宮崎の焼酎【雲海(うんかい)】五ヶ瀬の自然が生んだ元祖本格そば焼酎
「雲海」は、神話の時代から変わらぬ美しい自然が広がる宮崎県・五ヶ瀬の地において、1973年に誕生した日本初のそば焼酎です。そんな「雲海」の魅力とおいしい飲み方を紹介しましょう。
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「雲海」の由来となる美しい風景
出典:雲海酒造サイト
「雲海」の名称は、国見ヶ丘から五ヶ瀬方面へと広がる神々しい雲海に由来するもの。九州山地の奥深く、澄み切った清流・五ヶ瀬川が流れる土地がそば焼酎「雲海」の故郷です。
五ヶ瀬の山間部では、昔から清流を活かしたそば栽培が盛んで、この地の特産品として知られていました。この良質な「そば」と「水」を原料に、日本で初のそば焼酎が生まれたのは昭和48年(1973年)のこと。ほのかなそばの香りと、クセのない飲みやすさが人気となり、またたく間に日本全国に広がり、米焼酎、芋焼酎、麦焼酎に並ぶ、メジャー焼酎の仲間入りを果たしました。
「雲海」はそば焼酎のパイオニアとして、その代名詞的な存在となっています。「雲海」の開発当時は五ヶ瀬酒造と名乗っていた蔵元は、昭和53年(1978年)に五ヶ瀬蔵の完成とともに、社名を雲海酒造に変更、今も圧倒的な存在感を放ち続けています。
「雲海」特有の清らかな味わいをロックでたのしむ
出典:雲海酒造サイト
「雲海」を生んだ五ヶ瀬は、昔も今も変わらず、ヤマメが泳ぐ姿が見られるほど美しい水の里。年間を通じて気温が低く、よい水にも恵まれた五ヶ瀬の風土は、焼酎造りにとって理想的な環境です。
これほどの整った環境で、ゆっくりと時間をかけてもろみが発酵し、繊細な旨味をもつ焼酎が生まれます。急ぐことなく、半年以上の時間をかけて造られる焼酎は、すっきりとした甘さの清らかな酒。仕込みにも割り水にも、五ヶ瀬川の岩清水を使うことでクリアな味わいに仕上がっています。
「雲海」らしい清らかな味わいを堪能するなら、ロックがおすすめ。グラスいっぱいに氷を入れて、冷えたところに「雲海」を注ぎます。冷やされることでよりさわやかかつクリアな味わいが引き立ち、すっととおるのどごしは格別です。
ロックだとややアルコールがきついように感じるなら、水割りを試してみましょう。「雲海」を割るなら、軟水の自然水が最適です。香りと風味は残しつつもさっぱりとした味わいになり、やわらかい口あたりを感じられます。
「雲海」の旨味をじっくり味わうならお湯割りで
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「雲海」のような本格焼酎の旨味をじっくり味わいたいなら、お湯割りは試す価値があります。そば焼酎は温めることで香りと風味が調和して、より豊かな旨味をたのしめるからです。
お湯割りにする場合の酒器は、陶器がおすすめ。そば焼酎を堪能する下準備として、旨味を引き出すマイグラスを用意してみてください。
「そば雲海 黒丸瓶」のように熟成された焼酎は、何よりもまずストレートの味見をお忘れなく。口に少量含んで香りとコクを味わい、ゆっくりと喉の奥へと流していきます。
水と交互に飲めば悪酔いする心配もなく、翌日にも残りません。味が濃い料理にも負けない濃厚な旨味があるため、食中酒にしてもしっくりきます。
「雲海」は、そば焼酎の元祖であり、そば焼酎の魅力を世間に知らしめた立役者でもあります。そば焼酎を試してみるなら、やはりこの銘柄から始めるのが基本といえるでしょう。
製造元:雲海酒造株式会社
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