「カナディアンクラブ」は世界150カ国以上で愛されるカナディアンウイスキーの代表格!

「カナディアンクラブ」は世界150カ国以上で愛されるカナディアンウイスキーの代表格!
出典 : 「カナディアンクラブ」公式ブランドサイト

「カナディアンクラブ」はカナディアンウイスキーを代表する人気ブランドのひとつで、約160年にわたり、アメリカや日本をはじめ世界150カ国以上で愛飲されています。今回は「カナディアンクラブ」の特徴や歴史、種類、おすすめの飲み方などについて紹介します。

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「C.C.」の愛称で親しまれている「カナディアンクラブ」の魅力に迫ります。

「カナディアンクラブ」とは? カナディアンウイスキーの代表格

カナディアンクラブはカナダ生まれのウイスキー

出典:「カナディアンクラブ」公式ブランドサイト

カナディアンウイスキーの代表的なウイスキーブランド「カナディアンクラブ」について、ぜひ知っておきたいトピックを紹介していきます。

「カナディアンクラブ」は世界150カ国以上で愛されるカナダ産ウイスキー

「カナディアンクラブ」は、カナダのオンタリオ州ウィンザーで製造されているカナディアンウイスキーです。世界150カ国以上で愛されるウイスキーブランドで、古くから「C.C.」の愛称で親しまれてきました。ボトルネックにも「C.C.」の文字がデザインされているので、見覚えがある人もいるかもしれませんね。

「カナディアンクラブ」は、カナディアンウイスキーの先駆的存在として有名です。カナディアンウイスキーといえばマイルドな風味が特長で、5大ウイスキーのなかでもっとも軽い酒質といわれますが、その香味特性を決定づけるほど多大な影響を与えたのが、洗練された品格のある味わいの「カナディアンクラブ」でした。

誕生後アメリカで確固たる地位を築いた「カナディアンクラブ」は、世界に進出。1909年(明治42年)には日本にも輸出され、以来日本の人々にも長きにわたって愛され続けています。

甘い香りで軽やかな味わいのカナディアンクラブ

出典:「カナディアンクラブ」公式ブランドサイト

「カナディアンクラブ」の香りや味わいと製法の特徴

「カナディアンクラブ」は、甘い香りとすっきりした味わいが魅力のブレンデッドウイスキー。ライトな風味から、初心者にも飲みやすいと評判を呼んでいます。

「カナディアンクラブ」の製法の特徴は、トウモロコシを主体としたベースウイスキーと、ライ麦やライ麦芽、大麦麦芽などでつくったフレーバリングウイスキーをブレンドしてから樽詰めしていること。この「プレ・ブレンディング」という「カナディアンクラブ」独特の手法により、熟成前の原酒同士をしっかりなじませることで、よりまろやかな風味になるのです。

また、フレーバリングウイスキーのつくり分けも行っています。つくっているのは、複雑で濃厚な香味の「スタースペシャル」と、リッチで果実のような香味の「スター」の2種類。これらのフレーバリングウイスキーと、クセのないすっきりしたベースウイスキーをブレンドして熟成させることで、親しみやすい味わいに仕上げられています。

「カナディアンクラブ」の歴史

創設者ハイラム・ウォーカー氏

出典:「カナディアンクラブ」公式ブランドサイト

世界中で愛される「カナディアンクラブ」の誕生以来の歩みや、アメリカで確固たる地位を確立した背景などをみていきます。

「カナディアンクラブ」は1858年に誕生

「カナディアンクラブ」が生まれたのは1858年のこと。創業者はアメリカ・マサチューセッツ州生まれのハイラム・ウォーカー氏です。

アメリカ各地で禁酒運動が起こるなか、国内で蒸溜事業を展開することに難しさを感じたウォーカー氏は、1856年にカナダのオンタリオ州ウィンザーに移り蒸溜所を立ち上げました。ウィンザーは、清冽で豊かな水脈と自然に恵まれた場所で、穀倉地帯にも近く、ウイスキーづくりに適した環境が整っています。

アメリカのデトロイトと国境を接するこの地で、ウォーカー氏が誕生させたのが、当時のウイスキーでは見られない爽快なタッチで新感覚テイストのウイスキー(のちの「カナディアンクラブ」)でした。

洗練された品格のあるウイスキーは、アメリカ東部を中心にした紳士が集まる社交場「ジェントルメンズクラブ」で、瞬く間に人気を獲得。ウォーカー氏はそこから、「クラブ・ウイスキー」と名づけました。

「クラブ・ウイスキー」の人気は年々高まり、アメリカ西部にまで広まっていきました。焦りを覚えたアメリカのウイスキー業界は政府に訴えかけ、1890年にアメリカ産とカナダ産ウイスキーを明確に区別することを定めた法律が制定されます。このとき「クラブ・ウイスキー」は「カナディアンクラブ(C.C.)」に名称変更され、その名は今日まで受け継がれています。

カナディアンクラブは禁酒法時代も人気

出典:「カナディアンクラブ」公式ブランドサイト

「カナディアンクラブ」はアメリカの禁酒法時代にさらに高評価を獲得

「カナディアンクラブ」はアメリカの禁酒法時代(1920~1933年)に重宝されたウイスキーブランドとしても知られます。粗悪な密造ウイスキーが横行するなかで、高品質の「カナディアンクラブ」はよりいっそう高い評価を得て、アメリカ国内に盛んに密輸されました。

