焼酎はロックでたのしむ! そのポイントを徹底解説

焼酎はロックでたのしむ! そのポイントを徹底解説
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焼酎のロックとは、氷を入れたグラスに焼酎を注ぐだけのシンプルな飲み方。作り方は簡単ですが、一工夫くわえることでおいしさの幅が広がります。今回は、焼酎ロックの特徴から、作り方、おいしくたのしむコツ、ロックにぴったりのおすすめ銘柄まで紹介します。

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焼酎のロックとは?

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焼酎のロック(オン・ザ・ロック/オンザロック)は、ストレートや水割り、お湯割り、炭酸割りと並ぶ定番の飲み方。氷で冷やすことで焼酎の味を引き締め、スッキリ飲みやすくします。

作りたてのときはアルコール度数が高く、焼酎本来の風味をたのしむストレートに近いイメージですが、少しずつ氷が溶けて焼酎と混ざり合うと、水割りのようなまろやかな口当たりに変化。独特の個性はやさしい風味に変わります。このように、ゆったりとしたペースで飲むことで、時間の経過による味の変化をたのしむことができます。

焼酎ロックの作り方

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焼酎のロックは氷を入れたグラスに焼酎を注ぐだけのシンプルな飲み方ですが、おいしさを極めるにはちょっとしたコツがあります。

用意するもの

ロックと聞いてまず連想するのは、ロックグラスと焼酎、そして氷。これだけでも焼酎ロックは作れますが、焼酎を注いで氷が溶けると味にムラができるので、おいしく仕上げるにはマドラーやその代用品も必要です。テーブルにつく水滴が気になる場合は、コースターも用意しておきましょう。
氷は冷凍庫や製氷器で作ったものでもかまいませんが、ロックの魅力を引き出すなら、溶けにくい大きめの氷がおすすめです。

焼酎ロックの作り方

焼酎ロックは、氷で満たしたロックグラスにお気に入りの焼酎を注いでかき混ぜるだけでもおいしく味わえますが、ここではワンランク上のたのしみ方を紹介します。

1. ロックグラスいっぱいに氷を入れる。
2. 焼酎を注ぐ前にマドラーやスプーンで軽くかき混ぜ、グラスを冷やす。
3. 溶けた分の水を捨てる。
4. 氷の表面をまんべんなく濡らすように、焼酎を静かに注ぐ。量の目安はグラスの半分程度。
5. マドラーやスプーンでゆっくりかき混ぜて完成。

焼酎ロックのたのしみ方

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焼酎ロックは、細部にこだわるほどおいしくなる究極の飲み方。ここでは、自宅で取り入れられる一工夫を紹介します。

ロックで焼酎を飲む際は氷にこだわる

焼酎ロックの味わいはもちろん、時間の経過による味の変化やグラスと氷が奏でる独特の音、見た目の美しさを満喫するには、氷へのこだわりが欠かせません。

【おすすめは市販の氷】
焼酎ロックの醍醐味を味わい尽くすには、市販の氷の使用がおすすめ。家庭の冷凍庫で作った氷はどうしても食品の匂いがうつったり、気泡が入ったりしがちですが、市販の氷ならその心配はありません。固くて溶けにくい市販の氷は、冷凍庫の氷に比べて時間の経過による味の変化の幅を広げてくれます。透明度も高いので、見た目がきれいに仕上がるというメリットもあります。
市販の氷は大小さまざまですが、大きめのものを選ぶと溶けにくく見た目も美しく仕上がります。

【溶けにくさで選ぶなら丸氷】
ウイスキー好きの間で人気を集めているのが、グラスいっぱいに浮かぶ大きな丸氷。見た目の美しさもさることながら、溶けにくさでも市販の氷をしのぐともいわれています。氷は表面積が大きいほど溶けやすい性質を持っていますが、丸氷は市販の氷以上に表面積が小さいため、より溶けにくいのです。グラスと氷が触れる音もたのしめるうえ、飲みやすさはピカイチ。
丸氷は専用の製氷皿で作ることも可能ですが、透明度で選ぶなら、市販品の入手がおすすめです。

【自宅の冷凍庫でおいしい氷を作る方法】
自宅の冷凍庫でも、一工夫加えることでおいしい氷を作ることができます。おすすめは、ミネラルウォーターを外気が入らないフタつきの製氷皿で凍らせること。通常の製氷皿にラップをかけるだけでもにおいうつりは防げるので、試してみてください。

