「あるもの」をひと手間加えるだけで風味豊かな焼酎ロックに!?
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ロックだと感じにくい焼酎のふくよかな香りを捉えるには…
焼酎ファンの方の多くは、氷を入れたグラスにお気に入りの焼酎を注ぐ「オン・ザ・ロック」のスタイルで飲まれていることと思います。ロックで飲む良さは、なんといっても焼酎そのものの味わいをたのしめるところではないでしょうか。そして、最初はストレートで飲んでいるように感じる強い素材の味わいも、時間が経つにつれて水割りのようなマイルドなテクスチャーとなり、やわらかな飲み口への変化を感じられるのも魅力の一つです。
しかし、アルコールの香りは温度が低いと閉じてしまい、広がらないというデメリットがあり、焼酎の持つ芳ばしさやふくよかな香りを感じられないのは少しもったいない気がします。そこでオススメなのが、ロックで飲む際に「あるもの」を直前にふりかけてから飲む方法。
じつは、お燗にした同じ焼酎を、飲む直前に少量グラスにふりかけると、素材由来の焼酎の持つ風味がふわっと広がり、グラスを近づけると、立ち上った華やかな風味を鼻腔に感じ、ロックで飲む焼酎をよりいっそうおいしく飲むことができます。分量は15~20ml(大さじ1杯程度)でよいでしょう。あまり量が多いと氷が溶けてしまい、ロックの良さが失われてしまうのでご注意を。焼酎ファンの方にはぜひ一度試していただきたい飲み方です。
ライタープロフィール
阿部ちあき
全日本ソムリエ連盟認定 ワインコーディネーター