泡盛のおいしい飲み方は多彩! 水割りからカクテル、泡盛コーヒーまで、初心者にもおすすめの割り方を紹介

泡盛のおいしい飲み方は多彩! 水割りからカクテル、泡盛コーヒーまで、初心者にもおすすめの割り方を紹介
出典 : インディ / PIXTA(ピクスタ)

泡盛の飲み方は、ロックや水割りなどのシンプルなものから沖縄名産のフレッシュジュース割り、泡盛ベースのカクテルまで実に多彩。今回は、泡盛独特の香りやコク、アルコール度数の高さを活かしたおいしい飲み方を、おもに割り材別に紹介していきます。

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泡盛の定番の割り方や人気の飲み方を紹介。泡盛の種類やアルコール度数ごとのおいしい飲み方もみていきます。

泡盛の定番の飲み方

泡盛と琉球ガラス

tokomaru7 / PIXTA(ピクスタ)

泡盛はウイスキーやブランデーに代表される蒸溜酒の仲間で、日本の酒税法上は焼酎の一種。日本酒やワインなどの醸造酒と比べてアルコール度数が高く、薄めて飲まれることが多いお酒です。

まずは、泡盛のスタンダードな割り方やアレンジテクに焦点を絞って、おいしい飲み方をみていきましょう。泡盛のアルコール度数や香味の特徴、種類などを確認しておきたい人は、以下の記事も参考にしてください。

銘柄独特の個性を味わうならロックで! 古酒はここからスタート

初めて飲む銘柄の味を確認するときや、泡盛本来の芳醇な香りや味わいを堪能したいときは、ロック(オン・ザ・ロック)で飲むのがおすすめです。作りたてはストレートに近い刺激がありますが、氷で冷やすことで味が引き締まり、スッキリとしたのどごしをたのしめます。

また、氷が溶けてくるとアルコール度数が下がり、水割りに近いまろやかな口当たりに変化します。ゆっくり味わうことで、時間の経過とともに変化する味のグラデーションを満喫できるでしょう。

泡盛の新酒(一般酒)はもちろんですが、3年以上じっくり熟成させた古酒(クース)は、時間をかけて飲むほど味の深みが増します。お酒に強い人は、ロックで味わう前に、ストレートで古酒ならではの香味を確認するのもよいでしょう。

なお、泡盛の古酒のアルコール度数は、40度以上が一般的。ロックやストレートで味わうときは、ミネラルウォーターなどをチェイサー(和らぎ水)として用意し、交互に味わうのがおすすめです。

泡盛のロック

Nori / PIXTA(ピクスタ)

泡盛の旨味をたのしむならパーシャルショットで

泡盛の旨味を存分に味わいたい人には、冷凍庫で瓶ごとキンキンに冷やした泡盛を、よく冷えたグラスに注いでウォッカ感覚でたのしむパーシャルショットもおすすめです。

ただし、家庭用の冷凍庫でウォッカのようなとろみを出すには、アルコール度数が高いことが条件です。

泡盛初心者には水割りと炭酸割りがおすすめ

泡盛初心者やお酒を飲み慣れていない人には、水割りや炭酸割りがおすすめです。

なかでも水割りは、沖縄の料理をはじめ、幅広い料理と引き立て合う、泡盛のもっともスタンダードな飲み方。マイルドな飲み口が特徴で、泡盛独特の風味や旨味もしっかりたのしめます。泡盛と水の黄金比は、アルコール度数30度の場合は5:5、40度の場合は4:6程度といわれていますが、こちらはあくまで目安。アルコール度数を自在に変えられるのも水割りの魅力のひとつなので、好みの味わいに調整してみてください。

泡盛ならではの味わいを爽快な飲み口でたのしむなら、泡盛ハイボールの名で親しまれている炭酸割りがおすすめです。泡盛を炭酸水で割るだけと作り方もかんたんで、水割りと同じくアルコール度数の調整も自在。レモンやライムなどの柑橘類を搾り入れたり、炭酸水の代わりに甘味のある炭酸飲料を使う場合もあり、アレンジの幅の広さも魅力です。

