「ブラックニッカ」は日本でロングセラーを誇るブレンデッドウイスキー! 歴史や種類、味、飲み方も紹介

「ブラックニッカ」は日本でロングセラーを誇るブレンデッドウイスキー! 歴史や種類、味、飲み方も紹介
出典 : ニッカウヰスキー「ブラックニッカ クリア」ブランドサイト

「ブラックニッカ」は、ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝氏が1956年に生み出したブレンデッドウイスキー。トレードマークのヒゲのおじさんとともに長年愛されています。今回は「ブラックニッカ」の歴史や種類、香り、味わい、飲み方などについて紹介します。

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日本でロングセラー商品として親しまれてきたニッカウヰスキーの「ブラックニッカ」について、その歴史とともに見ていきます。

「ブラックニッカ」とは? 半世紀を超えて愛されるニッカウヰスキーのブランド

ブラックニッカはニッカウヰスキーのブランド

出典:ニッカウヰスキーブラックニッカサイト

「ブラックニッカ」とはどんなウイスキーなのか、有名ブランド「ブラックニッカ」について概要をおさらいします。

「ブラックニッカ」は竹鶴政孝氏が生み出したブレンデッドウイスキー

「ブラックニッカ」は、日本のウイスキー創世記に多大なる貢献をされ、NHK連続テレビ小説『マッサン』の主人公のモデルとしてもおなじみのニッカウヰスキー創業者、竹鶴政孝氏が、1956年(昭和31年)に誕生させたブレンデッドウイスキーのブランドです。「初代ブラックニッカ」は、「日本の洋酒界を代表するブランドにしたい」という想いを込めて、世に送り出されました。

当時の日本では、酒税法でウイスキーに級別制度が導入されており、原酒混和率により特級、一級、二級と区分されていました。このなかでも二級が全盛の時代に、「初代ブラックニッカ」は最高クラスの特級で発売されたのです。特級クラスのウイスキーはとても高価で、当時はお父さんたちの憧れの的でもありました。

ニッカウヰスキーの創業から20年近くをかけ、竹鶴氏の「本物への情熱」から生まれた「初代ブラックニッカ」は、力強く重厚な余市(よいち)モルトの個性が際立つ、高品質な味わいでした。

ニッカウヰスキーブラックニッカ

出典:ニッカウヰスキーブラックニッカサイト

「ブラックニッカ」を象徴する「ヒゲのおじさん」が登場したのは1959年

「ブラックニッカ」のボトルラベルには、ブランドのアイコン的キャラクター「KING of BLENDERS(キング・オブ・ブレンダーズ)」がプリントされています。この、通称「ヒゲのおじさん」が最初にニッカウヰスキーのボトルに登場したのは1959年のこと。そのモデルは、「ブレンドの名人」と称されていたイギリス人のW.P.ローリー氏でした。

竹鶴氏の哲学のひとつである「ブレンドの大切さ」を象徴するために作られた「ヒゲのおじさん」は、1965年に誕生した「新ブラックニッカ」のボトルラベルにデザインされて以来、「ブラックニッカ」のラベルに受け継がれています。

余談ですが、2020年には「ヒゲのおじさん」の失踪事件もありました。アニメや映画でおなじみの「ルパン三世」に盗まれて、ボトルのラベルからも、公式WebサイトやSNSからも消えたのです。じつはWeb上のキャンペーンイベントで、参加者の協力によって事件は無事に解決し、元通りラベルに戻ることができました。「ヒゲのおじさん」のいない「ブラックニッカ」のボトルには物足りなさもありましたが、ファンにはそのレアさも受けていたようですよ。

「ブラックニッカ」の革新と挑戦の歴史

ブラックニッカの革新と挑戦の歴史

出典:ニッカウヰスキーブラックニッカサイト

初代「ブラックニッカ」が生まれてから半世紀以上が経ちます。ここでは初代に続く「ブラックニッカ」の歩みを見ていきます。

飲みやすさにこだわったクリアな「ブラックニッカ」の誕生

「初代ブラックニッカ」の登場から約40年後の1997年、「ブラックニッカ クリアブレンド」が誕生します。ピート(泥炭)を焚かずに、ウイスキーの原料となる大麦麦芽を乾燥させたノンピートモルトを使用して造られた「ブラックニッカ クリアブレンド」は、「クセのないクリアな味わい」が特長でした。

スコッチウイスキーなどに感じられるピート由来の香りは、ウイスキーファンにはおなじみですが、なかにはこのウイスキー特有の香りが苦手という人もいます。そこに目をつけたニッカウヰスキーが、ウイスキーを飲んだことがない人やウイスキーが苦手な人でもたのしめる「飲みやすい味わい」を実現したのです。

狙いどおり、クリアな味わいで好評を博し、多くの人に愛されるようになった「ブラックニッカクリア ブレンド」は、時代の変化に合わせて2011年にリニューアルを果たします。それこそが、「ブラックニッカ クリア」です。よりクリアな味わいに生まれ変わり、「日本の洋酒界を代表するブランド」のひとつへと成長しました。

ノンピートモルト

出典:ニッカウヰスキーブラックニッカサイト

飲みごたえを追求した「ブラックニッカ リッチブレンド」も登場

クリアな味わいを追求する一方で、ニッカウヰスキーは飲みごたえのあるウイスキーの提供をめざします。

そんな新たな挑戦から生まれたウイスキーのひとつが、2013年にリリースされた「ブラックニッカ リッチブレンド」。「ブラックニッカ クリアブレンド」とはまた違うおいしさで人気を集めています。

