ウイスキーのアルコール度数はどれくらい?度数が高い理由をわかりやすく解説!

ウイスキーのアルコール度数はどれくらい?度数が高い理由をわかりやすく解説!
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ウイスキーのアルコール度数は一般的に40~43度と、他のお酒と比べてかなり強いお酒です。今回は、ウイスキーのアルコール度数が高い理由を、造り方や蒸溜方法からわかりやすく解説します。

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他のお酒に比べてウイスキーはアルコール度数が高い!

他のお酒に比べてウイスキーはアルコール度数が高い!

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グラスからゆっくりと少量ずつ飲むのが、ストレート・ウイスキーをたのしむ一般的なスタイル。なぜ少しずつ飲むかというと、他のお酒とくらべると、ウイスキーはアルコール度数がかなり高いお酒だからです。

一般的に売られているウイスキーのアルコール度数は、だいたい40~43度くらい。ビールのアルコール度数が4~5度程度、ワインのアルコール度数が12~14度前後ということを考えても、かなり強めのお酒といえるでしょう。そのままぐいぐい飲むとかなり酔ってしまうウイスキーですが、最近ではウイスキーを炭酸で割って気軽にたのしむハイボールなども流行っており、気軽に楽しむ人が増えてきました。

醸造酒と蒸留酒の違い

醸造酒と蒸留酒の違い

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それでは、ウイスキーはなぜそんなにアルコール度数が高いのでしょうか? じつはお酒には、大きく分けて醸造酒と蒸留酒の2種類があります。ワインやシードル、ビール、日本酒、紹興酒などのお酒は醸造酒で、ブドウやお米といった原材料が含む糖をアルコール発酵させることでできあがるお酒です。

一方、これらの醸造酒をさらに蒸留してアルコール度数を高めたものが、ウイスキーなどの蒸留酒。醸造酒でもっともアルコール度数が高い日本酒の原酒でも最高で20度くらいですが、ウイスキーは60度以上になることも。お酒は蒸溜することで、意図的にアルコール度数を高めることができるため、このような強いお酒を造ることができます。

一般的なウイスキーの多くは加水して40度~43度くらいに調整された状態でボトリング、販売されているのです。

ウイスキーの蒸留方法を知る

ウイスキーの蒸留方法を知る

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ウイスキーの蒸留とは、ひとことでいうと、アルコールを高めるための作業です。発酵を終えてできたウォッシュ(もろみ)は、アルコール濃度が7%程度しかありませんが、蒸留を行うことにより、65~70%にまでいっきに濃縮されるのです。

これは水の沸点が100度、対してアルコールの沸点が約80度という沸点の違いを利用した仕組みで、まずアルコールを先に気化させ、これを冷却、液体化します。この工程により、アルコールや香気成分といった揮発成分だけを抽出することができるのです。

ウイスキーには「モルトウイスキー」と「グレーンウイスキー」がありますが、これらはそれぞれ蒸留方式が異なります。

「モルトウイスキー」は、単式蒸留器という蒸留器によって蒸留されるのが特徴。単式蒸留器は、形や大きさでウイスキーの個性を出すことができるため、個性が強いウイスキーに仕上がります。

一方「グレーンウイスキー」は、連続式蒸留機で蒸留されます。連続蒸溜器を使った蒸留は、アルコール度数を95%近くまで上げることができることと、短期間に大量の蒸留ができることが特徴。短時間で一気にアルコール度数を上げることができるため、原料の風味が残りにくく、クリアな味わいのウイスキーができあがります。

ウイスキーのアルコール度数が高い理由、参考になりましたでしょうか? ウイスキーは種類によってアルコール度数に幅がありますので、次に飲むときは、ちょっと気にしてみてくださいね。

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