日本酒の四合瓶(4合瓶)の容量は?その歴史と日本の酒文化の魅力を探る!

日本酒の四合瓶(4合瓶)の容量は?その歴史と日本の酒文化の魅力を探る!
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日本酒の四合瓶(よんごうびん / しごうびん)は、日本独自のボトルサイズ。一升瓶よりあとに生まれましたがが、今では家庭で保管しやすいサイズとして人気です。今回は、四合瓶の容量や、1升の半分の5合では無い理由、リユース瓶についてなど、四合瓶にまつわる情報を一挙に紹介します。

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四合瓶は日本酒の主流のサイズ

四合瓶は日本酒の主流のサイズ

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「四合瓶」の読み方と容量を確認!

日本酒の「四合瓶」について、まずは読み方と容量から見ていきましょう。

◇四合瓶の読み方
「しごうびん」と「よんごうびん」で迷う人もいるかもしれませんが、どちらも正解です。ただ、「しごうびん」は「死ごうびん」と「死」をイメージさせることから、縁起を担ぐような場面では使用しないこともあるようです。

◇四合瓶の容量
四合瓶の「合」は、おもに江戸時代の日本で使われていた「尺貫法(しゃっかんほう)」の体積の単位です。1合は約180ミリリットルなので、4合はその4倍の約720ミリリットル。つまり、四合瓶の容量は、約720ミリリットルとなります。

四合瓶など小容量ボトルの日本酒が人気の理由

かつて日本酒の瓶のサイズは、約1.8リットル入りの一升瓶が主流でした。しかし、一般家庭での日本酒の飲酒量の減少や、核家族化による同居家族の人数減少などが要因で、小ぶりの四合瓶やそれよりも少ない容量の瓶が重宝されるようになりました。また近年では、味が変化しないうちに飲み切れるサイズとして、四合瓶での流通にこだわる蔵元も増えてきています。

日本酒の四合瓶が「4合」である理由

ところで、なぜ1升の半分の5合ではなく、4合なのでしょうか。その昔、日本には「盃(はい)」という4合に相当する単位があり、この盃に日本酒を注ぎ、回し飲みによって酒を飲み干すという文化があったそう。このことから、「日本酒は4合で1単位」という発想が生まれ、四合瓶が定着したようです。

ちなみに、四合瓶が登場したのは明治時代のことで、少量輸出用や博覧会出展用に作られたといわれています。

日本酒の四合瓶を再利用する日本に根づくエコの心

日本酒の四合瓶を再利用するエコの心

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リユースできる日本酒の四合瓶とは?

日本酒の四合瓶にはリターナブル瓶(R瓶)という種類があります。リターナブル瓶とは、きれいに洗って再利用(リユース)できる瓶のこと。平成11年(1999年)に四合瓶サイズのリターナル瓶(R720ミリリットル びん)が登場し、2013年には年間約935万本まで出荷数が増加しました。

リターナブル瓶のメリットとしてまず挙げられるのは、きちんと回収してリユースすることでゴミを減らせることです。また新しい容器を作るのと比べて、CO2の削減に役立つといった利点もあります。

日本酒の四合瓶にある「R」の印が目印

リターナブル瓶かどうかは、四合瓶のボトルを見れば判別できます。ボトルの肩や底に「R」が刻印されていれば、リターナブル瓶。この「R」マークは、日本ガラスびん協会が中容量規格のリユース瓶(リターナブル瓶)として認定されたことを表しています。

なお、リターナブル瓶のカラーは、日本酒の瓶によく見られる茶色の「アンバー(A)」と「エメラルド・グリーン(EG)」に加え、薄く青みがかった「カッパー・ブルーS(CUS)」、暗い色合いの「ダーク・スモーク(DS)」の4色で展開されています。

日本酒などの瓶をリユースする日本に根づくエコの心

じつは日本には、100年以上も前から瓶を再利用する仕組みがあり、牛乳瓶やビール瓶とともに、一升瓶のリユースが行われてきました。とくに一升瓶は日本酒以外にも、みりん、酢、醤油、焼酎、果実酒などにも使われているため、回収して再利用されることで、環境に配慮することができます。

なお、リターナブル瓶は通常のゴミ回収日に出すのではなく、購入した店舗に返却するのが基本。そうすることで、きちんとリユースに回すことができます。また、自治体によっては、回収拠点を設けている場合もあるので、そちらを利用してもよいでしょう。

日本酒の四合瓶と同じ容量のワインボトルは日本特有のサイズ!?

日本酒の四合瓶と同じ容量のワインボトルは日本特有のサイズ!?

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日本酒の四合瓶がワインに与えた影響とは?

世界におけるワインボトルは750ミリリットルが一般的ですが、
日本のワインは世界基準の容量ではなく、日本酒の四合瓶と同じ約720ミリリットルが主流です。

その理由は、ワインが日本に入ってきたとき、すでに日本酒の四合瓶が流通していて、コストを抑えるためにその既存のボトルを採用したためといわれています。そのまま、日本のワインは約720ミリリットルで定着したそう。機会があれば、ボトルのラベルに書かれた内容量を見比べてみてください。

海外で見かける日本酒の四合瓶はダブルスタンダード?

日本酒の四合瓶が約720ミリリットルであることは前述のとおりですが、海外で醸造されるSAKEの容量は、ワインボトルと同じ750ミリリットルです。そのため、海外では、日本から輸出された720ミリリットルの四合瓶と、四合瓶に近いサイズの750ミリリットルボトルの2種類が定番サイズとして流通しています。

ちなみに、海外でSAKEを製造しているブランドには、日本からパリにわたり、2019年から現地醸造所でも製造をスタートした「WAKAZE」、ニュージーランドでニュージーランド人の杜氏によって造られている「全黒(ZENKURO)」などがあります。それぞれ750ミリリットルボトルを基準として、その半分量の375ミリリットルサイズも展開しています。

四合瓶は小ぶりサイズで、少人数でも飲みきりやすいのがポイント。さまざまな日本酒を試したいときにも、ちょうどよいサイズといえそうです。リユースできるリターナブル瓶もあるので、エコを考えるなら「R」マークつきの日本酒から選ぶのもよいですね。

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