甲類焼酎と、その代表銘柄の魅力を再確認!

甲類焼酎と、その代表銘柄の魅力を再確認!
出典 : Brent Hofacker/ Shutterstock.com

焼酎は、クセがなくて飲みやすい「甲類焼酎」と、素材の個性を活かした個性豊かな「乙類焼酎」に大別されます。ここでは、すっきりとした味わいで、サワーやチューハイのベースとしても活躍する「甲類焼酎」にスポットを当て、その魅力を再確認。代表的な銘柄とともに紹介します。

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甲類焼酎の定義と魅力をおさらい

甲類焼酎の定義と魅力をおさらい

PaeJar/ Shutterstock.com

甲類焼酎の定義を知ろう

甲類焼酎とは、「連続式蒸溜」で蒸溜された焼酎のこと。正確には、「連続式蒸溜で蒸溜したアルコール分36度未満の蒸溜酒で、ウイスキー、ブランデー、ウオッカ、ラム、ジンなどに該当しないもの」を指します。
甲類焼酎は、乙類焼酎に使われる「単式蒸溜」よりも新しい技術を用いていることから「新式焼酎」の名で親しまれていた時期もありました。「焼酎甲類」と表記されることもありますが、酒税法上は「連続式蒸溜焼酎」と呼ぶのが正式です。

「甲類焼酎」と「乙類焼酎」、その違いを知ろう!

甲類焼酎ならではの魅力

甲類焼酎の魅力は、なんと言ってもそのすっきりとした飲みやすさ。連続的に蒸溜を繰り返すことで雑味や不純物が取り除かれるため、無色透明でピュアな味わいの焼酎に仕上がります。
クセのないクリアな味わいの甲類焼酎は、飲み方も自在。ロックや水割り、お湯割りだけでなく、サワーやチューハイ、カクテルのベースとしても大活躍の万能酒と言えるでしょう。
また、連続式蒸溜は、単式蒸溜よりも効率的に生産できるうえ、原料由来の香りや風味を活かす乙類焼酎と比べて原料のコストが抑えられるため、リーズナブルな価格設定が可能なことも魅力のひとつでしょう。

日本蒸留酒酒造組合「焼酎SQUARE」:What’s 甲類焼酎

甲類焼酎の代表銘柄(1)圧倒的な知名度を誇る「宝焼酎」

甲類焼酎の代表銘柄(1)圧倒的な知名度を誇る「宝焼酎」

出典:宝酒造サイト

甲類焼酎の代表格、「宝焼酎」の歴史

「宝焼酎」は、天保13年(1842年)から酒造りを続ける宝酒造の人気商品。その歴史は、明治時代にまでさかのぼります。
1826年にスコットランドで生まれた連続式蒸溜機が、改良を重ねて日本にやってきたのは1900年頃のこと。この先端技術を駆使した「新式焼酎」は、クセのないまろやかな味わいで人気の的となりました。これを「宝焼酎」の名で販売開始したのが大正元年(1912年)のこと。以来100余年にわたるロングセラーとなっています。

甲類焼酎ならではのピュアな味わいがたのしめる「宝焼酎」

現在の「宝焼酎」は、誕生した当時から大きな進化を遂げています。100年以上の歴史のなかで、品質・味わいへの飽くなき追求を続けてたどりついたのは、サトウキビ糖蜜を原料に、連続式蒸溜で不純物を取り除いた純度の高い焼酎に、大麦・トウモロコシを原料に樽貯蔵で熟成させた焼酎をブレンドするという製法。
こだわりの技術で育まれた「宝焼酎」は、ロックや水で飲めばまろやかに、サワーやチューハイのベースとして用いたときも焼酎らしさが感じられる味わいに仕上がっています。

宝酒造の焼酎が愛される理由

甲類焼酎の代表銘柄(2)「キンミヤ焼酎」の愛称で知られる「亀甲宮焼酎」

甲類焼酎の代表銘柄(2)「キンミヤ焼酎」の愛称で知られる「亀甲宮焼酎」

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“下町の名脇役”として愛される「キンミヤ焼酎」

弘化3年(1846年)創業の老舗蔵・宮崎本店が手掛ける「亀甲宮(キッコーミヤ)焼酎」は、「キンミヤ焼酎」の愛称で親しまれる甲類焼酎。“下町の名脇役”のキャッチフレーズで知られるように、「ホッピー」との黄金タッグは庶民が集う下町の居酒屋で圧倒的な支持を集めています。
「キンミヤ焼酎」の魅力を支えているのが、仕込水に使われる鈴鹿山系の天然水です。ミネラル成分をほとんど含まないこの水は、粒子が極めて細かい超軟水。これにより、クリアですっきりした味わいに、ほのかな甘味とまろやかな口当たりが実現し、ブレンドする素材となじんでおいしさを引き出すのだとか。一度飲めば、下町で愛され続けてきたその理由も頷けるはずです。

製造元:株式会社宮崎本店
公式サイトはこちら

ホッピーと焼酎の黄金タッグは、今も昔も庶民の味方

甲類焼酎の代表銘柄(3)韓国生まれの甲類焼酎「JINRO」

甲類焼酎の代表銘柄(3)韓国生まれの甲類焼酎「JINRO」

出典:JINROサイト

「JINRO」は韓国で人気の「眞露(チャミスル)」とは似て非なるもの

「JINRO(ジンロ)」は1924年に生産がスタートした、韓国生まれの甲類焼酎。海を渡って日本へやって来たのは、第一次焼酎ブームに沸く1979年のことでした。
韓国で「眞露(チャミスル)」の名で親しまれている甲類焼酎は、米や麦などを原料に、5回連続で蒸溜する「スーパーアロスパス製法」で蒸溜。不純物を限りなく取り除いた原酒に韓国馬山の地下深水を加水し、すっきりピュアな味わいに仕上げています。日本で販売されている「JINRO」は、これをベースに日本人の味覚に合わせて開発されたもので、和洋中どんな料理とも相性抜群。サワーやチューハイに、カクテルベースとしても重宝する人気の甲類焼酎です。

「JINRO(ジンロ)」は焼酎カクテルに欠かせない甲類焼酎

甲類焼酎の代表銘柄(4)日本でも人気の韓国焼酎「鏡月」

甲類焼酎の代表銘柄(4)日本でも人気の韓国焼酎「鏡月」

出典:サントリーサイト

「鏡月」

「鏡月(きょうげつ)」は、韓国北東部に位置する雪岳山(ソラクサン)系の天然水から生まれた、すっきりとして口当たりのやさしい韓国焼酎。韓国のロッテ酒類が製造し、日本ではサントリーから発売されています。
やさしく澄みきったおいしさの秘密は、ミネラルウォーター規格に適合した割水に含まれる天然のミネラル成分。そのクリアな味わいは、ロックや水割りはもちろん、ソーダやお茶割りにもマッチします。
定番の「鏡月」のほか、レモンやライムを加えた「鏡月クリア」、果実の香りがたのしめる「ふんわり鏡月」など、ラインナップも充実しています。

韓国焼酎「鏡月」が日本で大人気の理由とは?

甲類焼酎と一口に言っても、銘柄によって味わいやたのしみ方が異なります。ここで紹介した銘柄以外にも、さまざまな銘柄が流通しているので、いろいろ試してお気に入りを見つけてください。

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