三重の焼酎【キンミヤ焼酎】宮﨑本店が手掛ける下町の名脇役「亀甲宮焼酎」の魅力を大解剖

三重の焼酎【キンミヤ焼酎】宮﨑本店が手掛ける下町の名脇役「亀甲宮焼酎」の魅力を大解剖
出典 : 株式会社宮﨑本店サイト

「キンミヤ焼酎」とは、“下町の名脇役”のキャッチコピーで知られる「亀甲宮(キッコーミヤ)焼酎」の愛称。チューハイ(酎ハイ)やホッピーのベースとして広く親しまれています。今回は、「キンミヤ焼酎」の特徴や人気の秘密、おいしい飲み方を紹介します。

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「キンミヤ焼酎」は、下町の居酒屋さんで親しまれてきた甲類焼酎。その魅力に迫ります。

「キンミヤ(金宮)焼酎」とはどんな焼酎?

キンミヤ焼酎(亀甲宮焼酎)のラインナップ

出典:株式会社宮﨑本店サイト

まずは、「キンミヤ焼酎」の基本情報からみていきましょう。

三重県の宮﨑本店が造る高品質な甲類焼酎

「キンミヤ焼酎」は、三重県四日市市楠町で育まれる甲類焼酎。雑味の少ない味わいが魅力といわれる甲類焼酎のなかでも、最高峰の品質を誇る銘柄です。

「キンミヤ焼酎」の造り手は、弘化3年(1846年)創業の老舗蔵元・宮﨑本店。酒造りに適した楠町にはかつて30以上の酒蔵がありましたが、長きにわたって伝統をつないできたのは宮﨑本店だけ。その間廃業した酒蔵を引き受け、現在では8,000坪もの大きな蔵で酒造りの歴史を紡いでいます。

鈴鹿山系の清らかな伏流水を使って醸すお酒は、焼酎、日本酒(清酒)、ウイスキーと幅広く、焼酎については甲類焼酎だけでなく麦や米を原料にした本格焼酎も手掛けています。

日本酒の主要銘柄は「宮の雪」。本格焼酎の銘柄には麦焼酎の「くろみや」や「久寿(くす)」、米焼酎の「時乃刻印(ときのこくいん)」などがあります。

三重県四日市市の老舗蔵元・宮﨑本店

出典:株式会社宮﨑本店サイト

正式名称は「亀甲宮焼酎」

「キンミヤ焼酎」の正式名称は「亀甲宮焼酎」。亀甲紋の中央に「宮」の文字をあしらった亀甲宮ロゴが目印で、ラベルに描かれたこのロゴが金色であることから、「キンミヤ焼酎」と呼ばれるようになったそう。ちなみに、本格麦焼酎「くろみや」のラベルにも亀甲宮ロゴがありますが、こちらは黒色です。

なお、「金宮」と表記されることもあるようですが、「キンミヤ」が正解です。

「キンミヤ焼酎」の味わいの特徴

「キンミヤ焼酎」の仕込み水に使われる鈴鹿山系の伏流水は、ミネラル成分をほとんど含まない超軟水。この清らかな水が、甲類焼酎ならではのピュアでスッキリとした味わいに、ほのかな甘味やまろやかな舌ざわりを添えています。

「キンミヤ焼酎」のラインナップ

「キンミヤ焼酎」には20度と25度、35度とアルコール度数の異なる3タイプがあり、20度と25度については200〜1,800ミリリットルまでサイズも豊富に展開しています。

特筆すべきは、20度の「キンミヤシャリキンパウチ」(90ミリリットル)。こちらは自宅の冷凍庫でシャーベット状に凍らせてたのしむタイプで、「シャリキン」の愛称で親しまれています。

「キンミヤ焼酎」が下町で愛され続ける理由

下町の居酒屋

まちゃー / PIXTA(ピクスタ)

「キンミヤ焼酎」は、長年にわたって下町の居酒屋さんで親しまれてきましたが、三重県の蔵元が造るお酒が東京の下町に根づいた背景に、大正12年(1923年)に起きた関東大震災があります。

宮﨑本店は明治時代から東京を中心に販路を拡大していましたが、取り引きがあったお得意様が関東大震災で被災。なんとか力になろうと考えた3代目当主は、東京への輸送に使っていた樽廻船(たるかいせん)に水や食料などの支援物資を積んで東京へ向かい、支援活動を行いました。

