沖縄のお酒と言えば「泡盛」他の焼酎よりアルコール度数はやや高めです

沖縄のお酒と言えば「泡盛」他の焼酎よりアルコール度数はやや高めです

沖縄特産の「泡盛(あわもり)」は焼酎の一種。しかし、九州以北の焼酎とは原料や仕込み法が少々異なり、アルコール度数も30度前後とやや高めで、中には45度以上のモノも。そんな泡盛の歴史や特徴、さらに初心者におすすめの銘柄や飲み方を紹介します。

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泡盛の歴史

焼酎の原形は、13世紀の中国で成立した蒸留酒といわれています。日本に伝わったのは15世紀頃。そのルートも諸説あり、朝鮮半島を経由して長崎県の対馬ルート、中国と海上取引を行っていた倭寇が薩摩に伝えたルートなどがあります。

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焼酎の原形は、13世紀の中国で成立した蒸留酒といわれています。日本に伝わったのは15世紀頃。そのルートも諸説あり、朝鮮半島を経由して長崎県の対馬ルート、中国と海上取引を行っていた倭寇が薩摩に伝えたルートなどがあります。

なかでも有力なのが、インドシナ半島~沖縄(琉球王国)ルート説。実際、琉球王国はシャム(現在のタイ)と交流から蒸留酒が伝来したといわれています。しかし、シャムとの交流が廃れたのをきっかけに、1470年頃、独自の蒸留酒、すなわち泡盛造りがはじまったようです。

ちなみに「泡盛」というネーミングですが、かつて焼酎の原料が米と粟だったことから「粟盛り」との言葉が転じた、またはサンスクリット語で酒を意味する「アワムリ」からきている、さらにはアジア各地では、酒を混ぜた時にできる泡の盛り具合で酒の良し悪しを測ったということなど、諸説あるようです。

泡盛の原料はなに?

泡盛の原料はなに?

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泡盛の主原料はお米。九州以北で作られる米焼酎が国産米(ジャポニカ米)を使用するのに対し、泡盛はタイ米(インディカ米)で仕込みます。タイとの交流があった琉球時代の名残ということもありますが、タイ米は国産米に比べて水分が少なく、麹を作りやすいという特性もあって選ばれているようです。そして麹には発酵の過程でクエン酸を出し、雑菌の繁殖を抑える働きがある沖縄原産の黒麹が使われています。

さらに仕込み方も独特です。九州以北の焼酎造りでは先に麹を仕込み、後から主原料である麹と米や芋などを加える「二次仕込み」が一般的ですが、泡盛はタイ米をすべて麹にし、一度に発酵。雑菌を繁殖する前に短期間で発酵を終わらせられる「全麹仕込み」で造られています。出来上がった泡盛はタイ米によるバニラのような香り、さらに黒麹が生み出す少しビターな後味が特徴。泡盛は熱い気候と風土があってこそ生まれた、まさに沖縄ならではの焼酎ですね。

初心者におすすめする銘柄

初心者におすすめする銘柄

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泡盛デビューをするなら、以下の2本がおすすめ。ロックや水割り、さらにお湯割りでもたのしめる泡盛ですが、せっかくなら沖縄ならではの果実「シークワーサー」割りも、ぜひチャレンジを。泡盛の水割りがベースとなりますが、基本は水:泡盛を5対5の割合で。そこにシークワーサーの果汁、またはジュースを加え、マドラーでかきまぜたら出来上り。水の変わりにソーダで割れば、さらに爽やかさ倍増です。

◆残波(ざんぱ)ホワイト/比嘉酒造
1988年の登場以来、地元沖縄にて「ザンシロ」の愛称で人気の1本。女性や泡盛りが苦手な人でも飲めるようにと開発したオリジナルの蒸留器を使用。仕上がりの特徴は透明感とフルーティーかつ透明感のある味わいと飲み口。アルコール度数25度の残波ホワイトで泡盛の魅力を十分満喫したら、さらにアルコール度数30度の残波ブラック通称「ザンクロ」でコクと香りを堪能、そしてフルーティーさと豊潤な味わいがたのしめる残波古酒43度と、アルコール度数を上げながら、より深く残波の世界をたのしんでみてはいかが?
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◆カリー春雨/宮里酒造所
戦後間もない1946年に創業した宮里酒造所。その看板銘柄が「カリー春雨」。カリー(嘉例)とは、めでたく縁起がよいという歓びを表現する沖縄の言葉。それに続く春雨の春には「希望」、雨には「恵み」の意味が託されているそうです。さらにラベルに描かれた打ち出の小槌や福笹などの縁起物も含め、創業時の戦後復興にかける熱い想いを今も伝える1本でもあります。厳格な温度管理の中、独自製法によって丁寧に仕上げられた麹、そして軟水によって生まれる泡盛は、ふくよかでバニラのような甘い香りと雑味のないバランスとれたやわらかな味わい。造りたての新酒なのに、古酒のような口当たりのなめらかさもたのしめます。

独特な香りと味わいは地元の人はもとより、全国にもその人気がひろがりつつあります。ぜひ、泡盛を手にとってみてください。

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