「カナディアンクラブ」に代表されるカナディアンウイスキーの魅力に迫る!

「カナディアンクラブ」に代表されるカナディアンウイスキーの魅力に迫る!
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「カナディアンクラブ」は「C.C.」の愛称で知られるカナディアンウイスキーの定番銘柄です。世界5大ウイスキーのひとつに数えられながら、日本ではあまり語られることの少ないカナディアンウイスキー。カナディアンクラブを窓口にして、その魅力に迫ります。

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カナディアンクラブをはじめとしたカナディアンウイスキーについておさらい

カナディアンクラブをはじめとしたカナディアンウイスキーについておさらい

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「カナディアンクラブ」に代表されるカナディアンウイスキーは、世界5大ウイスキーのなかでも、とくに軽快な味わいが特徴。そのライトな味わいは、カクテルにも欠かせません。

カナディアンクラブもそうですが、カナディアンウイスキーのほとんどは、ベースウイスキーとフレーバリーウイスキーをミックスしたブレンデッドウイスキーです。
ベースとなるのは、トウモロコシを主原料とした、雑味のないマイルドなウイスキー。そこに、ライ麦を主原料としたフレーバリーウイスキーを合わせます。

両者を混ぜ合わせる比率としては、ベースウイスキーが70~90%に、フレーバリーウイスキーが10~30%というのが一般的。フレーバリーウイスキーだけだと、アメリカのバーボンウイスキーに似た重厚で力強い味わいですが、ベースウイスキーのマイルドさによって和らげられています。
この組み合わせによって、穀物由来のライトな風味が生み出されており、初心者にも飲みやすいウイスキーとなっているのです。

カナディアンウイスキーにも、他のウイスキーと同様に法的な定義があります。それは、次のようなものです。

1. 穀物を原料に、麦芽などの糖化、酵母などで発酵し、蒸留したもの
2. 700リットル以下の木樽で3年以上熟成させること
3. アルコール度数40%以上で瓶詰めすること
4. カラメルまたはフレーバリングの添加をしてもよい

このうち、4.にある「フレーバリング」というのは、香味を付与するために添加することが許されているカナダ産以外のお酒のこと。スピリッツやワインが主流ですが、酒精強化ワインやバーボン、フルーツブランデーなどが添加されることもあります。

世界5大ウイスキーを飲もう! ライトな味わいのカナディアンウイスキー

カナディアンクラブの魅力を生む、独自のこだわりとは?

カナディアンクラブの魅力を生む、独自のこだわりとは?

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カナディアンクラブは、カナディアンウイスキーの代表格として、カナダやアメリカだけでなく、世界150カ国以上で愛され続けている逸品です。

日本でも、バーでカナディアンウイスキーを注文すると、たいていはカナディアンクラブが出てきます。また、カナディアンクラブのライトな味わいがカクテルベースに適していることから、そうとは知らずに口にしていることも少なくないでしょう。

カナディアンクラブの味わいについては、よく「口当たりがよくてなめらか」とか「香りが穏やかでエレガント」とかいわれているようです。
その理由は、カナディアンウイスキーのなかでも独特な製造法にあります。

カナディアンクラブを造る際には、まず、トウモロコシを主原料として連続蒸留したベースウイスキーに加えて、複数の味わいのフレーバリーウイスキーを造り分けます。これらを樽詰めの前にブレンドする「プレ・ブレンディング」こそ、カナディアンクラブの大きな特徴です。

一般的なブレンデッドウイスキーは、樽で熟成したもの同士をブレンドします。プレ・ブレンディングでは、あらかじめブレンドしてから樽で熟成させるため、両者の味がなじんでまろやかになります。

カナディアンクラブのなめらかな口当たりは、こうした独自のこだわりから生まれたものなのです。

カナディアンクラブの名は、アメリカ紳士の社交場「ジェントルメンズ・クラブ」から

カナディアンクラブの名は、アメリカ紳士の社交場「ジェントルメンズ・クラブ」から

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カナディアンクラブの歴史は、お隣にあるアメリカの歴史と大きく関わっています。

カナディアンクラブが誕生したのは1858年のこと。カナディアンウイスキーの起源は、アメリカ独立戦争がはじまった1776年頃とされていますから、なかなかの古株といえます。

カナディアンウイスキーが発展したのは、アメリカで禁酒法が施行され、アメリカ国内でのウイスキーの生産・輸入が禁じられたのがきっかけです。もちろん、カナディアンウイスキーの輸入も禁じられていましたが、そこは隣国ですので、ひそかに国境を越えて流通していたのだとか。

カナディアンクラブも、こうした歴史のなかで成長してきたものと思われがちですが、そうではありません。禁酒法が施行されたのは1920年のこと。カナディアンクラブは、その半世紀以上も前に誕生し、すでにアメリカで不動の地位を築いていていたのです。

カナディアンクラブの生みの親は、アメリカ生まれのハイラム・ウォーカー。彼は、自ら造り上げた自慢のウイスキーをアメリカ各地の紳士の社交場「ジェントルメンズ・クラブ」に売り込みました。
それまでのアメリカンウイスキーになかったライトな味わいが評判を呼び、次第に人気を集めたことから「クラブ・ウイスキー」と名づけられました。

地元アメリカのウイスキー業界は、いわば「よそ者」であるカナダ産ウイスキーの人気を脅威に感じたため、政府に働きかけることに。外国産のお酒だと判別できるよう表記する法律を制定し、なかば強引に「カナディアンクラブ」へと改名させました。

しかし、それでカナディアンクラブの人気に陰りが出ることはありませんでした。かえって「C.C.(シーシー)」との愛称で親しまれるようになり、現在に至るまで不動の人気を集めているのです。

カナディアンクラブならではの甘みを味わうなら、ロックかストレートがおすすめ

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