これをきっかけに、下町の居酒屋さんを中心に宮﨑本店のお酒がそれまで以上に浸透し、のちに登場した「キンミヤ焼酎」も多くの人に愛される存在となりました。

もちろん、愛される理由はこれだけにとどまりません。レトロなラベルや飲み飽きしない味わいはもちろんのこと、地元天然水由来のまろやかな味わいと口当たりのよさを特徴に持つ「キンミヤ焼酎」は、割り材とよくなじみ、その魅力をぐっと引き立てる、まさに“下町の名脇役”。どんな飲み方でもおいしく仕上げてくれることから、チューハイ(酎ハイ)や焼酎カクテルのベースとして親しまれてきました。

なかでも、チューハイの特定のフレーバーを愛し、おいしさを追求する人や、ホッピーファンの間では絶大な支持を集めています。居酒屋さんで出会ったら、「キンミヤ焼酎」が引き出す割り材の魅力を味わってみてください。

「キンミヤ焼酎」のおいしい飲み方

キンミヤ焼酎のおいしい飲み方

出典:株式会社宮﨑本店サイト

「キンミヤ焼酎」のおいしい飲み方をみていきましょう。

チューハイ(酎ハイ)やカクテルのベースとして

「キンミヤ焼酎」の魅力は、なんといっても割り材を選ばないこと。お茶類やソーダ、フルーツジュースなど、どんな割り材とも絶妙なハーモニーを奏でますが、ここでは一押しの飲み方を紹介します。

焼酎ハイボール

「キンミヤ焼酎」を炭酸水で割るスタンダードな飲み方。炭酸水の代わりにジンジャーエールなど甘味のある炭酸飲料を使ったり、レモンやライムなどの柑橘類を加えてもおいしいですよ。

梅割り

「キンミヤ焼酎」に梅シロップを加える飲み方。キンミヤと梅シロップの割合は9:1がおすすめですが、お酒に強くない人は、キンミヤの水割りに梅シロップを加えてもよいでしょう。

金魚(金魚割り)

焼酎の水割りまたは炭酸割りに、水草に見立てた大葉(シソ)と金魚を想わせる赤唐辛子(鷹の爪)を浮かべて独特のビジュアルをたのしむ飲み方です。

珈琲酎

「キンミヤ焼酎」のボトルにコーヒー豆を20粒ほど入れ、1日半ほど寝かせると「珈琲酎」が完成。炭酸や牛乳を加えてたのしみます。

キンミヤシャリキンパウチ

出典:株式会社宮﨑本店ONLINE SHOP

「シャリキン」という飲み方

アルコール度数の高い蒸溜酒を冷凍庫で冷やして、独特の口当たりとさわやかなのどごしをたのしむ「パーシャルショット」という飲み方があります。これに着目したのが、「シャリキン」です。

「シャリキン」とは、冷凍庫でシャーベット状に凍らせた「キンミヤ焼酎」のこと。ウォッカなどのアルコール度数の高い蒸溜酒は家庭用冷凍庫で冷やしても凍らずとろっとしたテクスチャーになりますが、アルコール度数20度程度の焼酎はシャリシャリの状態になります。この「シャリキン」に割り材を加えると、氷を入れずにキンキンのカクテルを味わえるうえ、溶けても水っぽくなる心配がありません。

この「シャリキン」をたのしむために生まれたのが、アルコール度数20度の「キンミヤシャリキンパウチ」。90ミリリットルの飲み切りサイズなので、自宅で手軽においしいカクテルをたのしめます。

「シャリキン」にはどんな割り材でもマッチしますが、おすすめは赤ワイン。凍らせた「シャリキン」を小さめのグラスに注ぎ、赤ワインをシロップのように垂らすだけと作り方もかんたんです。

キンミヤ焼酎とホッピーは黄金タッグ

とぎ / PIXTA(ピクスタ)

キンミヤ焼酎×ホッピー

「キンミヤ焼酎」の割り材のなかでも根強い人気を誇るのが、「ホッピー」です。

「ホッピー」とは、麦芽とホップと酵母で造られたビアテイストの清涼飲料水。「キンミヤ焼酎」とともに下町に根づき、居酒屋さんの黄金タッグとして親しまれてきました。

よく冷えたジョッキに瓶ごと冷やした「キンミヤ焼酎」を注ぎ、同じく冷やした「ホッピー」を加えた「3冷」という飲み方が一般的ですが、前述した「シャリキン」に「ホッピー」を注いだ「シャリキンホッピー」もぜひ一度試してみてください。

「キンミヤ焼酎(亀甲宮焼酎)」は、甲類焼酎ならではのクリアな味わいと、地元天然水由来のほのかな甘味とまろやかな口当たりが魅力。どんな割り材とも引き立て合うので、とっておきのレシピを探してみてください。

製造元:株式会社宮﨑本店
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