サワーとは?チューハイ・ハイボールとの違いや、おいしい作り方+人気の缶サワーおすすめ4選を紹介

サワーとはカクテルの一種で、日本では焼酎などの蒸溜酒に柑橘類の果汁と甘味料などを加え、炭酸水で割った飲み物を指すのが一般的です。ここではサワーの意味や特徴、ハイボールやチューハイとの違い、おいしい飲み方、サワーの王道「レモンサワー」の作り方、おすすめ缶入りサワーなどを紹介します。
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サワーとはどんなお酒なのか、基本情報から確認していきましょう。
サワーとはどんなお酒?

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サワーとは、焼酎などの蒸溜酒をベースに果汁や甘味料を加えて炭酸水で割ったアルコール飲料のこと。居酒屋さんはおなじみのお酒ですが、じつは日本独自のスタイルで、海外や国内の本格的なバーでは異なるカクテルを指します。
蒸溜酒に果汁や甘味を加えて炭酸で割った居酒屋さんで人気のお酒
サワーという飲み物に明確な定義はありませんが、日本の居酒屋さんでは、一般的に、広義のスピリッツ(蒸溜酒)をベースに、レモンやライムといった酸味のある果汁と甘味のある成分を加え、炭酸(ソーダ)で割った飲み物を指します。
「居酒屋さんでは」と前置きしたのは、日本で広く飲まれているサワーが、居酒屋文化とともに発展してきた日本独自のスタイルだからです。
戦後間もないころの東京・下町の大衆酒場では、庶民のお酒だった焼酎を炭酸で割って、お店独自のエキスを加えた飲み方が流行しました。当時の焼酎は現在のものと比べて品質が低かったため、おいしく飲めるようお店ごとに工夫を凝らしたのです。
この飲み方が人気を博すと、焼酎をおいしくする割り材や焼酎用シロップが続々と誕生。1970年代の焼酎ブームで広く浸透し、1980年代前半、ニュータイプ甲類焼酎の登場を機に台頭した居酒屋チェーンが甘くて飲みやすく、のどごしのよいサワーを積極的にメニューに取り入れ、幅広い層に定着しました。
使用する果汁や混ぜる飲み物の名前を組み合わせた「◯◯サワー」の名で親しまれていて、ほどよい酸味と、のどごしのよさが魅力。酸っぱさを強調したものもありますが、甘くて飲みやすいレシピなどは、お酒を飲み慣れていない人にも親しまれています。果汁の種類や混ぜる飲み物を変えると異なるフレーバーになるため、種類の豊富さも人気の理由といえるでしょう。
なお、サワーは炭酸が入ったものが主流ですが、なかには「緑茶サワー」や「紅茶サワー」のように、炭酸以外の割り材を使用した発泡性のないものも存在します。

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サワー(Sour)とは英語で「酸味のある」「酸っぱい」の意味
サワー(Sour)は、「酸味のある」「酸っぱい」を意味する言葉。カクテルの世界では、広義のスピリッツ(蒸溜酒)をベースに、レモンやライムといった酸味のある果汁と砂糖など甘味のある成分を加えたスタイルを指します。
蒸溜酒の名前に「サワー」を組み合わせたものが多く、「ウイスキーサワー」や「ブランデーサワー」「ジンサワー」「ラムサワー」「テキーラサワー」「ピスコサワー」などが挙げられます。
サワーに明確な定義がないといっても、世界的にみると、日本の居酒屋さんで主流となっている炭酸で割る飲み方は少数派。国内でもバーと居酒屋さんとでは、サワーに対する解釈が違います。
一般的に、バーで提供しているサワーにソーダは入りません。バーで居酒屋さん風のサワーを注文するときは、炭酸を加えてもらうようバーテンダーさんに頼んでみるとよいでしょう。

