「ジントニック」ってどんなカクテル? 作家ヘミングウェイも愛したカクテルを紹介
ジントニックとは、ジンをトニックウォーターで割り、ライムを加えたスタンダードカクテルのひとつです。シンプルゆえにごまかしの利かないジントニックは、「バーテンダーさんが最初の一杯に注文されると緊張するカクテル」ともいわれます。今回はジンの種類とともにジントニックの魅力に迫ります。
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ジントニックとは?
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ジントニックの起源など、ジントニックに関する豆知識から紹介しましょう。
ジントニックってそもそもどんなカクテル?
ジントニックは、蒸溜酒であるジンをトニックウォーターで割り、ライムを加えたスタンダードカクテルのひとつ。ジンを特徴づけるジュニパーベリーという薬草の香りとトニックウォーターの甘味、ライムの酸味が調和した、すっきりとしたカクテルで、初心者にも人気です。
作り方はシンプルですが、ジンやトニックウォーターの銘柄や配合割合により多彩な味わいがたのしめるのも魅力です。
ジントニックの起源
ジントニックは、17~18世紀ころ、イギリスの植民地だったインドで誕生したといわれています。マラリア予防に飲まれていたキナという植物の樹皮、炭酸水、砂糖を混ぜた飲み物(トニックウォーター)に、薬用酒として用いられていたジンを加えたものが、ジントニックのはじまりだとか。ジンがキナの強い苦味を抑えて飲みやすくするのに役立つため、マラリア対策に重宝されたようです。
ヘミングウェイの作中にも登場するジントニック
ジントニックは、アメリカの小説家アーネスト・ヘミングウェイの小説「海流の中の島々」にも登場します。ヘミングウェイはお酒好きで知られ、作中にカクテルなどのお酒が描かれることが多いので、「読んでいると飲みたくなる」という人もいることでしょう。
ヘミングウェイが愛したカクテルは、ジントニック以外にもフローズンダイキリやモヒート、マティーニなどが挙げられますが、本作にはこれら以外にもさまざまなカクテルやお酒が登場します。
ジントニックを飲みながら作品を読めば、より小説の世界観をたのしめるかもしれませんね。
ジントニックを作ってみよう!
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シンプルゆえに奥の深いジントニック。ここでは基本の材料と作り方、アレンジ方法をチェックしましょう。
ジントニックの材料
◇ジン・・・約30~60ミリリットル
◇トニックウォーター・・・適量
◇カットしたライムもしくはレモン・・・1/8程度
炭酸が強めのトニックウォーターを使えば、キレのある味わいに仕上がります。ジンとトニックウォーターの割合は、飲みやすさを求めるなら1:4くらい、濃いめが好きなら1:2くらいを目安に、好みの濃度に調整するとよいでしょう。
ジントニックの基本的な作り方とポイント
1.キンキンに冷えたグラスに氷を入れ、冷蔵庫で冷やしておいたジンとトニックウォーターを注ぎます。
2.カットライムを搾り、そのままグラスに入れます。
3.軽くステア(バースプーンなどで混ぜる)して完成。
氷にトニックウォーターを当てると炭酸が抜けやすくなるため、グラスと氷の隙間に注ぐのがポイント。また、ステアしすぎると炭酸が抜けるうえ、氷も溶けてしまうため、1、2回ほどに抑えるのがおいしく作るコツです。
ジントニックのアレンジ方法
基本のジントニックにアレンジを加えて、自分好みの一杯を作ってみるのもおすすめ。
アンゴスチュラ・ビターズを数滴垂らせば、ヘミングウェイが愛したジントニックができあがり。またレモンとブラックペッパーを加えれば、ピリッとした刺激が肉料理に合う「ジントニ」というカクテルになります。
オレンジやかぼすを搾って添えれば、より柑橘系の味わいが増し、ベリーを加えれば、フルーティーで見た目にもおしゃれなカクテルが完成。
ジンと緑茶も相性のよい組み合わせです。緑茶の味わいがジントニックをさらに飲みやすくしてくれるので、試してみてはいかがでしょう。
ジントニックにおすすめのジン
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ジンには、スタンダードなロンドンドライジンや、クラフトジンなどさまざまな種類があります。おすすめの銘柄をいくつか紹介しましょう。
定番ブランド
ジントニックを作る際にジン選びに悩んだら、定番銘柄から試すのがおすすめです。「ビーフィーター」「タンカレー」「ゴードン」「ボンベイ・サファイア」はジンの4大銘柄といわれ、世界中で親しまれています。好みにもよりますが、いずれもすっきりしていて飲みやすいため、スタンダードなジントニックの味わいをたのしめるでしょう。
クラフトジン
近年人気のクラフトジンを使えば、個性的な味わいのジントニックをたのしめます。とくにおすすめの銘柄は以下のとおり。飲み比べて、お気に入りの味わいを見つけてみてはいかがでしょう。
◇No.3ロンドンドライジン(イギリス/BB&R)
◇ジーヴァイン ジン フロレゾン(フランス/ジーヴァイン)
◇季の美 京都ドライジン(日本/京都蒸溜所)
◇香の森(日本/養命酒製造)
◇ジャパニーズクラフトジンROKU(日本/サントリー)
ノンアルコールジン
「ジン特有のアルコール感が少し苦手」という人には、「ノンアルコールジン」でジントニックを作るという選択肢もあります。
「Non-Alcoholic Gin NEMA(ノンアルコールジン・ネマ)」は無香料、無添加、自然由来の素材のみで造り上げた日本初のノンアルコールジンです。
ノンアルコールでありながら、ジンらしい豊かな芳香は健在。ライムを使わずに仕上げれば、無農薬栽培された2種類のバラをより深く感じることができます。
ジン、トニックウォーター、ライムというシンプルな材料で作るジントニック。ジンの銘柄や配合を変えたり、ほんの少しアレンジを加えたりすることで、まったく違った魅力のジントニックが完成します。作り方もかんたんなので、自宅でこだわりの一杯をぜひたのしんでみてくださいね。