宮崎に行って飲んでみたい! おすすめの焼酎【九州編】
宮崎県は、焼酎造りが盛んな九州のなかでも、芋、麦、米、そばなど、さまざまな原料を使用した、バラエティに富んだ焼酎をたのしめることが特徴です。九州山脈の豊かな自然が育む天然水で仕込んだ、宮崎焼酎の魅力について紹介しましょう。
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1本ずつ手作業で伝統を紡ぐ芋焼酎【川越(かわごえ)】
江戸時代末期に創業した川越酒造は、現在19代目当主が杜氏を務める宮崎でも伝統的な焼酎蔵。明治末期に建てられた仕込み蔵、備前焼の仕込み用甕(かめ)、そして機械に頼らず知識と経験を活かした職人技の伝統製法で、昔ながらの焼酎造りを続けています。
看板製品である「川越」は、朝掘りのコガネセンガンを使用した芋焼酎。米焼酎をわずかにブレンドしてあることが大きな特徴で、まろやかな飲み口から女性にも人気。2002年にはANA国際線ファーストクラスの焼酎にも選ばれたとか。生産数が少なく、売り切れも続出している希少な銘柄です。
宮崎のそのほかの注目銘柄
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バラエティに富んだ宮崎の焼酎には、まだまだ個性的な銘柄が数多く揃っています。いずれも一度は試してみたい逸品ばかりです。
「ジョイホワイト」を使ったフルーティな芋焼酎【山ねこ(やまねこ)】
「山ねこ」を造る尾鈴山蒸溜所は、「百年の孤独」や「㐂六」で知られる焼酎蔵、黒木本店の別蔵です。宮崎の深い森林に囲まれた山中に位置し、蒸溜所の脇を流れる谷川の源流部の湧水と自社培養の独自の酵母菌を使って手作業で仕込みを行っています。
「山ねこ」は芋焼酎ですが、使用する芋は一般的な「コガネセンガン」ではなくフルーティな香りが特徴の「ジョイホワイト」。熟成貯蔵することで、さわやかな香りとサラリとしたのどごし、まろやかな味わいを実現しました。清涼感のある風味ですっきりとして飲みやすく、多くの女性から支持を集めています。