ウイスキーのお湯割りでポカポカに!おいしいホットウイスキーのレシピも紹介
ウイスキーのお湯割りは、ウイスキーをお湯で割って飲むシンプルな飲み方で、「ホットウイスキー」と呼ばれることもあります。今回はウイスキーのお湯割りの魅力やうれしい効果、お湯割りの作り方、アレンジ方法、お湯割りに合うウイスキーなどについて紹介します。
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ウイスキーのお湯割りの魅力を余すところなく紹介していきます。
ウイスキーのお湯割りとは?
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ウイスキーのお湯割りとは、ウイスキーをお湯で割ったホットカクテルの一種で、「ホットウイスキー」と呼ばれることもあります。
ウイスキーの飲み方には、炭酸水で割るハイボールやミネラルウォーターなどで割る水割りなどがあります
が、お湯で割る飲み方も広く親しまれています。
ウイスキーのお湯割りの魅力は、水で割るよりもウイスキーの香りが立ちやすく、レモンなどの柑橘類やハーブ、スパイスなどを加えてアレンジをたのしめること。トッピングひとつで、多彩な味わいのホットカクテルを満喫できます。
なお、「ホットウイスキーカクテル」という場合は、ウイスキーベースのホットカクテル全般を指します。
ウイスキーをホットで飲むうれしい効果
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ウイスキーをお湯割りで飲む効果のひとつは、からだの芯からポカポカに温まること。立ち上るウイスキーの香りによる、リラックス効果も期待できます。寒い日の夜はもちろん、アウトドアで暖を取りたいときにも活躍する飲み方です。
寒さが厳しいスコットランドやアイルランドでは、「ホット・トディ」や「ホット・ウイスキー・トディ(トゥデイ)」と呼ばれるカクテルが、古くから親しまれてきました。ウイスキーの本場でも、ウイスキーのお湯割りの効果やおいしさが広く受け入れられています。
ここでは、「ホット・ウイスキー・トディ」の作り方を紹介しましょう。
<材料>
ウイスキー…適量
お湯…適量
レモン…1枚(スライス)
シナモンスティック、クローブ、ナツメグなど…適量
<作り方>
温めた耐熱グラスなどに砂糖とウイスキー、お湯を入れてかき混ぜます。お好みでスライスレモンやシナモンスティック、クローブ、ナツメグなどのスパイスを加えて完成です。
角砂糖を使う場合は、少量のお湯で溶かしてからウイスキーやお湯を入れると混ざりやすくなります。
ちなみに、「トディ(toddy)」は、ウイスキーに角砂糖などの甘味を加えて水で割るカクテルスタイルを指します。
ウイスキーのお湯割りを作るポイント
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ウイスキーのお湯割りを作る順番は、ウイスキーをグラスに入れてからお湯を注ぐレシピが主流です。お湯の量を調整しやすいので、味をみながらお湯を注ぎ足すことができます。とはいえ、お湯から先に注いでも間違いではないので、あまり順番にこだわる必要はありません。
ウイスキーが先、お湯をあとから注ぐレシピが主流
ウイスキーのお湯割りの基本的な作り方は、温めた耐熱グラスにお好みの量のウイスキーを入れ、ウイスキーの2倍程度のお湯をゆっくりと注いで、マドラーなどで静かに1回程度かき混ぜます。アルコール感が強いと感じる場合は、3倍量くらいまで増やしてもOKです。
ウイスキーとお湯を入れる順番は、ウイスキーが先でお湯をあとから注ぐレシピが主流。お湯を注ぐときに香りが逃げないようにゆっくりと注ぐ必要がありますが、濃度を調整しやすいというメリットがあります。
とはいえ、お湯を先に入れても間違いではありません。お湯が先でウイスキーをあとから注ぐ順番で作ると、グラスのなかで対流が起きてよりウイスキーとなじみやすくなります。好みの順番で作ってみてください。
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お湯の温度が重要
ウイスキーのお湯割りをおいしく作るコツは、注ぐお湯の温度にこだわること。一般的に、ホットの飲みごろの温度は60~70度程度といわれています。ウイスキーとお湯の比率を1:3で作った場合、お湯を注ぐときの温度を80度くらいにすると、ちょうどおいしさを感じやすい適温の一杯を作ることができます。
そのため、ウイスキーのお湯割りを作るときは、沸騰したお湯をそのまま使うのではなく、ある程度冷ましてから使うのがおすすめです。お湯が冷めるまでの時間は条件によって異なるため、料理用の温度計がある場合はそれを活用してもよいかもしれません。
コーヒーやお茶などが、抽出するお湯の温度によって味が違ってくるように、ウイスキーのお湯割りも温度によって味が違って感じられます。ここで紹介した飲みごろの温度はあくまで目安。何パターンか試してみて、好みの温度を見つけてみてください。
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耐熱グラスで作ると雰囲気満点!