泡盛の芳醇な香りを満喫するならお湯割りで! 寒い日にも

泡盛の魅力である芳醇な香りを、アルコール度数を下げてたのしみたいときはお湯割りが一押し。湯気とともに香気が立ち上がり、やわらかな飲み口と豊かな風味が堪能できます。体もじんわり温まるので、寒い季節にはとくにおすすめです。

材料はお湯と泡盛のみですが、注ぐ順番は水割りと異なり、お湯の上から泡盛を静かに注ぐのが一般的。泡盛を先に注ぐと、お湯を加えたときにアルコールが蒸発するため、ツンと鼻を突くような刺激の強い味わいになりがちですが、あとから泡盛を加えることで、器の中で自然な対流が起き、お湯と泡盛がよくなじんでまろやかな口当たりになります。

泡盛のお湯割り

チリーズ / PIXTA(ピクスタ)

柑橘類や梅干し、ショウガなどをプラスするアレンジテク

一般的な焼酎のように、レモンやライムなどの柑橘類や、梅干し、ショウガなどを加えてもおいしくいただけるのが泡盛の懐の深さ。爽快な飲み口をたのしみたいときは水割りや炭酸割りに柑橘類を加えて、また、体を芯から温めたいときはお湯割りに梅干しやショウガをプラスするなど、気分や季節に合わせてアレンジしてみてください。

泡盛の多彩な飲み方

泡盛を飲むシーサー

Elmo px. / PIXTA(ピクスタ)

泡盛は、ロックや水割りといった一般的な飲み方のほかにも、さまざまな割り方でたのしめるお酒です。ここからは、蒸溜酒としての泡盛の魅力を堪能できる多彩な飲み方を紹介していきます。

泡盛のソフトドリンク割りがおいしい! 割り材の定番はお茶やシークヮーサー、牛乳

泡盛は、緑茶や烏龍茶(ウーロン茶)、ほうじ茶などのお茶類で割ってもおいしいお酒。沖縄では、さんぴん茶やうっちん茶、ゴーヤー茶など、地元で親しまれているお茶で割ることも多いので、お茶割りが好きな人は、飲み比べをたのしんでみてください。

泡盛は一般的な焼酎のようにソフトドリンクで割ってもたのしめます。なかでも、シークヮーサーやマンゴーなど沖縄名産品を使ったフレッシュジュースは、泡盛との相性もよく、また泡盛独特のクセもほどよく和らげるので、お酒や泡盛が苦手な人にもおすすめです。

ユニークな飲み方としては、泡盛×牛乳という組み合わせも人気。牛乳で割ることで泡盛に甘味とまろやかさが加わり、やさしい味わいに。牛乳を豆乳に換えてもおいしくいただけます。

また、宮古島の一部地域には、練乳割りなる飲み方もあるそう。泡盛に水とコンデンスミルクを加えた飲み方で、ミルク酒とも呼ばれています。甘いお酒が好きな人は、ぜひ一度試してみてください。

泡盛のシークヮーサー割りもおいしい

そよかぜ / PIXTA(ピクスタ)

泡盛の意外な飲み方「泡盛コーヒー(珈琲)」

一度は試してもらいたいのが、泡盛×コーヒーという異色の組み合わせ。沖縄では「泡盛コーヒー」の呼び名で親しまれ、沖縄ファミリーマートが沖縄限定で商品化するほど需要が高まっています。

泡盛コーヒーは、2008年に沖縄の老舗蔵元・久米仙酒造が、泡盛と濃いめのエスプレッソを合わせて商品化したもの。「若者に手に取ってもらい、泡盛の魅力を伝えたい」という思いから生まれた元祖泡盛コーヒーは、スッキリとした味わいで注目を集め、発売からわずか2カ月で1万4,000本を出荷するヒット商品になりました。

