【ウイスキー初心者必見】初心者におすすめの飲み方と銘柄を紹介!
ウイスキーの「初心者」におすすめの飲み方をご存知ですか?ウイスキーは、初心者にはハードルの高いお酒に思われがちですが、飲み方を工夫することで、おいしく味わうことができます。今回は、ウイスキーの初心者におすすめの飲み方と銘柄を紹介します。
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目次
ウイスキー初心者が知っておきたいアルコール度数の秘密
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初心者はウイスキーのアルコール度数の高さに注意
ウイスキー初心者にまず知っておいてほしいのが、ウイスキーは他のアルコール飲料に比べてアルコール度数が高めだということ。
銘柄によっても異なりますが、一般的なウイスキーのアルコール度は40~43度。他のアルコール飲料を見ると、ビールが4~7度程度、ワインが12~15度程度、日本酒が14~18度程度、焼酎でも25~35度程度が主流。
日本で日常的にたのしんでいるお酒のなかでは、ウイスキーのアルコール度数は高めだということがわかります。
ウイスキーのアルコール度数が高い理由は「蒸溜酒だから」
ウイスキーのアルコール度数が高いのは、ウイスキーが「蒸留酒」だからです。
アルコール飲料は、製造方法によって「醸造酒」と「蒸溜酒」に大別されます。前者が原料をアルコール発酵させて造るのに対し、後者は醸造酒から蒸溜によってアルコール分を凝縮させて造るため、当然ながら、醸造酒よりもアルコール度数が高くなります。
ビールやワイン、日本酒は醸造酒なのに対し、焼酎やウイスキーは蒸留酒なので、アルコール度数が高いということを理解しておきましょう。
ウイスキー初心者にオススメのウイスキーの飲み方
Brent Hofacker / Shutterstock.com
ウイスキー初心者はストレートやロックよりも水割りで
アルコール度数が比較的低めのビールやワイン、日本酒は、そのまま飲むのが一般的。これに対し、ウイスキーや焼酎は、そのまま飲む「ストレート」だけでなく、氷を入れたグラスに注ぐ「ロック」、水やお湯で割った「水割り」「お湯割り」など、好みに応じて多様な飲み方でたのしまれます。
ウイスキー初心者には、いきなりストレートやロックで飲むよりも、まずは水割りなどでたのしむのがオススメ。口当たりも軽くなり、アルコールの刺激も薄くなって飲みやすくなります。
ウイスキー初心者に試してほしい「ハイボール」
近年、若者や、あまりハードリカーを飲む機会がなかったウイスキー初心者にも人気の飲み方が「ハイボール」です。
「ハイボール」とは、もともとアルコールをノンアルコール飲料で割った飲み物全般を指していましたが、現在の日本では「ウイスキーを炭酸水で割ったもの」として定着しています。
アルコール度数を下げるだけでなく、炭酸によるスッキリ、さわやかなのどごしから、「ビールのようにグイグイ飲める」と人気を集めています。
ウイスキー初心者が飲むべきウイスキーとは?
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ウイスキー初心者におすすめしたいブレンデッドスコッチ
ウイスキー初心者にとっては、ウイスキーのジャンルの多様さが悩みのタネかもしれません。ウイスキーには原料による分類や、産地による分類があり、その全体像を理解するだけでもたいへんです。
そこで、まずオススメしたいのが「ブレンデッドウイスキー」、それもスコットランド産の「ブレンデッドスコッチ」です。ウイスキーは、大麦麦芽だけを原料とした「モルトウイスキー」と、その他の穀物も使った「グレーンウイスキー」に大別されますが、ブレンデッドウイスキーはその“よいとこ取り”。
もともとはクセが強くて万人受けしなかったモルトウイスキーを、クセの少ないグレーンウイスキーとブレンドすることで、飲みやすいお酒として世界に広げたのが「ブレデッドスコッチ」です。
ウイスキー初心者にも飲みやすいバーボンウイスキーとテネシーウイスキー
初心者にも飲みやすいウイスキーのジャンルとして、次に紹介するのが、アメリカンウイスキーの代名詞的な存在「バーボンウイスキー」です。
その特徴は、トウモロコシが原料の半分以上を占めること。このため、グレーンウイスキーと同様にクセが少なく、力強さのなかに、ほのかな甘味が感じられます。
バーボンの本場はケンタッキー州ですが、その隣のテネシー州で造られる「テネシーウイスキー」も、同様にトウモロコシを主体にしたまろやかな味わいで、初心者にもオススメです。
ウイスキー初心者にオススメの銘柄【海外編】
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初心者向けのウイスキー銘柄と言えば?
