ジンジャエール(ジンジャーエール)のカクテルとは?相性抜群の組み合わせをご紹介

ジンジャエール(ジンジャーエール)のカクテルとは?相性抜群の組み合わせをご紹介
出典 : Brent Hofacker/ Shutterstock.com

ジンジャエールは生姜独特の辛味が特徴の炭酸飲料。お酒との相性もよく、ウイスキーや焼酎などの割り材や、カクテルの材料としても重宝されています。今回は、ジンジャエールの種類や特徴、ジンジャエールを使ったカクテルとその作り方を紹介します。

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ジンジャエールとは?

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はじめに、ジンジャエールとはそもそもどのような飲み物なのか改めて確認しておきましょう。ジンジャエールはどのような歴史を持ち、どのような方法で作られるのでしょうか。

ジンジャエールは生姜の風味が魅力

ジンジャエール(ginger ale)とは、その名のとおり生姜(ginger)を使った清涼飲料水のことです。ピリッとした生姜の風味が人気のジンジャエールですが、そこには必ずしも生姜そのものが含まれているわけではありません。
生姜の成分を抽出した「ジンジャーエキス」を含んだものや、生姜の香り、風味がするノンアルコールの飲み物を「ジンジャエール」と呼びます。

ジンジャエールの歴史

最近はどこのスーパーやコンビニでも見かけるようになったジンジャエールですが、その歴史は19世紀のイギリス、ビクトリア朝時代に遡ります。
ジンジャエールは、生姜と糖分を発酵して作った当時の「ジンジャービール」を参考にして生み出されました。

日本では大正時代から、兵庫県にあったウヰルキンソン・タンサン鉱泉株式会社がジンジャエールを製造・販売していましたが、が全国的に広まったのは 1960年代に入ってから。アサヒビールの前身、朝日麦酒がウィルキンソンのジンジャエールを販売しその後1970年ごろに現在のカルピスである東京カナダドライ社が海外ジンジャエール(カナダドライの表記は「ジンジャーエール」)の販売を始めました。

いずれもジンジャービールとは異なり、アルコール分は入っていません。二酸化炭素を加えた炭酸飲料のソフトドリンクとして、今も世界中で親しまれています。

ジンジャエールの味わいの違い

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一言でジンジャエールといっても、メーカーや銘柄によって味わいが少しずつ異なります。じつは同じジンジャエールでも「甘口」と「辛口」の2つに分けられます。

辛口

辛口のジンジャエールは「ゴールデンタイプ」と呼ばれます。生姜のピリッとした辛味とスパイシーさが前面に押し出されているのが特徴です。
辛口ジンジャエールのなかには生姜だけでなく唐辛子やクローブなどのスパイスを使用しているものもあります。甘味の少ない辛口ジンジャエールはお酒の味を変えにくいため、カクテルに使ってもお酒本来の味を損なわずにたのしめます。

甘口

「ドライタイプ」と呼ばれる甘口ジンジャエールの特徴は、刺激のやわらかいすっきりとした甘さがたのしめること。1920年代にアメリカで大流行したタイプが元になっており、ジンジャエールならではの生姜の刺激はやや控えめで、マイルドな甘さが際立ちます。クセの強いお酒が苦手な人や、ジンジャエール独特の辛味が苦手な人は、甘口のジンジャエールを使ってみるとよいでしょう。
ちなみに、ビールで「ドライ」といえば辛口を指しますが、ジンジャエールでは辛口でなく「さっぱり、さわやか」といった意味で、甘口タイプを指すため混同しないように注意が必要です。

無糖ジンジャー

「ジンジャエールといえば甘口か辛口」と思われがちですが、近年では健康志向に応えた「無糖」のジンジャエールも登場しています。甘くないジンジャーフレーバーは、クリアな刺激と爽快さが特徴。「ジンジャエールの甘さはいらないけれど、普通の炭酸水じゃ物足りない」そんなときに選びたい味わいです。すっきりとした口当たりは、ドライな味が好きな人にぴったりです。

ジンジャエールのカクテル

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生姜特有のスパイシーなテイストが人気のジンジャエールはカクテルの材料にぴったりです。ここではジンジャエールを使ったおすすめのカクテルを紹介します。

「ジンジャーハイ」ジンジャエール×ウイスキー

ウイスキー初心者におすすめなのが、ウイスキーをジンジャエールで割った「ジンジャーハイ」です。

【用意するもの】
◇好みのウイスキー:適量
◇好みのジンジャエール:ウイスキーの3~4倍量
◇氷:適量
◇タンブラーグラス

【作り方】

冷やしたタンブラーグラスに氷を詰め、好みのウイスキーを適量注ぎます。その上から冷やしたジンジャエールをゆっくりと注ぎ、マドラーもしくはバースプーンで静かに混ぜれば完成です。

作り方のポイントは、ウイスキーとジンジャエールの比率を1対3~4にすること。この比率はウイスキーが濃くなりすぎず、かつウイスキーのフレーバーが生姜の香りにかき消されることのない黄金比です。
アルコール感がきついと感じた場合は、1対7程度までジンジャエールを増やすと飲みやすくなります。

