「ロッホローモンド」とはどんなウイスキー?多彩な味わいを生む製法、種類、飲み方を徹底ガイド

「ロッホローモンド」は、スコットランドのハイランド地方で造られているスコッチウイスキー。蒸溜所は一貫した生産体制で原酒を造り分け、多彩なウイスキーを生み出しています。今回は「ロッホローモンド」の概要や製法、種類、飲み方について紹介します。
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ロッホローモンド蒸溜所は、蒸溜から樽作り、瓶詰めまで、ウイスキー造りの一連の工程を自前で行う、スコットランドでも数少ない蒸溜所です。ストレートネックスチルと呼ばれる特殊な形状の蒸留器(通称「ローモンドスチル」)や、連続式蒸溜機などを駆使し、個性豊かなウイスキーを世に送り出しています。
「ロッホローモンド」とは?

出典:株式会社都光サイト
ロッホローモンド(LOCH LOMOND)は、スコットランドのハイランド地方で造られている、個性豊かなスコッチウイスキーブランドです。蒸溜所は、スコットランド最大の湖、ローモンド湖のほとりにあり、この地名をそのままブランド名にしています。
造り手のロッホローモンド蒸溜所は、多様な原酒を造り分ける技術を持ち、シングルモルトやシングルグレーン、ブレンデッドなど幅広いウイスキーを生産しています。全体的に、バランスのとれた味わいが特徴です。
スコットランド・ハイランド地域の個性豊かなウイスキーを造るブランド
「ロッホローモンド」は、スコットランドのハイランド地方で造られているスコッチウイスキーのブランドです。シングルモルトを筆頭に、シングルグレーンやブレンデッドまで、幅広いスタイルを同ブランドとして展開しています。
ロッホローモンド蒸溜所は、雄大な自然に囲まれたスコットランド最大の湖、ローモンド湖のほとりのアレキサンドリア(アレクサンドリア)に位置します。ブランド名は湖に由来し、地域に根ざしたウイスキー造りが行われています。2021年に「ロッホローモンド」ブランドに統一された、「インチマリン」と「インチモーン」も、ローモンド湖に浮かぶ島名を冠しています。
ロッホローモンド蒸溜所のラインナップには、「ロッホローモンド」以外にも独自の世界観を持つ銘柄も並び、個性豊かなスタイルをたのしめるのも魅力です。
ちなみに、ロッホローモンド蒸溜所は、2018年以降、世界でもっとも歴史と格式ある大会「全英オープンゴルフ」の、唯一の公式ウイスキーパートナーを務めています。ゴルフ界のレジェンド、コリン・モンゴメリー氏とパートナーを組み、大会開催を記念した限定シングルモルトを毎年リリースしています。

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「ロッホローモンド」は多彩な味わいが特徴
ロッホローモンド蒸溜所の大きな特徴は、 独自の蒸溜技術と蒸溜設備の多様性にあります。これらを駆使して、モルトウイスキーやグレーンウイスキー原酒を製造しています。
また、タイプの異なる酵母や、ピートレベルの異なるモルト(大麦麦芽)を使い、多彩なスピリッツを造り分けしているのもユニークな点です。自社製造の多様な原酒をブレンドすることで、複層的でバランスのよいウイスキーを造り出しています。
ロッホローモンド全体のハウススタイルとしては、華やかな果実味や、ハチミツを想わせる甘味、やさしいスモークが特徴。エントリーレンジのシングルモルト「ロッホローモンド クラシック」は、こうした味わいをバランスよく体現しています。
ロッホローモンド蒸溜所の特徴とこだわり

