「ねっか」は日本酒の吟醸酵母で造った吟醸香薫る奥会津の米焼酎
「ねっか」は、「ユネスコエコパーク」に登録された福島県南会津・只見の自然に育まれた、こだわりの米焼酎。蔵人自ら育てた地元産米を原料に、日本酒の吟醸酵母と清酒用の麹菌で仕込んだ、日本酒ファンにも一押しの米焼酎「ねっか」を紹介します。
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「ねっか」の故郷・只見の自然
出典:合同会社ねっか
「ねっか」を育む南会津・只見の自然
「ねっか」を生んだ南会津郡只見町は、2014年に生物圏保存地域である「ユネスコエコパーク」に登録された自然あふれる土地。豊かな生態系と自然資源を抱くこの地域の9割は山林で、その中心部には国内最大規模ともいわれるブナの自然林が広がっています。
周囲を山々に囲まれた只見町の冬は寒く、降雪量の多さから特別豪雪地帯にも指定されるほど。一方で夏の気温は高く、季節間や昼夜の寒暖差が大きいことから、米作りや焼酎造りに適した土地と言われています。
「ねっか」は日本一小さな蒸溜所から生まれた米焼酎
「ねっか」の造り手である合同会社ねっかは、只見町の米農家が集まり、この土地ならではの米焼酎を創り上げるべく、2016年に設立した新しい焼酎蔵です。
2017年1月には、地域の特産品を主原料にした単式蒸溜焼酎の製造免許「特産品しょうちゅう製造免許」を福島県で初めて取得。田んぼ脇の空き家をリノベーションした小さな蒸溜所で集められたその雫は、同年開催の国際酒類コンクールでシルバーメダルを受賞。その後も立て続けに名誉ある賞を受賞し、焼酎ファンの注目を集めました。
「ねっか」の魅力はフルーティーな吟醸香
出典:合同会社ねっか
「ねっか」という名前の由来
「ねっか」という独特な銘柄名は、只見町を含めた南会津で使われる方言に由来します。「ねっか」自体は「まったく」「ぜんぜん」などと同様に強調の意味で使われる言葉ですが、銘柄名としての「ねっか」には、「ねっかさすけねぇー(まったく問題ない)」という意味が込められているのだとか。
可能性を否定しないこの言葉には、高齢化や過疎化、東日本大震災にともなう風評被害などを乗り越え、只見の米を次世代に残すという米農家たちの前向きな気持ちが込められているのです。
「ねっか」の魅力は米の旨味と華やかな吟醸香
「ねっか」は只見産の米を主原料に、日本酒の吟醸酵母や清酒用の麹菌で仕込んだ米焼酎です。
発酵させた醪(もろみ)を搾ると、吟醸香の高い日本酒ができ上がりますが、この醪を減圧蒸溜することで、フルーティーな香りの米焼酎が完成します。500リットルの醪から抽出できる焼酎は、わずか180リットルと、日本酒の半分程度。それだけに、米の旨味と吟醸香が凝縮された、贅沢な1本に仕上がります。
「ねっか」のおいしさを味わうには?
出典:合同会社ねっか
「ねっか」は米の魅力を活かした食中酒
「ねっか」を造るのは、いずれも自ら米作りも行ってきた蔵人たち。米の魅力を知り尽くした蔵人が、自作の米を原料に造っているだけあり、米本来の旨味が味わえます。
良質な日本酒が食中酒に適しているのと同様、「ねっか」も食中酒として親しまれています。なかでも酢飯とのハーモニーは格別。機会があれば、ぜひ寿司と一緒にたのしんでみてください。もちろん、焼き鳥などの肉料理とも好相性です。
「ねっか」のおいしい飲み方
「ねっか」はロックや水割り、お湯割、炭酸割りなど、さまざまな飲み方でたのしめますが、公式サイトでは炭酸水と合わせた「ねっかハイボール」など、オススメの飲み方を紹介しているので、チェックしてみてください。
紹介されている飲み方のなかで、一度は試してほしいのが、トマトハイボール。地域の特産品である南郷トマトのジュースとの相性は抜群です。
ねっか公式サイト:夏におススメ!ねっかハイボール特集!!
「ねっか」シリーズのラインナップを飲み比べ
「ねっか」シリーズは現在、定番の米焼酎「ねっか」、もち米を掛米に使用した甘みのある「めごねっか」、日本酒の吟醸酒のように精米歩合を60%まで削って仕込んだ「ばがねっか」の3種展開。どれも米の旨味と吟醸香が味わえる逸品なので、お好みでチョイスしてみてください。
「ねっか」は米焼酎のなかでも、日本酒のような華やかな吟醸香がたのしめる銘柄です。同様に吟醸香が魅力な焼酎に熊本の「鳥飼
(とりかい)」があるので、興味のある人は飲み比べてみてはいかがでしょうか。
製造元:合同会社ねっか
公式サイトはこちら