「メーカーズマーク」はとっておきのクラフトバーボンウイスキー!香りや味、種類、飲み方、歴史を紹介

「メーカーズマーク」はとっておきのクラフトバーボンウイスキー!香りや味、種類、飲み方、歴史を紹介
出典 : サントリー株式会社

「メーカーズマーク」は、アメリカのケンタッキー州でつくられているクラフトバーボンウイスキーです。手づくりにこだわった製法とまろやかな味わいが、今も世界中の人に愛されています。今回は、「メーカーズマーク」の香りや味わい、種類、飲み方、歴史などについて紹介します。

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バーボンウイスキー「メーカーズマーク」は、できるだけ人の手をつかって丁寧につくられているクラフトウイスキーです。その魅力を紹介します。

「メーカーズマーク」とは? クラフトマンシップが光るバーボンウイスキー

「メーカーズマーク」の蝋づけは手作業

出典:サントリー「メーカーズマーク」公式ブランドサイト

「メーカーズマーク」はどんなウイスキーなのか、おもな特徴を確認していきます。

「メーカーズマーク」は赤い封蝋(ふうろう)がトレードマークのバーボンウイスキー

アメリカ・ケンタッキー州生まれの「メーカーズマーク」は、職人の手で丁寧につくられているバーボンウイスキーのブランド。ボトルネックを覆う赤い封蝋が目を引きます。

「メーカーズマーク」の製造が開始されたのは1953年のこと。その後、「バーボンの聖地」とされるケンタッキー州のなかでも最小規模の蒸溜所で、6回の夏を越えて熟成されたバーボンウイスキーが、赤い封蝋をまとった印象的な姿で世に送り出されました。

メーカーズマーク蒸溜所は手作業を大切にするつくり手で、「機械まかせにせず、できる限り人の手でつくること」を信条としています。手間暇かけてつくるため少量生産。「ディッピング」と呼ばれる蝋づけ作業も、熟練の職人が今も変わらず1本1本手作業で行っています。この世に2つと同じものはない赤い封蝋は、「心を込めた贈り物の証し」です。

なお、「メーカーズマーク=製造者の印」というブランド名やボトルに封蝋を施すアイディアは、創業者のビル・サミュエルズ氏の妻、マージー・サミュエルズ氏が考案したもの。まさに内助の功の賜物ですね。

メーカーズマークでは冬小麦を使用

出典:サントリー「メーカーズマーク」公式ブランドサイト

「メーカーズマーク」の華やかな香りとまろやかな味わいを生む大事な要素

「メーカーズマーク」は、華やかな香りとまろやかな味わい、絹のようにしなやかな口当たりが特徴のバーボンウイスキーで、ふっくらとした甘味と香ばしさも魅力です。

ほかのバーボンウイスキーとは一線を画す、ふくらみのあるやさしい味わいは、冬小麦由来のもの。一般的にバーボンウイスキーには、主原料のトウモロコシのほかにライ麦などが使われますが、「メーカーズマーク」ではライ麦の代わりに冬小麦を使用しています。これにより、誰が飲んでもおいしいと感じる「メーカーズマーク」特有の風味や口当たりが生み出されています。

冬小麦にたどり着くまで、ビル・サミュエルズ・シニア氏はさまざまな穀類を原料にパン作りを行ったそう。そうして見つけ出したのが、理想の味わいを生む冬小麦だったのです。

もちろん、「メーカーズマーク」の味わいを支えているのは冬小麦だけではありません。スプリング・フェド湖の良質な湧き水やサミュエルズ家伝来の酵母を使用し、蒸溜後はこだわりのアメリカンオーク樽で通常6~7年ほど貯蔵、熟成期間中は徹底して樽の管理を行うなど、手作業を重視して手間暇かけているすべてのことが、「メーカーズマーク」の魅力的な味わいを育む大事な要素となっています。

メーカーズマーク蒸溜所の立地と歴史

メーカーズマーク蒸溜所の立地と歴史

出典:サントリー「メーカーズマーク」公式ブランドサイト

長い歴史を持つメーカーズマーク蒸溜所について、かんたんに紹介していきます。

メーカーズマーク蒸溜所の立地と環境への配慮

メーカーズマーク蒸溜所は、水に恵まれた自然豊かな場所にあります。ビル・サミュエルズ・シニア氏がこの地を買い取ったのも、良質な水源があったからでした。

敷地内に広がるスプリング・フェド湖の水は、カルシウムとマグネシウムが豊富。石灰岩(ライムストーン)の層で磨かれる過程で、バーボンウイスキーに大敵の鉄分も濾(こ)し取られます。飲用としてはもちろん、ウイスキーづくりに最適な水源と流域を所有する唯一の蒸溜所がメーカーズマーク蒸溜所なのです。

「メーカーズマーク」にとって極めて大切なスプリング・フェド湖のある一帯は、野生動物が生息する指定天然水保護区。貴重な湖を守るために、メーカーズマーク蒸溜所では水源の保護に尽力しています。

環境への配慮や社会貢献を重視するメーカーズマーク蒸溜所は、世界最大の蒸溜所でありバーボンカントリー(R)初の会社として、国際認証制度B Corp(TM)に加入しています。ウイスキーづくりを行いながら、環境や社会に配慮した公益性の高い蒸溜所として、未来を見据えた活動も続けています。