焼酎のふくよかな香りをロックでも

焼酎の香りは適度な温度でふくよかに開き、冷やすことで閉じてさわやかさが際立ちます。
そこでおすすめしたいのが、ロックで飲む直前に「お燗した同じ焼酎」をグラスに少量ふりかけるという裏技です。分量は15〜20ml(大さじ1杯程度)。グラスを顔に近づけると素材由来の香りがふわっと広がり、焼酎のロックがよりいっそうおいしくなります。

焼酎とチェイサーを交互に

焼酎をロックでたのしむ醍醐味は、時間の経過による風味の変化や氷の溶ける音などにありますが、焼酎だけを飲み続けていると、せっかくの風味や香りに舌や鼻が慣れてしまい、新鮮味を感じられなくなります。
そんなときは、チェイサーと交互に飲んで舌や鼻の感覚をリセット。口の中をニュートラルな状態に戻すことで、焼酎のもつ繊細な魅力を持続的にたのしめます。

グラスにもここだわってみる

焼酎のロックは、五感でたのしむ飲み方。グラスにこだわることで、それぞれの感覚をより研ぎ澄ませることができます。
陶器やガラス、金属などの素材から、大きさ、形、厚み、保温性といった観点から厳選して、五感がもたらす焼酎ロックの魅力を追求してみては?

焼酎ロックにおススメの銘柄

akiyoko/ Shutterstock.com

焼酎ロックで味わいたいおすすめ銘柄を紹介します。

さくら白波(さくらしらなみ)

薩摩酒造株式会社サイト

鹿児島県産の新鮮なさつまいも使って黄麹で仕込んだフルーティーな香りの芋焼酎。キリッとした風味とすっきりとした飲みやすさは、ロックに最適です。黄麹特有の華やかな香りをたのしみたいときは、お燗した焼酎をグラスにふりかけてみて

製造元:薩摩酒造株式会社
公式サイトはこちら

黒霧島(くろきりしま)

霧島酒造株式会社サイト

九州産の黄金千貫と霧島連山の地下水に育まれた黒麹仕込みの雄。「クロキリ」の愛称で親しまれています。特長は、トロッと濃厚なコクとキリッとしたあと味にあり。ロックで飲めば、トロッとした味わいがより際立ちます。

製造元:霧島酒造株式会社
公式サイトはこちら

富乃宝山(とみのほうざん)

西酒造株式会社サイト

柑橘系のさわやかな香りとキレのよさが心地よい、黄麹仕込みの芋焼酎。厳選された黄金千貫を使用し、低温管理でていねいに仕込んでいます。口にふくんだときの深い旨味がたまらない、ロックにぴったりの1本です。

製造元:西酒造株式会社
公式サイトはこちら

黒麹芋焼酎 魔界への誘い(まかいへのいざない)

合資会社光武酒造場サイト

インパクトの強い銘柄名からは想像がつかないほどまろやかで飲みやすい芋焼酎。黒麹仕込みで黄金千貫ならではの香りや甘味、深みを引き出しつつ、芋の両ヘタをカットすることで異臭の成分を極限まで取り除いた、こだわりの逸品です。

製造元:合資会社光武酒造場
公式サイトはこちら

大分むぎ焼酎 二階堂(にかいどう)

二階堂酒造有限会社サイト

厳選された大麦と麦麹、良質な水だけを原料に造られた麦100%の麦焼酎。大分県を代表する銘柄のひとつで、第2次焼酎ブームの火付け役としても知られています。クセのないすっきりした味わいながら、麦独特の甘味と芳醇な香りは健在。ロックをはじめ、水割りやお湯割り、ソーダ割りなど多彩な飲み方がたのしめます。

製造元:二階堂酒造有限会社
公式サイトはこちら

白岳しろ(はくたけしろ)

高橋酒造株式会社サイト

「白岳」は、明治33年(1900年)から人吉球磨地方で焼酎蔵を営む高橋酒造の米焼酎シリーズ。なかでも「白岳しろ」は、上品な米の香りと軽やかな口当たり、すっきりとした飲みやすさで人気を集めています。食中酒としても定評あり。

高橋酒造株式会社
公式サイトはこちら

本格焼酎 博多の華 むぎ(はかたのはなむぎ)

オエノングループ「博多の華」ブランドサイト

麦焼酎や米焼酎、そば焼酎、芋焼酎など、幅広い種類がそろう人気銘柄。同じ麦焼酎でも、すっきりさわやかなものから、コク深い芳醇なもの、まろやかで甘い飲み口のものまで、選択肢も豊富です。

製造元:オエノングループ 福徳長酒類株式会社
公式サイトはこちら

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