島根県・安来市「吉田酒造」/島根県が誇る銘酒「月山(がっさん)」の魅力を探る旅へ

島根県・安来市「吉田酒造」/島根県が誇る銘酒「月山(がっさん)」の魅力を探る旅へ

国内外で広く愛されている「月山」を醸しているのは、島根県安来(やすぎ)市で300年近い歴史を有する「吉田酒造」。超軟水を用いた酒は、フレッシュでキレのよい味わいを身上としています。現地を訪ね、その酒造りの哲学とともに地元の老舗料亭「停雲」で食とのペアリングもあわせてレポートします。

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乾杯はビールでなく、ぜひスパークリング日本酒で。

試飲の舞台は、1933年創業の停雲。ドリンクメニューに月山のアイテムがズラリと並ぶ老舗料亭で、会席コースをお供にテイスティングをしようという趣向です。豊かな素材に料理長が腕をふるった料理との相性を考えながら、じっくり味わせていただきました。

※価格は蔵での購入価格(税込み)で、停雲での提供価格ではありません。仕入れなどの状況で、アイテムによっては停雲で提供していないケースもあります。

創業当時は旅館だと聞いてうなずける端正なたたずまい。

日本庭園を望む個室。床の間には安来市出身の河井寛次郎の作品が並んでいます。

スパークリング×白子ポン酢

「月山 スパークリング CLOUD(クラウド)」(720㎖/1980円)。

スタートはブラック&ゴールドの格調高いボトルの泡。シャンパーニュのようですが、間違いなく日本酒です。月山の特徴として、酒造好適米の種類や酵母名など醸造に関しての細かい情報はラベルに記載されていません。それは情報の先入観にとらわれず、酒を味わってほしいという考えからだとか。

ちなみに社長の奥様が担当するラベルのデザインやカラーは、味わいやスタイルとリンクさせているとのこと。味覚や嗅覚だけでなく、視覚でもたのしみたい日本酒なのです。

スパークリング日本酒を発売したのは最近のことで、
「日本酒通はもちろん、これまで日本酒に縁がなかった人たちにも、飲んでいただくきっかけになればと考えて造ったのです」(社長)。

シャンパーニュと同じ手間がかかる瓶内二次発酵を採用。とてもキメ細かい泡に、上品でおだやかな吟醸香が立ち昇ります。白子ポン酢とは、はぜるような泡と白子のクリーミーさという対照的な食感をたのしめる組み合わせです。

前菜/白子ポン酢。

特別純米×鮑の蟹あんかけ

「月山 特別純米」(720㎖/1380円)。

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