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サワーのベースは焼酎とはかぎらない
日本の居酒屋さんでおなじみのシュワッとしたのどごしが特長のサワーは、ベースに焼酎を使うケースが多いかもしれませんが、焼酎でなければならないという決まりはありません。
サワーのベースには焼酎やウォッカ(ウオッカ/ウオツカ)といった無色透明のスピリッツ(蒸溜酒)を使うのが一般的。なかには、2種類以上のスピリッツが使われる場合もあります。

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サワーの起源は東京のもつ焼き屋さん
サワー発祥のお店は、東京・中目黒にあった伝説の居酒屋「もつ焼きばん」。昭和33年のオープン当初は、お酒は庶民が日常的に飲むには高いもので、比較的リーズナブルだった甲類焼酎は現在のように洗練されたものではなかったそう。
当時は、「タンチュー(炭酎)」と呼ばれる焼酎の炭酸割りに梅や果汁(エキスやシロップ)を加えて飲むのが一般的でしたが、フレーバーごとの名前はありませんでした。
このタンチューのなかでもレモンを加えたさわやかな飲み口のお酒に、その飲み心地を伝えるべく「さわやか=サワー」と名づけたのは、「もつ焼きばん」の創業者・小杉正さん。「レモンサワー」誕生の瞬間でした。
レモンサワーが生まれた時期には諸説ありますが、1960年代半ばのことだといわれています。
なお、関西圏では「レモンサワー」ではなく「レモンハイ」「レモンチューハイ」と呼ぶことが多いようです。関西の居酒屋さんでオーダーするときのために覚えておくとよいでしょう。
(参考)
もつ焼きばん
ここから先は、日本の居酒屋さんで親しまれている炭酸入りの「サワー」に特化して、豆知識やおいしい飲み方などを紹介していきます。
サワーとハイボール、チューハイの違いは?

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サワーとハイボール、チューハイ(酎ハイ)は、いずれも蒸溜酒に炭酸(ソーダ)を加えたアルコール飲料ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
なかでも同義とされることが多いサワーとチューハイは、どこに違いがあるのでしょうか。
ハイボールはおもにウイスキーをソーダで割ったもの
ハイボールとは、ウイスキーなどの蒸溜酒をソーダで割った飲み物で、カクテルの一種。好みに応じてレモンを浮かべます。
狭義では、ウイスキーにソーダを加えたものを「ハイボール」と呼び、日本でもこの認識が一般的です。焼酎をベースとしたものは「焼酎ハイボール」と区別される場合もありますが、こちらも明確な定義はありません。
ハイボールというと、ウイスキーなどアルコール度数の高いお酒を甘味のないソーダ水で割った糖質ゼロのアルコール飲料として人気を集めていますが、じつはソーダの代わりにジンジャーエールなど甘味のある炭酸飲料が使われることもあります。

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以下に、サワーと狭義のハイボールの違いを整理してみました。
【サワー】
◇ベースは焼酎やウォッカなどの無色透明なスピリッツ
◇おもな材料は、ベースのお酒と炭酸水、果汁、甘味料
◇酸味や甘味があって飲みやすい
◇ベースのお酒よりも割り材の個性で選ぶのが一般的
【ハイボール(狭義)】
◇ベースはウイスキー
◇おもな材料はウイスキーと炭酸水(+レモン)
◇ウイスキーの飲みやすい割り方で、のどごしがよい
◇ウイスキーの個性によって味わいが変化する
どちらも炭酸を使った奥深い飲み物ですが、求める特徴やたのしみ方に違いがあります。

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チューハイ(酎ハイ)は焼酎に果汁や甘味を加えて炭酸で割ったもの
チューハイとは、焼酎の「酎」と「ハイボール」の「ハイ」を組み合わせたもので、もともとは「焼酎ハイボール」の略として使われていました。
現在は、焼酎をベースに、果汁やシロップなどで風味をつけ、ソーダで割ったものをチューハイと呼ぶのが一般的。焼酎の代わりにウォッカなどの無色透明なスピリッツを使ったり、ソーダではなくウーロン茶などのお茶類で割ったりすることもあり、サワーと同様に明確な定義がありません。
サワーとチューハイの間にはっきりとした違いはありません。同じレシピで作ったアルコール飲料を「サワー」と呼ぶ居酒屋さんと、「チューハイ」と呼ぶ居酒屋さんがあり、飲食業界でもほぼ同義で使われているのが現状です。
自宅で本格的な味を!おいしいサワーの作り方

