせるだけ。水で割ることで、ウイスキー特有のクセが丸くなり、口当たりも軽くなります。
【ミスト】
冷涼感をたのしみたいときにぴったりなのが、クラッシュアイスを使ったミストです。ウイスキーは個性穏やかなブレンデッドウイスキーを選ぶとよいでしょう。レモンピールを加えて、よりすっきり仕上げるのもおすすめです。
スコッチウイスキーに合う飲み方は? その理由も解説
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スコッチウイスキーはストレートで飲みたいお酒
ストレートは、スコッチウイスキーの個性をしっかり堪能できる飲み方です。スコッチウイスキーの特徴は、ピート(泥炭)由来のスモーキーな風味。このフレーバーをダイレクトにたのしめるのが、ストレートの魅力です。
ストレートを飲むときに用意するものは、小ぶりのグラスとウイスキー、そしてチェイサーです。グラスは厚みのない透明なテイスティンググラスを使うとよいでしょう。グラスから立ち上る香りの変化もたのしめます。
スコッチウイスキーの産地や蒸溜所別に飲み比べてみると、個性の違いがわかるでしょう。
スコッチウイスキーにはトワイスアップも合う
ウイスキー愛好家や専門家が好んで飲むのがトワイスアップ。ウイスキーと常温水を1:1で割るトワイスアップは、ウイスキーの風味をよりたのしめる飲み方です。
ウイスキーの香りがもっとも引き出されるアルコール度数は、約20~30度とされています。つまり、アルコール度数40度前後のウイスキーに同量程度の常温水を加えることで、香りが十分に引き立つ状態になるのです。また、氷を使わないため、時間が経っても水っぽくならず、バランスのよい味わいをじっくり堪能できます。
トワイスアップを作るときのコツは、クセのない軟水のミネラルウォーターを使うこと。また、ウイスキーをグラスにやや少なめに入れて、香りをたのしんでから水を加えるのがオススメの作り方です。
スコッチウイスキーをたのしむならチェイサーも忘れずに
ストレートとトワイスアップ、どちらの飲み方をする場合も、「チェイサー」と呼ばれる飲料水を用意しましょう。アルコール度数の高いお酒を飲むと胃が荒れてしまうこともありますが、チェイサーと交互に飲むことで中和が期待できます。
また、スコッチウイスキーは、味や香りに強い個性を持つウイスキーです。口の中をリセットし、いつでも最初の一口のおいしさをたのしむためにも、チェイサーを用意することをオススメします。
なお、用意するチェイサーは、必ずしも水である必要はありません。常温水のほかに、たとえば炭酸水や氷水、意外なものでは牛乳やジンジャーエールなどがチェイサーとして選ばれることも。また、スコットランドでは、ビールをチェイサーにすることもあるようです。
スコッチウイスキーをたのしもう!飲み方のポイント
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スコッチウイスキーを飲むときの順番って?
スコッチウイスキーを何杯か飲むときは、飲む順番を意識することが大事です。たとえば、アルコール度数やフレーバーは、軽いものから重いもの、熟成年数は、短いものから長いものの順に飲むのがよいとされています。
ワインでも、軽やかな白から深みのある赤、ライトボディからフルボディ、若いものから熟成されたもの、といった順で飲みますが、それと同じイメージです。
軽いものから重いものの順に飲む理由は、最初に個性の強いものや飲みごたえのあるものを飲むと、繊細な風味がわかりづらくなるため。つまり、熟成年数が長いもの、濃厚で芳醇なフレーバーを強く感じられるものなどを後半に持ってくるようにするのが、スコッチウイスキーをおいしく飲むためのポイントといえるでしょう。
悩んだらお店の人に相談してみよう
スコッチウイスキーには、さまざまな個性を持つ銘柄がたくさんあるので、初めのうちはどの飲み方でどんな銘柄を選べばよいのかわからないことも多いでしょう。
そんなときは思い切って、バーテンダーなどに相談するのも手です。銘柄によっては、メーカー推奨の飲み方が設定されているものもあります。味わいの好みや、ストレート、ロックなど希望の飲み方を伝えて、オススメの銘柄をたのしんでください。
スコッチウイスキーは、飲み方や銘柄だけでなく、チェイサーやおつまみなどとペアリングすることでさらにたのしみ方が広がります。さまざまな組み合わせを試して、お気に入りのスコッチウイスキーを探してみましょう。