以来、泡盛コーヒーは、泡盛の芳醇な香りとコーヒーの香りやコク、ほろ苦さが絶妙に引き立て合った抜群の飲みやすさで、沖縄の新定番に。気軽に手に取れるコンビニ商品や居酒屋さんのメニューとしても人気ですが、自宅でもかんたんに作れるのも愛される理由といえるでしょう。

使用するのは、泡盛とコーヒーのみ。基本的にはブラックコーヒーを使いますが、甘味のあるコーヒーやミルク入りのコーヒーを使用してもよいでしょう。泡盛とコーヒーの割合は4:6程度が目安ですが、コーヒーの種類や濃さ、好みに合わせて適宜調整してください。

泡盛の銘柄やコーヒー豆の種類、焙煎具合などによっても味わいは変わります。いろんな組み合わせを試して、好みの味を探してみてくださいね。

一度は飲みたい泡盛のコーヒー割り

Table-K / PIXTA(ピクスタ)

泡盛をベースに作るカクテルも人気

アルコール度数が高めの泡盛は、カクテルのベースにも最適です。
以下では、人気カクテルのベースを泡盛に置き換えて作るレシピを紹介します。材料の量は、あくまで目安なので、お手元の泡盛のアルコール度数や好みに応じて調整してみてくださいね。

泡盛トニック

泡盛トニック

Brent Hofacker / Shutterstock.com

カクテルの定番として知られる「ジントニック」。そのベースに使われるドライジンを泡盛に置き換えると、「泡盛トニック」が完成。さわやかで飽きのこない味わいがたのしめます。

<材料>
泡盛…45ミリリットル
トニックウォーター…適量
ライム(またはレモン)…1/6個

<作り方>
氷を入れたグラスにライムを搾り入れ、泡盛、トニックウォーターの順に注いだら、軽くステアして完成です。

泡盛モヒート

泡盛モヒート

Jag_cz / Shutterstock.com

ミントの清涼感でリフレッシュしたいときは、「泡盛モヒート」がおすすめ。文豪ヘミングウェイが愛したハバナ生まれのカクテル「モヒート」のベースをホワイトラムから泡盛に置き換えて作ります。

<材料>
泡盛…45ミリリットル
ソーダ…少量
シロップ…10ミリリットル
ミントの葉…10〜15枚(1枚はデコレーション用)
ライム…1/2個(またはライムジュース10ミリリットル)
クラッシュドアイス…適量

<作り方>
グラスに少量のソーダとミントを入れて、スプーンなどでミントを潰します。ライムをぎゅっと搾り入れたら、クラッシュドアイスを加えて泡盛を注ぎます。さらにシロップを入れてステアし、ミントの葉を飾ったら完成です。

泡盛コーク

泡盛コーク

Natural Box / PIXTA(ピクスタ)

ハイボールにしてもおいしい泡盛は、コーク(コーラ)との愛称も抜群。泡盛とコークを組み合わせるだけで、「ラムコーク」ならぬ「泡盛コーク」が完成します。レモンやライムを加えて、手軽にアレンジできるのも魅力です。

<材料>
泡盛…30ミリリットル
コーク…適量
氷…適量

<作り方>
氷を入れたグラスに泡盛を注ぎ、コークを加えて軽くステアします。

泡盛を使った新作カクテルにも注目

日本を代表するお酒を「國酒(こくしゅ)」と呼びますが、國酒のなかでも蒸溜酒である本格焼酎と泡盛に着目した「本格焼酎&泡盛カクテルコンペティション」では、新しい國酒カクテルが続々と誕生。泡盛を使った新カクテルにも期待が集まっています。

公式サイトでは、入賞したカクテルのほか、愛飲家が飲んでいるカクテルもチェックできるので、興味がある人は覗いてみてください。

(参考記事)
第5回 本格焼酎&泡盛カクテルコンペティション

泡盛は多彩な飲み方でたのしめる蒸溜酒。ロックや水割りなどのスタンダードな飲み方でお気に入りの銘柄を見つけたら、シークヮーサー割りやコーヒー割りなどの沖縄らしい飲み方も試してみてください。泡盛を飲み慣れていない人には、泡盛カクテルもおすすめです。

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