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サワーの作り方に特別なスキルは必要ありません。好みの蒸溜酒と割り材を選んで、おいしいサワーを作りましょう。
ベースのお酒はクセのない「甲類焼酎」がおすすめ
サワーのベースにはさまざまな蒸溜酒が使われますが、自宅でたのしむ場合は焼酎がおすすめ。なかでもイチオシは、クセが少なくスッキリとして飲みやすい甲類焼酎です。
甲類焼酎は、連続式蒸溜機で繰り返し蒸溜して造られるため、雑味が少なくピュアな味わいが特長。レモンなどの果汁や割り材の風味を邪魔せず、その魅力を最大限に引き立ててくれるのも魅力です。
甲類焼酎は割り材を選ばないだけでなく、価格もリーズナブル。また、アルコール度数は20〜35度程度と蒸溜酒のなかでは比較的低めで、度数の高いお酒と比べると割り材の使用量が少なくて済むので、コスパのよさも群を抜いています。
編集部のイチオシは、「下町の名脇役」のキャッチコピーで知られる「キンミヤ焼酎」とロングセラーの「宝焼酎」。どちらもまろやかな口あたりで、飲みやすさは満点です。

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割り材で味わいが変わる|定番はレモン・グレープフルーツ・梅
ベースのお酒が決まったら、お次はサワーの味わいの主役となる割り材選びです。割り材の数だけ種類があるので、たのしみ方は無限に広がります。
数あるフレーバーのなかでもおすすめなのが、以下の3種類。
◇レモンサワー
フレッシュな香りとキリッとした酸味が魅力のフレーバー。すぐに飲みたいときはレモン果汁で、こだわりたいときはレモンを皮ごとギュッと搾るのがおすすめです。皮ごとグラスに投入する場合は、国産のノーワックスレモンがイチオシ。
◇グレープフルーツサワー
酸味と甘味が絶妙なフレーバー。果汁100%ジュースを使ってもおいしいですが、生の果肉を搾り入れれば贅沢な果実感をたのしめます。
◇梅(うめ)サワー
和食との相性で選ぶなら、梅サワーがおすすめ。梅の種類で味わいが変化するので、お気に入りをチョイスして。
このほか、「ライムサワー」「青リンゴサワー」「巨峰サワー」「ゆずサワー」「カルピスサワー」「シークワーサーサワー」なども人気。冷凍フルーツを氷代わりに使うと、おしゃれな見た目のサワーに仕上がります。
※「カルピス」はアサヒ飲料株式会社の登録商標です。
なお、居酒屋さんでおなじみの割り材に「ハイサワー」がありますが、これを使えば果汁を加えずにおいしいサワーがたのしめます。
お酒をわるなら!ハイサワー(博水社)
公式サイトはこちら
シソ梅風味がお好みの人には、「バイスサワー」もおすすめです。
サワーの王道はレモンサワー

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サワーの王道といえばレモンサワー。発祥から60年ほど経った今も居酒屋さんでは定番メニューとして親しまれています。また、市販のレモンサワーブームも拡大し、元祖の味わいを継承したもの、本格派を極めたもの、さらなる進化を遂げたものなど、さまざまな商品が市場を賑わしています。
ベースと割り材があれば自宅で手軽に作れるのもレモンサワーの魅力です。
おいしいレモンサワーの作り方
進化を続けるレモンサワーは、その作り方も多様化していますが、ここではスタンダードなレモンサワーと、冷凍レモンを使ったレモンサワーの作り方を紹介します。
◇スタンダードなレモンサワー
氷を入れたグラスに甲類焼酎を注ぎ、炭酸(強炭酸水)を加えます。マドラーで軽くかき混ぜたら、レモンをギュッと搾って完成です。
焼酎の量はグラスの3分の1程度が目安ですが、適宜増減してください。レモンの量もお好みですが、半分にカットしたレモンを、レモン絞り器などを使って搾り入れると居酒屋さん風の味わいに。

