「菊水(きくすい)」ふなぐち菊水一番しぼりで有名な新潟の地酒【新潟の日本酒】
「菊水」は、甘口の日本酒が主流とされた時代に誕生し、辛口ブームのさきがけとして注目された新潟の地酒。どんな味つけの料理にも合い、料亭でも自宅でも場所を問わずにたのしめる、菊水の魅力を紹介します。
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目次
- 「菊水」の由来は不老長寿を謡った能楽
- 「菊水」の造り手が考える「よい酒」とは
- 「菊水」の多彩なラインナップと味わい
「菊水」の由来は不老長寿を謡った能楽
出典:菊水酒造サイト
菊水の蔵元、菊水酒造が誕生したのは明治14年(1881年)。初代当主が弱冠16歳にして本家から酒造権を譲り受けたのが始まりとされています。
代表銘柄である「菊水」は、それから約30年後の明治43年(1910年)に商標登録されました。
銘柄の由来となったのは「太平記」に登場する能楽「菊慈童(きくじどう)」。そのストーリーは、古代中国で、写経した菊の葉に溜まった朝露を飲んでいた仙人が、不老不死となって700歳まで生きたというものです。
この伝承にあやかって、飲む人に不老長寿をもたらすような酒造りをめざしたいと、「菊水」という酒銘が誕生したのです。
「菊水」の造り手が考える「よい酒」とは
出典:菊水酒造サイト
「菊水」の主力といえるのが、40年にわたって“定番酒”として愛され続けてきた「菊水の辛口」です。
「菊水の辛口」が登場した昭和53年(1978年)といえば、食糧事情も好転し、甘いもの、濃い味つけのものが好まれた時代。そんな時代にあって、菊水酒造は「やがて、濃い甘口の酒よりも、スッキリとキレのある辛口の酒が求められる時代が来る」と、日本人の食文化の未来を見据えていました。
こうした予見のもとに生まれた「菊水の辛口」は、日本人の食生活が急速に多様化するなか、素材本来の味を引き出した良質な食事にぴったりの酒として、高い評価を獲得したのです。
辛口日本酒のパイオニアとして登場した「菊水の辛口」は、淡泊な料理にマッチし、濃厚な料理にも和合するなど、多様な料理に調和する酒として、気づけば暮らしのかたわらにある“定番酒”として、40年にわたって愛されて続けています。
「菊水」の多彩なラインナップと味わい
出典:菊水酒造サイト
菊水のラインナップは、約20種以上にもおよびます。商品ごとの特色ある味わいや高い品質はもちろん、造り手の想いが込められたコンセプトも魅力。なかでも特徴ある商品を紹介します。
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