「オペレーター」 ジンジャエール×白ワイン

「オペレーター」はレモンスカッシュのようなすっきりとした爽快感が味わえる、白ワインベースのカクテルです。

【用意するもの】
◇白ワイン:適量
◇ジンジャエール:適量
◇氷:適量
◇レモン汁:適量
◇コリンズグラス、もしくはタンブラーグラス
◇飾り用にレモンスライスやミントリーフ

【作り方】

冷やしたグラスに氷を入れ、白ワインとジンジャエールを注ぎます。レモン汁を加え、軽く混ぜ合わせれば完成です。

白ワインとジンジャエールの割合は1対1が基本。すっきりとしたテイストに仕上げたい場合は、白ワインもジンジャエールも辛口のものを選ぶとよいでしょう。お酒があまり得意ではない人や、少し甘めのカクテルが好きな人には、甘めの白ワインがおすすめです。

「モスコーミュール(モスコミュール)」ジンジャエール×ウォッカ

ジンジャエールに無味無臭のスピリッツ、ウォッカを合わせれば、カクテルの定番「モスコーミュール」の完成です。

【用意するもの】
◇ウォッカ:適量
◇ジンジャエール:ウォッカの4倍程度
◇氷:適量
◇ライム:1/4個

【作り方】
氷を入れたグラスにウォッカとジンジャエールを注ぎます。マドラーやバースプーンで軽くかき混ぜ、ライムを添えて完成です。

ジンジャエールの爽快感がたっぷりと感じられるモスコーミュールは、見た目も涼しげな銅製ビアマグでいただきます。キンキンに冷えた銅製ビアマグなら、よりキリッと冷えた口当たりがたのしめますよ。

「シャンディガフ」 ジンジャエール×ビール

ビールをジンジャエールで割った「シャンディガフ」なら、ビールの苦みが苦手な人やお酒に弱い人もたのしめます。

【用意するもの】
◇ビール:適量
◇ジンジャエール:適量

【作り方】
冷やしたグラスにビールとジンジャエールを1対1の割合で注げば、あっという間にシャンディガフの完成です。

ポイントはグラスとビール、ジンジャエールをあらかじめしっかりと冷やしておくこと。氷を使わないため、合わせる前にキンキンに冷やしておくことが重要です。ビールとジンジャエールを混ぜる際は、炭酸が抜けてしまわないよう静かに混ぜましょう。

「焼酎のジンジャエール割り」ジンジャエール×焼酎

「焼酎独特のにおいが苦手」という人に試してほしいのが「焼酎のジンジャエール割り」です。

【用意するもの】
◇焼酎:適量
◇ジンジャエール:適量
◇氷:適量
◇レモン:適量

【作り方】
グラスにレモンを絞り、氷を満たします。焼酎をグラスの1/3ほど注ぎ、ジンジャエールを加えます。軽くかき混ぜてスライスしたレモンを添えれば完成です。

焼酎とジンジャエールの割合は1対2程度。辛口のジンジャエールを使ってスッキリとした味わいに仕上げれば、料理とも相性のよいカクテルが完成します。また、麦焼酎や芋焼酎などの本格焼酎を使うと、それぞれの良さもたのしめます。

「ジン・バック」 ジンジャエール×ジン

アルコール度数の高いジンにジンジャエールを加えると、すっきりとした甘みのカクテルに仕上がります。

【用意するもの】
◇ジン:適量
◇レモンジュース、またはライムジュース:ジンの半分程度
◇ジンジャエール:適量
◇氷:適量
◇タンブラーグラス

【作り方】
冷やしたグラスに氷を入れ、レモンジュースまたはライムジュースを注ぎます。冷やしたジンジャエールを加え、軽くかき混ぜれば完成です。

ちなみにジン・バックの「バック」は牡鹿のこと。キックのある飲み物、という意味ですが、名前に反してすっきりとした甘味がたのしめるカクテルです。

「シャーリーテンプル」グレナデンシロップ×ジンジャーエール(ノンアルコール)

「シャーリーテンプル」はジンジャエールを使ったノンアルコールカクテルです。お酒が苦手な人はもちろん、飲み過ぎた日の酔い覚ましにもぴったりです。

【用意するもの】
◇ジンジャエール:適量
◇グレナデンシロップ(ザクロのシロップ):ジンジャエールの1/6程度
◇氷:適量
◇カットレモン
◇ロンググラス

【作り方】
氷を入れたグラスにグレナデンシロップを注ぎ、ジンジャエールで満たします。マドラーやバースプーンで静かに混ぜ、カットレモンを添えれば完成です。

作り方のシンプルなシャーリーテンプルは、ベースとなるジンジャエールにこだわってみましょう。甘口を選べばやさしい味わいに、辛口を選べばすっきり爽快感のある味わいに仕上がります。

ジンジャエールは、世代や国籍を超えて世界中で愛される炭酸飲料。さまざまなお酒と合わせることで、そのまま飲むのとは違った味わいがたのしめます。ジンジャエールとお酒の割合を変えてみたり、甘口や辛口を変えてみたりして、自分好みのカクテルを探してみましょう。

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