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◇冷凍レモンで作るレモンサワー
グラスに焼酎を注ぎ、あらかじめ輪切りやくし切りにして凍らせておいたレモンを投入。さらに炭酸水(強炭酸水)を注いで完成。凍ったレモンを氷の代わりにサワーを冷やしてくれるので、最後まで薄まることなくさわやかな飲み口をたのしめます。
いずれも、砂糖などの甘味成分は加えていません。甘いお酒が好きな人は、お好みではちみつを加えたり、レモンの代わりに漬け込みレモンや自家製レモネードを使用してもよいでしょう。
ほかにもさまざまな作り方が存在するので、とっておきのレシピを探してみてくださいね。
なお、自宅で手軽に居酒屋さんの味わいをたのしみたい人には、炭酸水を加えるだけで本格レモンサワーに仕上がるレモンサワーの素もおすすめです。
【編集部おすすめ】缶入りレモンサワー4選
すぐに飲みたい人には、缶入りレモンサワーもおすすめ。編集部イチオシの4商品を紹介します。
キリン 氷結®|キリンビール

出典:キリンホールディングス株式会社サイト
「キリン 氷結®」は、みずみずしい果実感とスッキリ爽快な飲み心地が魅力のチューハイ(サワー)シリーズ。「キリン 氷結® シチリア産レモン」は、シチリア産レモンのクリア果汁を主に使用し、「雑味の無いクリアなおいしさ」を引き出した人気商品です。
食事と一緒に楽しみたい方は、甘くないおいしさの「キリン 氷結®無糖 レモン」もおすすめ。
発売元:キリンビール株式会社
「キリン 氷結®」ブランドサイトはこちら
サッポロ 濃いめのレモンサワー|サッポロビール

出典:サッポロビール株式会社サイト
レモンのさわやかな香りとしっかりとした酸っぱさにこだわった、レモン味濃いめのレモンサワー。レモン果汁と自家製レモン漬け込み酒を一部使用。満足感のある味わいに仕上がっています。
レモンを皮ごとすりおろしてギュッと搾ったような味わいの「サッポロ 濃いめのレモンサワー おろし檸檬・超(スーパー)」もおすすめ。こちらは期間限定商品です。
発売元:サッポロビール株式会社
ブランドサイトはこちら
檸檬堂 定番レモン|コカ•コーラ

出典:日本コカ·コーラ株式会社サイト
「檸檬堂 定番レモン」は、和食の基本のひとつである五味のバランスに着目した「檸檬堂」の人気商品。独自製法で抽出したレモンピールエキスを隠し味に、レモン本来のうま味を最大限に引き出しています。
濃いめのレモン風味を堪能したい人には、レモン2個分の果汁を使った「檸檬堂 レモン濃いめ」もおすすめ。
発売元:コカ・コーラシステム
ブランドサイトはこちら
かむかむレモンサワー|三菱食品

出典:三菱食品株式会社サイト
一粒にレモン10個分のビタミンCが入った、噛んで食べるチューイングキャンディー「かむかむレモン」とのコラボサワー。「かむかむレモン」の刺激と酸っぱさにほどよい甘味が加わった、さわやかな味わいが特長です。
発売元:三菱食品株式会社
商品詳細はこちら
サワーは果汁の酸味と炭酸のスッキリとしたのどごしと、ほどよい甘味をたのしめるカクテルの一種。甲類焼酎があれば、無限のバリエーションをたのしめるので、好みの果汁や割り材と合わせて、とっておきのレシピを探してみてください。



























