東京に行って飲んでみたい! おすすめの日本酒(地酒)【関東編】

東京に行って飲んでみたい! おすすめの日本酒(地酒)【関東編】
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東京といえば日本酒造りとはかけ離れた大都市と思われがちですが、じつは地下水や伏流水に恵まれ、江戸時代から酒造りが盛んな土地です。時代の流れとともに変化する東京の日本酒造りとはどのようなものでしょうか? 代表銘柄とともに紹介します。

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東京のそのほかの注目銘柄

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伝統を守りつつも時代に合った酒造りをする東京の日本酒。ほかにも覚えておきたいさまざまな銘柄があります。

上品な吟醸香とほどよいキレ感が魅力【蒼天(そうてん)】

東京の地酒の代表格「澤乃井」の蔵元、小澤酒造が手がける純米吟醸生酒が「蒼天」です。その名のとおり、さわやかで口いっぱいに広がる吟醸香が特徴的ですが、香りが立ちすぎることはなく上品な味わいに仕上がっています。飲み口はとろりとしていながらも、きちんとキレがある、しっかりとした味わいです。
小澤酒造は自然環境に恵まれた奥多摩にあり、その環境と高度な醸造技術が美酒を造り上げています。東京の地酒を語るうえでは、はずせない蔵元のひとつです。

製造元:小澤酒造株式会社
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瓶燗火入れを採用していねいに造られたお酒【田むら(たむら)】

江戸時代から続く旧家・田村家が文政5年(1822年)に秩父奥多摩で酒造業を始めたことが田村酒造の興りとされています。ていねいな酒造りとともに、早くから「ていねいに売る」ことに着目した経営センスの感じられる蔵元です。昭和に入り、今では東京の日本酒として欠かせない人気銘柄「嘉泉 幻の酒」、そして「田むら」が誕生します。
「かねじゅう 田むら」は大吟醸造りと変わらぬていねいさで造る純米吟醸酒です。火入れのときの温度変化で酒の風味を壊さない反面、たいへんな手間と時間がかかると「瓶燗火入れ」により、酒米の味わいを存分に感じることができます。

製造元:田村酒造場
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東京神田エリアの店頭でのみ購入できる希少酒【利他(りた)】

「屋守」や「金婚」で知られる豊島屋酒造が、神田の地で「豊島屋ビル」を運営するグループ会社、神田豊島屋のオリジナルブランドとして造る銘柄が「利他」。“自分よりも他人の利益を大事にする”との想いが込められた日本酒です。
「利他」は火、水、土、木をイメージしたモダンでオシャレなラベルデザインが特徴的。軽やかな香りをたのしみながらも、しっかりとした味わいを感じられる「これぞ東京の酒」というパワフルな日本酒に仕上がっています。話題性もあり、東京土産としてもおすすめです。

製造元:豊島屋酒造株式会社
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販売元:神田豊島屋
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「八反錦」を使用した淡麗辛口【十右衛門(じゅうえもん)】

豊島屋酒造は「屋守」「金婚」「利他」など、豊島屋グループ各社が販売する日本種銘柄の生産を一手に担っています。豊島屋グループの創業者の名を冠した「十右衛門」は、豊島屋本店が販売する純米酒。東京の地酒としては珍しく、原料に広島の酒造好適米である「八反錦(はったんにしき)」を使用。同じ豊島屋本店の「金婚」のような香り立つ日本酒ではなく、静かな香りと辛口で深い飲み口が特徴的です。
「純米無濾過原酒 十右衛門」は、ミラノ万博サテライトイベント「ミラノSake Week」にも出品され、国内外を問わず注目を浴びています。

製造元:豊島屋酒造株式会社
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販売元:株式会社豊島屋本店
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