「生酒」のおいしい飲み方を紹介! フレッシュでフルーティーな味わいをたのしもう

「生酒」のおいしい飲み方を紹介! フレッシュでフルーティーな味わいをたのしもう
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「生酒」を飲んだことはありますか? 「生酒」はフレッシュな味わいが魅力のお酒です。飲みやすいものが多いため、日本酒好きからビギナーまで幅広く親しまれています。ここでは、今さら聞きづらい生酒の基本やたのしみ方、オススメ銘柄を紹介していきます。

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まずは「生酒」を知ろう!

まずは「生酒」を知ろう!

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「生酒」とはどんな日本酒?

「生酒」は、「なまざけ」または「なましゅ」と読みます。「生酒」とは、火入れと呼ばれる加熱処理が一切行われていない日本酒のことを指します。

日本酒造りでは通常、貯蔵前と瓶詰め前の2度、火入れを行います。火入れを行う理由は、微生物による味の変化を防ぎ、長期間安定した味わいをキープするためです。

火入れが行われない「生酒」は、保存性が低く、味わいが変化しやすいため冷蔵保存が必須。とはいえ、酵素などが生きたまま瓶詰めされているので、搾り立てのフレッシュな味わいをたのしめるのが魅力となっています。

なお、「生酒」は「きざけ」と読むこともありますが、この場合は火入れをしているかどうかは関係なく、「純粋で混じりけのない酒」という意味で使われることが多いようです。

生タイプの日本酒「生酒」の種類

「生酒」のほかにも、生タイプの日本酒があります。「生貯蔵(なまちょぞう)」「生詰め(なまづめ)」と呼ばれる日本酒で、それぞれ異なるタイミングで火入れが1度だけ行われます。

3つの生タイプの日本酒について、違いをかんたんに確認しましょう。

◇「生酒」
火入れなし。もろみを搾ったあとに加熱処理をせずに生のまま貯蔵し、生のまま瓶詰めして出荷されます。お酒造りが盛んになる11月ころから春先にかけては、「しぼりたて」や「初しぼり」と呼ばれる「生酒」が出回ります。

◇「生貯蔵」
火入れ1回。もろみを搾ったあとに加熱処理をせずに生のまま貯蔵し、瓶詰め前に1度だけ火入れを行って出荷されます。秋口に出回る「秋あがり」の多くは「生貯蔵酒」です。

◇「生詰め」
火入れ1回。もろみを搾ったあとに1度だけ加熱処理をして貯蔵、瓶詰め前には加熱処理を行わずにそのまま出荷されます。秋口に出回る「ひやおろし」の多くは「生詰め酒」です。

なお、「生酒」は、貯蔵前と瓶詰め前の2回とも火入れが行われないため「生生(なまなま)」、1回しか火入れが行われない「生貯蔵」「生詰め」は「半生(はんなま)」と呼ばれることもあります。


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「生酒」と「原酒」の違いとは? 「原酒」とはどんな日本酒?

「原酒」とは、「割り水(わりみず)」と呼ばれるアルコール度数を調整するための加水調整が行われていない日本酒のことを指します。そのため、アルコール度数が高く、濃厚で力強い味わいをたのしめるのが魅力です。

この「原酒」の特徴から、「生酒」と同じように「搾りたてのまま出荷されているのでは? 」と考える人もいるかもしれませんが、「原酒」は加水調整されていないだけで火入れは行われています。

ちなみに、火入れも割り水も行われずに出荷される日本酒を、「生原酒(なまげんしゅ)」といいます。

それぞれの違いを覚えておくと、日本酒選びのときに役立つでしょう。

「生酒」の魅力をたのしむ飲み方とは?

「生酒」の魅力をたのしむ飲み方とは?

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「生酒」ならではの味わいの魅力とは?