ウイスキーのお湯割りをガラス製の耐熱グラスに作ると、ウイスキーの琥珀色を視覚的にもたのしめます。レモンやシナモンスティックなどを加えれば、さらにおいしそうな見た目になって気分が盛り上がります。
ガラス製の耐熱グラスのデザインにこだわるのも一興。耐熱グラスにもいろいろな種類があり、二重構造のダブルウォールグラスや持ち手がついたタイプなど、デザイン性に優れたものがたくさんあります。「ハリオ」や「ボダム」などの人気ブランドを覗いて、お気に入りのグラスを見つけてみてはいかがでしょう。
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アウトドアでは、定番のシェラカップで作るのがイチオシです。シェラカップとは、直接火にかけることのできる金属製の広口容器のこと。ウイスキーのお湯割りは、キャンプなどで暖を取るのにぴったりの飲み物なので、焚き火を囲んでゆっくりとたのしんでみては。
もちろん、耐熱性のあるマグカップなどに作ってもOKですが、せっかくなら場所やシチュエーションに合わせて、最適なグラスやカップを選んでみてくださいね。
ウイスキーのお湯割りのアレンジレシピ
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ウイスキーのお湯割りをアレンジすれば、多彩なホットウイスキーカクテルに。ここでは、はちみつや梅干しを加えるレシピを紹介します。かんたんなのに味わいのバリエーションが広がって、さらにウイスキーのお湯割りの魅力が格上げされます。
ウイスキーのお湯割り+はちみつ
ウイスキーのお湯割りのアレンジ方法のひとつが、はちみつを加える飲み方。まず基本のお湯割りを作り、そこへはちみつを入れ、お好みでカットレモンを加えます。はちみつはティースプーン一杯程度が目安。甘めが好みなら、少しずつはちみつの量を増やしてみてください。
はちみつ入りのお湯割りには、お好みで無塩バターを加えてもおいしくたのしめます。バターを加えるカクテルに、「ホット・バタード・ラム」や「ホット・バタード・ラム・カウ」というものがありますが、ラムではなくウイスキーベースで作ってもマッチします。機会があれば、無塩バターを入れたバージョンも作ってみてはいかがでしょう。
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ウイスキーのお湯割り+梅干し
ウイスキーのお湯割りに梅干しを入れる飲み方もあります。作り方は、基本のお湯割りに、梅干し1個を加えて軽く混ぜるだけ。はちみつを加えるレシピもあります。梅干しは、塩漬けしたものより、はちみつ漬けなど甘いタイプがおすすめです。
梅干し1個を加えるだけのかんたんなアレンジ方法ですが、甘酸っぱい梅干しの味わいが加わり、深みのある味わいになります。加えた梅干しは、潰しながら飲むといっそうおいしくたのしめますよ。
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ほかにもアレンジ方法は多彩
ウイスキーのお湯割りは、スライスしたレモンやオレンジなどの柑橘類、シナモンスティックやクローブなどのスパイス、バジルなどのハーブ類と、いろいろなフレーバーを加えてたのしめます。お好みの組み合わせを見つけるのも、お湯割りのたのしみのひとつ。
また砂糖の代わりに、いちごジャムやマーマレード、ドライアップルなどを使うと、またひと味違ったウイスキーのお湯割りをたのしめます。
お湯割りにおすすめのウイスキーのタイプ
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ウイスキーのお湯割りには、はちみつなどの甘い風味のあるウイスキーや、まろやかなブレンデッドウイスキーなどがおすすめです。なお、個性の強いシングルモルトウイスキーはお湯割りに合わない場合がありますが、上級者はあえて試してみてもよいかもしれません。
バニラやはちみつなど甘い風味のあるウイスキー
ウイスキーをお湯割りで飲むなら、バニラやはちみつなどの甘い風味があるウイスキーがおすすめです。
銘柄としては、アメリカのクラフトバーボンウイスキー「メーカーズマーク」や、テネシーウイスキー「ジャックダニエル」などが挙げられます。カナダの「カナディアンクラブ」やアイルランドの「タラモアデュー」なども、甘い香りがありながらクセがなく、お湯割りに最適です。
甘い香りが引き立てられたお湯割りは、初心者でも飲みやすいので、一度試してみてはいかがでしょう。
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ブレンデッドウイスキー
熟練ブレンダーの手により飲みやすく調整されたブレンデッドウイスキーも、お湯割りにぴったり。スコットランド産の「シーバスリーガル」や「ジョニーウォーカー」などで、お湯割りやホットトゥデイを味わえばホッとしたひとときを過ごせるはず。
また日本のウイスキーで作るのもおすすめです。「サントリーウイスキーオールド」や「キリンウイスキー富士山麓Signature Blend(シグニチャーブレンド)」などで、お湯割りを作ってみてはいかがでしょう。
ウイスキーのお湯割りは、ウイスキーをお湯で割るだけでたのしめるホットカクテル。お好みで柑橘類やはちみつを加えたり、ハーブやスパイスを加えたりして、多彩なバリエーションのお湯割りを満喫してくださいね。