島根県・安来市「吉田酒造」/島根県が誇る銘酒「月山(がっさん)」の魅力を探る旅へ

島根県・安来市「吉田酒造」/島根県が誇る銘酒「月山(がっさん)」の魅力を探る旅へ

国内外で広く愛されている「月山」を醸しているのは、島根県安来(やすぎ)市で300年近い歴史を有する「吉田酒造」。超軟水を用いた酒は、フレッシュでキレのよい味わいを身上としています。現地を訪ね、その酒造りの哲学とともに地元の老舗料亭「停雲」で食とのペアリングもあわせてレポートします。

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モスグリーンのラベルは特別純米酒で精米歩合は60%、スッキリとした味わいです。まさに“料理を選ばない万能食中酒”とのふれ込み通り。もし会席コースをひとつの銘柄で通すとすれば、こちらですね。強いて一品挙げましたが、ポイントは鮑でも蟹でもなくトッピングされた三つ葉。青く清々しい香りが酒のマスカットやメロンのような香りに重なりました。

煮物/鮑と大根の蟹あんかけ。

旨口特別純米×銀ダラの西京焼き

「月山 特別純米出雲」(720㎖/1380円)。

女子受けしそうな愛らしいピンクの装い。“お酒が初めてという方にもおすすめです”という旨口の特別純米酒で、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2018」で金賞を獲得しています。やさしい香りでフルーティー…全体的に丸い印象ですが、後口はスッキリ。ふくよかな味わいに西京味噌のほのかな甘さが溶け込んでいく様が絶妙です。

焼物/銀ダラの西京焼き 酢レンコン 出汁巻き。

芳醇辛口純米×朴葉焼き

「月山 芳醇辛口純米」(720㎖/1250円)。

味わいにシャープさを想像させるブルーのラベル。月山の定番純米酒は芳醇ながら辛口というバランスの取れた味わいで、後口にはキレが感じられました。出雲流の純米造りで醸すとこうした仕上がりになるそうです。軽快な辛口に間違いなく合うと考えたのが朴葉焼き。香ばしく火が通った味噌の甘さを日本酒がギュッと引き締めるように包み込んで、甘辛が口の中で混ざり合い、やがて昇華されていきました…。

鍋物/和牛朴葉味噌。

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