「生酒」の味わいの魅力は、生の果実のようなフレッシュさ。甘味と酸味を備えたフルーティーかつジューシーな味わいで、クセが少ないので、口にすると「飲みやすい」と感じることが多いでしょう。

なかでも、開栓したての新酒の「生酒」には、舌にピチピチとした刺激が感じられるものもあり、爽やかな発泡感のある飲み心地をたのしめます。

「生酒」にはこんな種類がある

「生酒」にはさまざまなタイプがあります。おもな「生酒」を紹介しましょう。

◇しぼりたて
もろみを搾ってすぐに出荷される新酒の「生酒」。
◇初しぼり
新米で醸した日本酒を初めて搾った新酒の「生酒」。
◇うすにごり
粗めにろ過した、薄いにごりのある微発泡の「生酒」。
◇おりがらみ
おりごと瓶詰めした、白濁していて発泡性のある「生酒」。
◇夏酒
冬から春にかけて醸したお酒を貯蔵・低温熟成させ、夏に出荷される「生酒」。

なかでも、「うすにごり」や「おりがらみ」の「生酒」では、発泡感をたのしめるのが特徴です。とくに「おりがらみ」は、瓶の中で発酵が進み炭酸ガスが発生するので、開栓時には噴き出しに注意して、ゆっくり開けるようにするとよいでしょう。

「生酒」の魅力を存分に味わうコツ

「生酒」は、冷酒でたのしむのが基本。発泡感のある活性タイプは、スパークリングワインを飲むようにフルートグラスで飲むのもオススメです。

なお、生酒は冷蔵保存が基本です。おいしくたのしむには、開栓後3日くらいで飲み切ってしまうのが理想。また、一般に日本酒には賞味期限はありませんが、「生酒」に関しては製造年月から半年くらいのうちに飲むのがよいといわれています。

通年商品に注目! オススメの「生酒」銘柄3選

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月桂冠「生酒」「純米大吟醸生酒」

京都・伏見の酒造メーカー月桂冠では、日本初の常温流通可能な「生酒」として、オリジナル酵母を使用した鮮度際立つ「生酒」と、香り華やかな「純米大吟醸生酒」をリリースしています。

この2商品は、精密なろ過のあとに「限外ろ過」と呼ばれる超精密ろ過が行われていて、腐敗の原因となる火落ち菌や酵素が極力取り除かれています。これにより酒質の変化のスピードが抑えられ、常温での保存が可能となっています。

「生酒」「純米大吟醸生酒」の賞味期限は、製造年月から8か月とやや長めに設定されています。好きなときにいつでもフレッシュな香味をたのしめるのが魅力ですが、やはり「生酒」なので飲む前に冷蔵庫でよく冷やすのがオススメです。

製造元:月桂冠株式会社
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白瀧酒造「上善如水 純米吟醸 生酒」

水のようにピュアで、すっきりとした口当たりが人気の、新潟県・白瀧酒造が造る代表銘柄「上善如水」。同ブランドの「生酒」が、通年販売されている「上善如水 純米吟醸 生酒」です。

まろやかな味わいの「生酒」で、後味はキレがよく飲みやすさ抜群。もぎたての果実のような芳香やフレッシュでしっかりした旨味がたのしめます。

オンラインショップで購入すると、蔵元直送のクール便にて、最適な状態で自宅に届きます。フレッシュなうちに、よく冷やして味わいましょう。

製造元:白瀧酒造株式会社
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生原酒 ふなぐち菊水一番しぼり

新潟県・菊水酒造の「ふなぐち菊水一番しぼり」は、日本初のプレミアム生原酒缶として1972年11月にリリースされたロングセラー商品。それまで蔵を訪れた人だけに振る舞われていた特別な「ふなぐち」を気軽にたのしめるということで、多くの人に重宝されています。コンビニなどですぐに購入できるのも、人気の理由でしょう。

フレッシュでフルーティーな旨口の生原酒で、のどごしは爽やか。冷やしてそのまま飲むのがオススメですが、ロックや炭酸割りにもよく合います。

製造元:菊水酒造株式会社
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新潟の日本酒【菊水(きくすい)】いつも身近におきたい酒

一般的に「生酒」が多く出回るのは、酒造りが盛んになる晩秋から春先にかけてです。とはいえ、近年は通年商品も増えていて、「生酒」のたのしみ方はどんどん広がっています。ぜひ、フルーティーでフレッシュな味わいを堪能してみてくださいね。

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