ウイスキーを演出する「丸氷」の秘密に迫る

ウイスキーを演出する「丸氷」の秘密に迫る
出典 : Maksim Fesenko/ Shutterstock.com

ウイスキーのグラスに美しい「丸氷」が浮かんでいると、気分が上がるもの。バーでのひとときがより豊かに、たのしくなります。じつはこの丸氷、単に見栄えをよくするためだけのものではないのです。ここでは、ウイスキーを演出する丸氷の秘密に迫ります。

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ウイスキー好きが丸氷をよろこぶ理由

ウイスキー好きが丸氷をよろこぶ理由

Brent Hofacker / Shutterstock.com

ウイスキーグラスに大きな丸氷がひとつだけのオン・ザ・ロック。これがウイスキー好きの間でよろこばれるのは、なぜでしょう? その答えは、丸氷には溶けるのに時間がかかるという特徴があるからです。

そもそも氷は、ウイスキーを冷やすだけでなく、その風味を左右する大切なアイテムでもあります。たとえば、オン・ザ・ロックであれば、氷が溶けていくにしたがって、ストレートから水割りのような味わいの変化をたのしめます。
ただ、あまり早く氷が溶けてしまうと、味わいの変化をたのしむどころか、すぐに水っぽくなってしまいます。そこで、大きな丸氷の出番です。

ふつうの氷が溶けやすくなる理由は、表面積が大きいから。大きな氷なら、多くの小さな氷にくらべてトータルでの表面積が小さいため、ゆっくりと溶けて、ウイスキーを長くたのしめます。さらに、球体なら立方体にくらべて表面積が小さく、より溶けにくくなります。

飲みやすさの面でも、大きな氷がおすすめです。小さな氷がたくさんあると、グラスを傾けたときに氷もカラカラと口に入ったり、ふれたりしますが、大きな氷ならスマートに飲めます。見た目もやはり格別で、琥珀色のウイスキーに沈んでいた丸氷が、飲むにつれて徐々に見えてくるのも味わい深いものです。

丸氷はどうやって作る?

丸氷はどうやって作る?

SUJITRA CHAOWDEE/ Shutterstock.com

ウイスキーに入れる丸氷は、自宅でも作ることができます。透明感のある美しい氷にするには、まず水選びから。水道水には塩素をはじめ、カルシウムなどのミネラル分が含まれます。そういった不純物が多いと氷が白濁し、溶けやすくなるうえ、不純物が雑味となって味わいを損ねることも。丸氷作りには、ミネラル分の少ない軟水がおすすめです。

氷に混ざる空気も不純物のひとつ。空気が入ると氷のなかで気泡になるので、使う水は1度沸騰させて空気を抜くのがポイントです。凍らせるときは、気泡が抜けていくように時間をかけて。手軽なのは、冷凍室の設定温度を少し上げる方法で、マイナス5度からマイナス10度程度を目安にするとよいでしょう。急激に凍らないように、製氷容器の下に割りばしなど熱伝導率の低いものを置いて、少し浮かせるのも手です。

バーで目にするような透きとおった大きな氷が完成したあとは形を整えます。けがに気をつけて、アイスピックでまず正方形をイメージして氷を切り出し、少しずつ角を削って球形に近づけていきます。

丸氷が自宅でカンタンに作れるグッズも

丸氷が自宅でカンタンに作れるグッズも

MARGRIT HIRSCH / Shutterstock.com

丸氷をアイスピックできれいに削り出すののは、なかなか難しいもの。けれど、美しい丸氷をカンタンに作ることができるグッズもあります。100円~数百円程度で手に入るものも多く、自宅で手軽に丸氷をたのしめます。

たとえば、半円形の製氷皿2つが1セットになったもの。半球の氷同士を重ねて球形の氷を作ります。継ぎ目のところに氷のはみ出しができますが、これも自家製ならではで、愛らしい出来栄えです。

より美しい球形にこだわるなら、シリコン製の丸氷製氷グッズがおすすめです。氷を製氷皿から外す際に、水で少し溶かすと氷が変形する恐れがありますが、このグッズならシリコン製なので、製氷皿から“するん”と取り出せるので、美しい丸氷をラクに作ることができます。

ウイスキーをよりおいしくしてくれる丸氷。自宅での1杯がお店で飲んだときと違うと感じたら、氷にこだわってみてはいかがでしょう。きれいな丸氷を作って、自宅でバー気分をたのしんでみてください。

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