アメリカで施行されていた禁酒法とは、ウイスキーをはじめとしたアルコール飲料の製造や販売、運搬、輸出入を禁止する法律です。お隣のカナダでも禁酒法は施行されていましたが、カナダ政府は輸出や輸出用のウイスキー製造を禁止していなかったため、「カナディアンクラブ」をはじめとしたカナディアンウイスキーが禁酒法時代のアメリカ国内でもてはやされたのです。

1933年の禁酒法撤廃後も、不足するアメリカの酒市場を席巻したのは「カナディアンクラブ」を中心としたカナディアンウイスキーでした。アメリカの酒の需要を満たすカナダは、「アメリカの酒庫」と呼ばれるほど大きく貢献し、「カナディアンクラブ」は幅広い人に愛されるウイスキーブランドとして揺るぎない地位を確立しました。

「カナディアンクラブ」の種類~香りや味わい、アルコール度数も紹介

ここでは「カナディアンクラブ」のラインナップと、それぞれの香りや味わい、アルコール度数などをかんたんに紹介していきます。

カナディアンクラブ

カナディアンクラブ

出典:「カナディアンクラブ」公式ブランドサイト

キャラメルやバニラ、スパイスを想わせる香りがあり、口当たりはスムースでバランスよくしなやか。ほのかにオークとバニラを感じるやわらかな味わいも魅力です。

「カナディアンクラブ」の顔ともいうべき1本で、「ISC2016」にて金賞を獲得しています。

アルコール度数:40%
容量:700ミリリットル、1,000ミリリットル、1,750ミリリットル

カナディアンクラブ ブラックラベル

カナディアンクラブ ブラックラベル

出典:「カナディアンクラブ」公式ブランドサイト

濃厚なオークやキャラメル、トフィーのような香りや、オレンジなどのフルーティーな香りを持ち、口当たりはフレッシュでクリーン。バランスがよく、バニラのような味わいや余韻をたのしめます。

アルコール度数:40%
容量:700ミリリットル

カナディアンクラブ クラシック12年

カナディアンクラブクラシック12年

出典:「カナディアンクラブ」公式ブランドサイト

ソフトで丸みのあるバランスのよい豊かな香りや、クリーミーでスムースな舌ざわりが特長。リッチでまろやかなオークやほのかなバニラの味わいのなかに、かすかな甘味も感じられます。ドライな後味と長い余韻も魅力。

アルコール度数:40%
容量:700ミリリットル

カナディアンクラブ20年

カナディアンクラブ20年

出典:「カナディアンクラブ」公式ブランドサイト

キャンディやレーズン、スモモ、りんごの花のような芳醇で強い香りがあり、口当たりはスムースでクリーミー。極めてピュアな風味や、ナッツとスパイスをミックスしたようなニュアンス、バニラのような味わいも特長で、長く続く余韻をたのしめます。

アルコール度数:40%
容量:750ミリリットル

「カナディアンクラブ」の飲み方

C.C.ハイボール

出典:「カナディアンクラブ」公式ブランドサイト

「カナディアンクラブ」は、ロックやストレートなど、どんな飲み方でもたのしめるウイスキーですが、その魅力をさらに引き出すおすすめの飲み方を紹介します。

C.C.ハイボール

「カナディアンクラブ」の飲み方としてイチオシなのは「C.C.ハイボール」です。

<作り方>
1.氷をグラスいっぱいに入れて、グラスが冷えてきたところに「カナディアンクラブ」を注ぎしっかりかき混ぜます。
2.溶けて減った分の氷を追加して、よく冷えたソーダを氷にあたらないように注ぎます。「カナディアンクラブ」とソーダの割合は1:3が目安です。
3.炭酸ガスが逃げないように軽く1回混ぜて完成です。

ほのかな甘い香りとすっきりした味わいの「カナディアンクラブ」の特長を、ハイボールでじっくりと味わってみてください。

C.C.シーザー

出典:「カナディアンクラブ」公式ブランドサイト

C.C.カクテル

「カナディアンクラブ」はカクテルベースにもぴったりのウイスキーで、ジンジャーエールなどで割れば、割り材とのおいしいハーモニーを味わえます。

手軽に作れるのは、「カナディアンクラブ」をジンジャーエールで割る「C.C.ジンジャーエール」や、クランベリージュースで割る「C.C.クランベリー」。作り方はC.C.ハイボールと同じで、氷で満たしたグラスに、「カナディアンクラブ」と割り材を1:3くらいの割合で注ぐだけです。C.C.クランベリーは、仕上げにミントを飾ります。

また、古典的なカクテル「マンハッタン」を「カナディアンクラブ」で作る「C.C.マンハッタン」や、カナダ発祥のカクテル「シーザー」を「カナディアンクラブ」で作る「C.C.シーザー」もおすすめです。

詳しいレシピは、以下でチェックしてみてください。

カナディアンクラブ公式ブランドサイト
カクテルレシピはこちら

カナディアンウイスキーを代表するブランド「カナディアンクラブ」。アメリカの禁酒法時代に人気を博し、今も世界150カ国以上で愛される味わいを、C.C.ハイボールやカクテルなどでぜひ味わってみてくださいね。


販売元:サントリー株式会社
「カナディアンクラブ」公式ブランドサイトはこちら

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