ケンタッキー州はバーボン発祥地

Alexey Stiop / Shutterstock.com

サミュエルズ家とメーカーズマーク蒸溜所の歴史

スコッチ・アイリッシュ系をルーツとするロバート・サミュエルズ氏が、アメリカのケンタッキー州でウイスキーづくりを始めたのは1780年。サミュエルズ家が本格的にウイスキー事業を展開し始めたのは、孫にあたる3代目テーラー・ウィリアム・サミュエルズ氏の代で、1840年ごろのことでした。

アメリカの禁酒法時代には蒸溜所の操業停止を余儀なくされ、再開後もなかなか軌道に乗せることができませんでしたが、6代目のビル氏の代になって蒸溜所は新たな局面を迎えます。

世界で評価される最高品質のプレミアムバーボンをつくることをめざしていたビル氏は、1951年に古いバークス・スプリング蒸溜所を購入。新天地に移り、それまでのレシピを捨てて辛抱強く試行錯誤を重ねた末、「メーカーズマーク」を誕生させました。

ビル氏が生み出した「メーカーズマーク」は、新たなスタートを切った蒸溜所の名声を高める役割を果たし、自らも世界的ブランドへと成長していきました。

なお、メーカーズマーク蒸溜所の建物は、ケンタッキー州ロレットの国定歴史建造物に指定されています。

「メーカーズマーク」の種類~香りや味わい、アルコール度数も紹介

ここでは「メーカーズマーク」のラインナップと、それぞれの香りや味わいの特徴、アルコール度数などを紹介していきます。

メーカーズマーク/Maker's Mark(R)

メーカーズマーク

出典:サントリー「メーカーズマーク」公式ブランドサイト

「メーカーズマーク」を代表するスタンダード商品。オレンジやハチミツ、バニラのような香りや、冬小麦由来のなめらかな舌ざわり、ふっくらとした甘味が特徴です。

アルコール度数は45%。容量は50ミリリットル、200ミリリットル(コンビニ限定)、350ミリリットル、700ミリリットル、1,000ミリリットルの5種類です。

メーカーズマーク46/Maker's Mark 46(TM)

メーカーズマーク46

画像提供:サントリー株式会社

「メーカーズマーク46」は、ワンランク上の「メーカーズマーク」を味わえる1本。ウッドフィニッシュ製法という特別な製造工程でつくられていて、リッチで甘い香りや、厚みのある深い味わいが魅力です。アルコール度数47%、容量700ミリリットル。

メーカーズマーク カスクストレングス/Maker's Mark Cask Strength

メーカーズマークカスクストレングス

出典:サントリー「メーカーズマーク」公式ブランドサイト

「メーカーズマーク カスクストレングス」は、無ろ過、樽出しのウイスキー原酒をボトリングした、貴重な数量限定商品。「メーカーズマーク」の原点ともいえる1本で、樽出しならではのビターチョコレートのような香ばしさや、冬小麦由来の リッチなコクや甘味、なめらかな余韻を満喫できます。容量750ミリリットル。アルコール度数は製造年度によって異なります。

「メーカーズマーク」の飲み方

メーカーズマークハイボール

出典:サントリー「メーカーズマーク」公式ブランドサイト

「メーカーズマーク」はどんな飲み方とも相性のよいバーボンウイスキーですが、ここではおいしさを存分に引き立てる、おすすめの飲み方を紹介します。

「メーカーズマーク」の開け方を確認

ここで、「メーカーズマーク」のシンボルでもある赤い封蝋の開け方を紹介しておきます。

赤い封蝋部分を見ると、上部に出っ張ったつまみがあります。ボトルを手で押さえ、このつまみを時計回りに引っ張りながら回すと、キャップ部分が現れます。飲むときはこのキャップを時計回りに回すだけ。赤い封蝋をはがさずに開栓が可能です。

メーカーズクラフトハイボール

「メーカーズマーク」はハイボールにしても豊かに立ちのぼる華やかな香りや、樽由来のバニラのような香味をたのしめます。

<作り方>
1.氷を入れたグラスに「メーカーズマーク」を注いでしっかりとかき混ぜ、冷やしたソーダを氷に当てないように注ぎ入れます。
2.ウイスキーとソーダの割合は1:4くらいが目安。縦に1回混ぜれば完成です。

アレンジもおすすめで、オレンジピール(オレンジの果皮)を搾れば、華やかな香りがいっそう際立ちます。ほかにもライムを搾ったり、ローズマリーやコーヒービーンズを加えたりしてもおいしく仕上がります。

ウイスキー・サワー

Shyripa Alexandr / Shutterstock.com

「メーカーズマーク」はカクテルにもぴったり

まろやかな味わいの「メーカーズマーク」は、ウイスキーベースのカクテルでも活躍します。

スタンダードな「メーカーズマーク」は、クラシカルな「オールド・ファッションド」や「ウイスキー・サワー」などに最適。夏には「ミントジュレップ」、冬には「エッグノック」など、季節を問わずいろいろな飲み方で満喫できるのが魅力です。

「メーカーズマーク46」は、「カクテルの女王」と称されるマンハッタンにすれば、奥行きのある味わいに仕上がります。

カクテルの詳しいレシピは、公式サイトをチェックしてみてください。

「メーカーズマーク」公式ブランドサイト
カクテルレシピはこちら

なお、「メーカーズマーク カスクストレングス」でウイスキーカクテルを作るときは、アルコール度数が高いので、飲みすぎないように注意が必要です。

バーボンウイスキー「メーカーズマーク」は、熟練の職人が手間暇かけてつくるクラフトウイスキーです。世界に2つとない赤い封蝋を開けて、メーカーズクラフトハイボールをはじめ、思い思いの飲み方でたのしんでくださいね。

販売元:サントリー株式会社
「メーカーズマーク」公式サイトはこちら

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