出典:都光「ロッホローモンド」ブランドサイト
スコットランドの数ある蒸溜所のなかでも、ロッホローモンド蒸溜所は、蒸溜から瓶詰めまでの製造工程のすべてを自社で完結できる希少な存在として知られています。原酒の多様性を追求しつつ、品質管理と一貫生産へのこだわりを貫くことで、ほかにはない複層的な風味を持つウイスキーを生み出しています。
複数のポットスチルと連続蒸溜機を所有
ロッホローモンド蒸溜所の大きな特徴は、 独自の蒸溜技術と、蒸溜設備の多様性にあります。
敷地内には、伝統的なポットスチル(単式蒸溜器)に加えて、独自設計のストレートネックのスチル(通称「ローモンドスチル」)や、カフェ式スチル(クラシカルな連続式蒸溜機)、近代的な連続式蒸溜機も保有。これらを駆使することで、モルトとグレーン両方の蒸溜を同一敷地内で行っています。
とくに注目されるのが、円筒型ストレートネックを持つ、特殊なポットスチル、通称「ローモンドスチル」の存在です。これは同蒸溜所独自の設備で、かつてリトルミル蒸溜所が採用していた3回蒸溜と同等の効果を、2回蒸溜で実現するために開発されたといわれています。
こうした設備体制により、シングルモルト、シングルグレーン、ブレンデッドを造り分けできる、スコットランドでも極めて稀有な蒸溜所として評価されています。
なお、現在の蒸溜所は1966年に設立されましたが、ウイスキー造りの歴史は1814年まで遡ります。もともとは、スコットランドに現存する最古の蒸溜免許を持つリトルミル蒸溜所の第2工場として誕生しました。それからさまざまな歴史を経て、現在の地に移り、個性豊かなウイスキーを世に送り出す体制を確立しました。

出典:都光「ロッホローモンド」ブランドサイト
熟成樽作りや瓶詰めまで一貫して自社で管理
ロッホローモンド蒸溜所がもうひとつ大切にしているのが、一貫体制による品質へのこだわりです。
敷地内には蒸溜設備や熟成庫のほか、クーパレッジ(製樽工場)が併設され、自社で樽の製作や修繕を行っています。クーパレッジを保有する蒸溜所は、スコットランドでも、「ロッホローモンド」のほか、「グレンフィディック」「ザ・バルヴェニー」など数えるほどしかありません。
「ロッホローモンド」の熟成は、アメリカンオーク樽での熟成をベースとしていますが、リムーザン産フレンチオーク樽やワイン樽、ミズナラ樽などを用いた追加熟成(フィニッシュ)で、複雑なニュアンスを加えたボトルもあります。意欲的な製品をリリースできる背景にあるのは、熟練の樽職人によるていねいな仕事。また、専属で管理することで、一貫した熟成が保証されるというメリットがあります。
さらに瓶詰め設備まで自社に備えていて、蒸溜から熟成、フィニッシュ、ボトリングに至るまでの工程を自前で完結させることで、風味の一体感と品質の一貫性を保っています。
こうしたこだわりは国際的にも高く評価され、「ロッホローモンド」の製品は数多くのコンペティションで受賞を重ね、世界中の愛好家やバーテンダーから支持されています。
ロッホローモンドのおすすめ銘柄と口コミ評価

出典:都光「ロッホローモンド」ブランドサイト
「ロッホローモンド」の多彩な商品のなかから、世界的な評価も高いおすすめ銘柄3つを紹介します。
ロッホローモンド 12年|甘さ×ほどよいピート香のシングルモルト

出典:都光「ロッホローモンド」ブランドサイト
シングルモルト「ロッホローモンド12年」は、蒸溜所を代表するフラッグシップウイスキーです。独自のストレートネックの蒸溜機と、伝統的なスワンネックの蒸溜機で熟成した原酒を、3種のアメリカンオーク樽(バーボン樽、リフィル樽、リチャー樽)で熟成。それらを、熟練のマスターブレンダーが、完璧なバランスでブレンドしました。
桃や洋梨など果実の芳醇なフレーバーや、バニラの甘味、上品に広がるスモーキーな余韻が印象的です。世界的な評価も高く、「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)」では7年連続金賞を受賞し、殿堂入りを果たしています。
各種レビューには、「バランスがよく飲みやすい」「フルーツやバニラの甘さとピート香が心地よい」といった声が寄せられていて、コストパフォーマンスの高さも評価されています。
ロッホローモンド シグネチャー|単一蒸溜所のブレンデッド

出典:都光「ロッホローモンド」ブランドサイト
「ロッホローモンド シグネチャー」は、モルトとグレーンの両方を製造するロッホローモンド蒸溜所だからこそ実現した「シングル」ブレンデッドウイスキー。ゆっくり熟成した原酒を、オロロソシェリー樽とリチャー(活性化のため再度熱処理)を施したアメリカンオーク樽にていねいにマリッジング。洋梨のような果実感とスパイス、黒砂糖のような甘味が魅力です。こちらも「TWSC」で殿堂入りを果たすなど、多数の受賞歴を誇っています。
レビューでは、「コスパがよく、スモーキーと甘さのバランスがよい」「ストレートでも、濃いめのハイボールでもおいしい」といった声がみられます。

