宮崎に行って飲んでみたい! おすすめの焼酎【九州編】

宮崎に行って飲んでみたい! おすすめの焼酎【九州編】
出典 : Sara Winter / Shutterstock.com

宮崎県は、焼酎造りが盛んな九州のなかでも、芋、麦、米、そばなど、さまざまな原料を使用した、バラエティに富んだ焼酎をたのしめることが特徴です。九州山脈の豊かな自然が育む天然水で仕込んだ、宮崎焼酎の魅力について紹介しましょう。

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「そば」を原料とした不動のパイオニア【雲海(うんかい)】

昭和42年(1967年)にわずか8人の従業員で五ヶ瀬に創業した雲海酒造は、焼酎蔵としては比較的後発です。しかし、昭和48年(1973年)に日本で初となるそば焼酎「雲海」を開発すると、そのおいしさから一躍有名になりました。今ではそばも芋・麦・米に次いでメジャーな原材料になっており、とくに宮崎では芋・麦に匹敵するほどそば焼酎が飲まれています。
そば焼酎の大きな特徴は、その甘味。独特のキレのあるスッキリとした甘さは女性にも人気があり、また芳しい香りがふわりと鼻を抜けます。「雲海」はそば焼酎のスタンダードともいえる味わいで、初めて飲むという人にもおすすめです。

神話の里から贈るさわやかな芋焼酎【天孫降臨(てんそんこうりん)】

神楽酒造が蔵を構える高千穂は、日本神話の里。「天孫降臨」という銘柄は、アマテラスオオミカミの勅命を受けたニニギノミコトが、地上界を治めるために天界から高千穂に降り立ったという神話に由来しています。
南九州産の原料芋「コガネセンガン」のみを使用した「天孫降臨」は、芋焼酎としてはめずらしく低温蒸溜(減圧蒸溜)を採用することで、芋独特の臭みを消して華やかかつスッキリとした風味を引き出すことに成功しました。軽いタッチで飲めるため、初めての方でも飲みやすい味わいです。

家族で造る甘くてやさしい芋焼酎【月の中(つきのなか)】

「月の中」の造り手、岩倉酒造は、家族4人で営む小さな蔵。稼働するのは掘り上げたばかりの地元産の原料芋が手に入る夏から秋までの約3カ月間です。製造工程は麹仕込みから芋洗い、芋蒸し、蒸溜、瓶詰、出荷まですべてが手作業。とくに芋の選別は、悪いところがないか、ひとつずつしっかり調べます。
そうして造り上げた芋焼酎「月の中」は、しっかりとした旨味が詰まったふくよかな味わいに。口中に広がるやさしい甘味と豊かな芋の香りに女性ファンも多いのだとか。小規模な蔵元なので生産量が少なく、また卸している販売店も限られているため、まさに希少な逸品といえるでしょう。

蔵元のプライドと技術の結晶【高千穂(たかちほ)】

明治35年(1902年)の創業以来、米、麦、そば、トウモロコシ、そば、芋と、幅広い原料で造った焼酎を世に送り出してきた高千穂酒造。その社名を冠した「高千穂」は、蔵を代表する銘柄です。
なかでも「個性ある究極の麦焼酎を造りたい」という想いから生まれたのが「黒麹高千穂」。大麦を100パーセント黒麹で仕込み、常圧蒸溜を行ったことで、これまでにない深いコクとまろやかさを実現しました。

このほかにも、長期熟成によるまろやかさが魅力の「高千穂 零」や、麦焼酎で培った技術を芋焼酎も活かした「芋製高千穂」など、次々に新しい商品を打ち出しています。

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