さらに、2015年には、空前のウイスキーブームのなかで「ブラックニッカ」史上もっとも濃厚な「ブラックニッカ ディープブレンド」が誕生します。飲みやすさと深みを感じさせる新たなブレンドの魅力で、ウイスキーファンを惹きつけています。

「ブラックニッカ」の挑戦はこれに止まらず、未来に向けて続いています。

カフェ式連続式蒸溜機

出典:ニッカウヰスキーブラックニッカサイト

「ブラックニッカ」を支えるカフェグレーン

「ブラックニッカ」の味わいを支えるのは、モルトウイスキーだけではありません。デリケートなやさしさを持つグレーンウイスキー「カフェグレーン」の存在も重要です。

カフェ式連続式蒸溜機で製造したカフェグレーンは、デリケートなやさしさを持つといいます。竹鶴氏は、カフェグレーンを製造・貯蔵してモルトウイスキーと合わせれば、えもいわれぬ香味豊かなブレンデッドウイスキーが造られると考えていました。

1963年、資金面や技術面の困難を乗り越え、ついに竹鶴氏念願のカフェ式連続式蒸溜機を導入。そうして、カフェグレーンを使用した竹鶴氏渾身のブレンデッドウイスキー「新ブラックニッカ」が誕生したのです。

なお、世界でも珍しい、伝統的なカフェ式連続式蒸溜機で造ったカフェグレーンは、「ブラックニッカ」以外のブレンデッドウイスキーのベースにも使われています。また、カフェグレーンだけを瓶詰めした「ニッカ カフェグレーン」は、甘い香りとなめらかな口あたりで多くのウイスキーファンを魅了しています。

「ブラックニッカ」のラインナップ、香りや味わい、アルコール度数も紹介

「ブラックニッカ」のラインナップを紹介します。好みの「ブラックニッカ」をぜひ見つけてみてくださいね。

ブラックニッカ クリア

ブラックニッカクリア

画像提供:アサヒグループホールディングス株式会社

ノンピートモルトを使用し、やわらかな香りとまろやかな味わいに仕上げられたブレンデッドウイスキー。クセのないクリアな飲み心地で、どんな飲み方でもたのしめる懐の深さが人気の秘密です。

アルコール度数:37%

ブラックニッカ リッチブレンド

ブラックニッカリッチブレンド

画像提供:アサヒグループホールディングス株式会社

シェリー樽で熟成を重ねたフルーティーな宮城峡(みやぎきょう)モルトと、軽やかなカフェグレーンを調和させた、リッチなブレンデッドウイスキー。甘い香りとなめらかなコク、スムースな舌触りが魅力です。

アルコール度数:40%

ブラックニッカ ディープブレンド

ブラックニッカディープブレンド

画像提供:アサヒグループホールディングス株式会社

新樽で熟成させたモルトの甘い芳香と濃密な甘さ、樽由来のウッディな香りと豊かなコクが深く溶け合った、ふくらみのある味わいが特長。心地よいビターな余韻が口の中にゆっくりと広がります。

アルコール度数:45%

ブラックニッカ スペシャル

ブラックニッカスペシャル

画像提供:アサヒグループホールディングス株式会社

初代ブラックニッカの後継商品。しっかりとしたモルト香と軽快なカフェグレーンの香り、やわらかな甘さとビターなコクがバランスよく調和しています。

アルコール度数:42%

「ブラックニッカ」の飲み方

ブラックニッカの飲み方

出典:ニッカウヰスキーブラックニッカサイト

「ブラックニッカ」のおいしい飲み方を見ていきます。

イチ押しはハイボール

「ブラックニッカ」はストレートやロック、水割り、トゥワイスアップ、フロート、ホットなど、どんな飲み方でもたのしめるブレンデッドウイスキーですが、なかでもおすすめはハイボールです。

作り方は、グラスに氷をぎっしり詰めて、ウイスキーと炭酸水を1:3くらいの割合で注ぎ、マドラーなどで軽く混ぜればできあがり。炭酸水は氷にあてないように注ぐのがおいしく作るポイントです。

100%オレンジジュースや梅酒、ライムなどを加えてアレンジしたり、炭酸水をジンジャーエールに変えてジンジャーハイボールにするのもおすすめ。ウイスキーにフルーツやスパイスを漬け込んで炭酸水で割る「ジャーハイ」という飲み方もあります。

「ブラックニッカ クリア」 オフィシャルサイト
「ブラックニッカクリア」のたのしみ方はこちら

多彩な飲み方にチャレンジ! 新しいおいしさも発見

甘い香りの「ブラックニッカ リッチブレンド」や「ブラックニッカ ディープブレンド」は、ロックで飲むのにぴったり。ゆっくりと余韻をたのしんでみてください。

「ブラックニッカ クリア」はアレンジの幅の広さも魅力で、公式サイトには新しい飲み方も紹介されています。コーヒー×牛乳×練乳と合わせた「アイスカフェキューブウイスキーミルク」や、炭酸水×オレンジ×バルサミコ酢と合わせた「オレンジバルサミコハイボール」、ブルーハワイのかき氷に「ブラックニッカ クリア」を足した「オトナかき氷」など、いろいろチャレンジしてみてくださいね。

ほかにも多彩な飲み方があるので、お気に入りの飲み方を見つけてみてはいかがでしょう。

「ブラックニッカ」おいしい飲み方
レシピはこちら

「ヒゲのおじさん」でおなじみの「ブラックニッカ」は、日本で半世紀以上愛されているニッカウヰスキーの人気ブランド。家族や友人とワイワイたのしむもよし、一人でゆっくりグラスを傾けるもよし、歴史あるウイスキーの味わいをぜひ満喫してみてくださいね。

製造元:アサヒグループホールディングス ニッカウヰスキー
公式サイトはこちら

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