初心者向けのウイスキーのジャンルとして、ブレンデッドスコッチやバーボンウイスキー、テネシーウイスキーを紹介しました。ここからは、それぞれ具体的な銘柄を紹介します。
【カティサーク】
ウイスキーを世界的な存在にしたブレンデッドスコッチのなかでも、代表的な銘柄のひとつが「カティサーク」。1923年の発売以来、ライトで軽やかな味わいで、世界中で人気を集めています。村上春樹の小説『1Q84』『ねじ巻き鳥クロニクル』などに登場したこともあり、日本でもポピュラーな銘柄です。
【ジムビーム】
「ジムビーム」は、バーボン市場の約4割を占めるとまで言われる世界的な人気銘柄です。
バーボンならではの甘くて口当たりのよい味わいから、多くの人々に愛されています。ストレートやロック、水割り、ソーダ割りなど、飲み方を選ばずたのしめます。
国内販売元:サントリー株式会社
公式サイトはこちら
【ジャックダニエル】
テネシーウイスキーを代表する銘柄であり、単独銘柄としては世界でもっとも売れているウイスキーが「ジャックダニエル」。
テネシーウイスキーに特有の、サトウカエデの炭でろ過する“チャコール・メローイング製法”による、まろやかでさわやか、クセの少ない飲み心地から、ウイスキー初心者から愛好者まで幅広く愛されている銘柄です。
国内輸入元:アサヒビール株式会社
公式サイトはこちら
ウイスキー初心者にオススメの銘柄【国内編】
出典:サントリーサイト
初心者には日本人向けのウイスキーがオススメ
ウイスキー初心者にオススメしやすいのがジャパニーズウイスキーです。もともと国産ウイスキーは日本人の繊細な感覚に合うように開発された銘柄が多く、日本人に親しみやすい香りや味に仕上がっています。なかでも初心者向けの定番ウイスキーを紹介しましょう。
【サントリー角瓶】
昭和12年(1937年)誕生以来、85年にわたって愛され続けていうるロングセラーがサントリーの「角瓶」。サントリーの創業者・鳥井信治郎氏が「スコッチに負けない日本のウイスキーを」という情熱を注ぎ込んで完成させたブレンデッドウイスキーです。
甘く華やかな香りと、まろやかなコクは、ストレートでも水割りでもおいしく飲めますが、近年は「角ハイボール」でたのしむのが定番になっています。
【ブラックニッカクリア】
宅飲み用の定番ウイスキーの座を「角瓶」と争うのが「ブラックニッカ」。“日本のウイスキーの父”として知られるニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝氏が昭和31年(1956年)に生み出したブレンデッドウイスキーです。
「ウイスキーのたのしさを、より多くの人に伝えたい」という竹鶴氏の理念を体現した、クセの少ない飲みやすい味わいが、ウイスキーの愛好家から初心者まで、幅広い層から人気を集めています。
【富士山麓】
「富士山麓」は、キリンビールが英・米のウイスキーメーカーとともに設立したキリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所が造るブレンデッドウイスキー。3カ国の蒸溜技術を結集し、多彩なモルト原酒やグレーン原酒を造り分ける、同蒸溜所ならではの豊かな味わいが魅力です。
初心者向けのウイスキーとして紹介しましたが、ここで紹介した飲み方や銘柄は、ウイスキーを飲み慣れた愛好家にとっても、安心できる“定番”ばかり。ウイスキーの魅力を再確認するため、改めて参考にしてみてはいかがでしょう。
監修者
工藤貴祥
(一社)日本ソムリエ協会認定ソムリエ・エクセレンス、同SAKE DIPLOMA、きき酒師、焼酎きき酒師、日本ビール検定2級。29年以上お酒業界にいて、特に日本酒愛、ワイン愛、ビール愛が止まらない。もちろんこれ以外のお酒も(笑)。料理やアウトドア、古典酒場巡りが趣味。