出典:株式会社都光サイト
「ロッホローモンド シグネチャー」はハイボール缶もリリースされています。柑橘系のさわやかさと樽由来の甘さが調和し、スッキリした味わいで飲みやすいと支持されています。
ロッホローモンド シングルグレーン|大麦麦芽100%のシングルグレーン

出典:都光「ロッホローモンド」ブランドサイト
「ロッホローモンド シングルグレーン」は、 大麦麦芽100%を原料とし、連続式蒸溜機で蒸溜したシングルグレーンウイスキー。通常のグレーンウイスキーとは異なる複雑なキャラクターを持ち、ジューシーなフルーツやバニラのような甘味、なめらかな口当たりが特長です。2025年、英国主催の「ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)」でカテゴリーウィナーを獲得しています。
レビューでは、「香りがよく、ハイボールにするととくにおいしい」「フルーティーで飲みやすい」といった声がみられ、日常使いしやすいグレーンウイスキーとして高く評価されています。
「ロッホローモンド」のおすすめの飲み方とペアリング

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「ロッホローモンド」は、飲み方次第で表情が変わるウイスキーです。まずはストレートで香りと味わいを堪能したあと、ロックやハイボールでさわやかにたのしむのもおすすめ。また、クセの強すぎない味わいは食中酒としても相性がよく、料理やおつまみと合わせることで、さらにおいしさが引き立ちます。
まずはストレートで堪能
「ロッホローモンド」本来の、華やかな果実の香りやバニラの甘味、やさしいスモークを感じるには、まずはストレートで飲むのが最適です。口当たりや余韻もわかりやすく、それぞれのボトルの個性を味わえます。ミネラルウォーターなどのチェイサーを用意して、交互に舐めるように飲み進めるのがコツです。
また、ストレートに常温の水を少し加えれば、香りが開いて、フルーティーな甘味や樽の香ばしいニュアンスが一段と際立ちます。スプーンなどで少しずつ加水して、好みの飲み方を探るのもおすすめ。「12年」や「シグネチャー」は、同量の常温水を加えるトワイスアップ(トゥワイスアップ)にしても、繊細な香味をたのしめます。
全般的にクセが少なく飲みやすいウイスキーなので、ぜひストレートにもチャレンジしてみてはいかがでしょう。

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ロックやハイボールもおいしい
「ロッホローモンド12年」は、ロックにするとフルーティーな香りがシャープになり、甘味や樽の香ばしさが引き出されます。ハイボールにすると、華やかさとフルーティーさに爽快感が加わり、食中酒としても活躍します。
「ロッホローモンドシグネチャー」は、ロックにしても香味のバランスが崩れず、おいしく味わえます。また、ハイボール缶がリリースされているとおり、「シグネチャー」はハイボールにも最適です。ソーダで割れば、香りや味が開いて、ひと味違った風味をたのしめます。
「ロッホローモンドシングルグレーン」も、飲み方を選ばないウイスキーです。フルーティーでハチミツのような甘味や樽のスパイシーさは、ロックでもハイボールでも満喫できます。

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「ロッホローモンド」は食中酒にもぴったり
「ロッホローモンド」は、甘味とスモークの主張が強すぎず、味わいが整っているため、 食中酒としても優秀です。和食や中華、イタリアンなど、幅広く合わせられます。
「12年」は、柚子やレモン、黒酢など酸味のある料理にもぴったり。ブレンデッドの「シグネチャー」は、マスタードやハーブ系ソースを添えた肉料理・魚料理とのペアリングに最適です。「シングルグレーン」はスパイスや香草を利かせた料理によく合います。
ウイスキーとの相性がよい、チーズやナッツ、スモークサーモン、ドライフルーツ、生ハム、ベーコンなどとの組み合わせもおすすめです。飲み方によっても相性は変わるので、ストレート×ナッツ、ロック×ドライフルーツなど、いろいろと合わせてみて、自分好みのペアリングを見つけてみてはいかがでしょう。
スコッチウイスキーのブランド「ロッホローモンド」は、多彩な原酒の造り分けで、個性豊かなシングルモルトやブレンデッド、シングルグレーンウイスキーを展開しています。機会があれば、ぜひスタイルの違う「ロッホローモンド」を飲み比べてみてくださいね。
国内販売元(正規輸入代理店):株式会社都光
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