相性抜群!米焼酎に合うおつまみはコレ

相性抜群!米焼酎に合うおつまみはコレ
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焼酎にはさまざまな種類がありますが、それぞれに相性のよいおつまみがあります。好相性のおつまみを知っておけば、よりお酒の時間をたのしむことができるはず。今回は米焼酎に焦点を当てて、米焼酎の味の特徴や、一緒に食べたいおつまみを紹介します。

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そもそも、米焼酎ってどんな焼酎?

そもそも、米焼酎ってどんな焼酎?

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米焼酎とは? 味の特徴は?

米焼酎はその名のとおり、米を主原料として造られた焼酎です。芋焼酎や麦焼酎と同様に、伝統的な単式蒸溜機によって造られる乙類焼酎(本格焼酎)に分類されます。

原料由来の風味や香りをたのしめるのが乙類焼酎の特徴ですが、米焼酎の場合は、お米の旨味や甘味、香りが強く感じられるのが魅力です。日本人にとっては馴染みのある味わいで、飲みやすい印象もあります。

米焼酎の有名産地とは?

米焼酎の起源は、熊本県の米処、人吉・球磨地方にあります。この地域では、古くから「球磨焼酎」と呼ばれる米焼酎が盛んに造られてきました。「球磨焼酎」は、平成7年(1995年)に、世界貿易機関(WTO)によって地理的表示の産地指定を受けた焼酎ブランドのひとつで、世界に誇る日本のお酒です。

2020年の大雨、洪水によって球磨焼酎のいくつもの蔵が大きな被害に遭いました。私たち消費者が応援する番ですね。

米焼酎自体は熊本県内をはじめ全国で造られていますが、「球磨焼酎」を名乗るには、米のみを原料に、人吉・球磨地方の地下水を使用し、同地で蒸溜・瓶詰めを行わなければならないと定められています。

今回は、米焼酎の代名詞ともいえる「球磨焼酎」と相性のよいおつまみを中心に紹介します。

米焼酎に合うおつまみってどんなもの?

米焼酎は、口当たりがまろやかですっきりとしたのどごしのお酒なので、比較的どんな食べ物にも合わせやすいのが特徴ですが、素材を活かしたあっさり系の料理や、米との相性がよい料理などもよく合います。
とくにおすすめなのは、その焼酎が造られた土地に伝わる料理や食材です。たとえば「球磨焼酎」なら、熊本の郷土料理などが合わせやすいでしょう。

それでは次の章で、具体的なおつまみの例を見ていきましょう。

米焼酎にぴったりなおつまみ

米焼酎にぴったりなおつまみ

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あっさりした魚介料理

米焼酎には、刺身や魚の塩焼きなど、あっさりとした魚介料理が合います。

たとえば「球磨焼酎」に合わせるなら、水俣(みなまた)・芦北(あしきた)地方でよくとれる太刀魚料理は、ぜひ一緒にいただきたいところ。

ほかにも、春には真鯛、きびなご、こういか、夏にはあじ、いさき、車海老、秋には太刀魚、もちうお(いぼだい)、冬にはこのしろ(こはだ)、ぶり、ひらめなど、熊本でとれる旬の魚を使った料理を合わせてみるとよいでしょう。

さっぱりとした野菜料理や豆類を使った料理

味噌や豆類を使用した料理も、米焼酎のおつまみとしておすすめです。味噌田楽や肉味噌のほか、豆腐や納豆、枝豆などを使った料理を合わせてみてください。

「球磨焼酎」には、熊本の郷土料理である「なます」や「煮しめ」、茹でたわけぎをぐるぐると巻いた「一文字のぐるぐる」のほか、ふろふき大根やきゅうりとわかめの酢の物なども合います。

また、味噌や豆類を使用した料理も、米焼酎のおつまみとしておすすめです。味噌田楽や肉味噌のほか、豆腐や納豆、枝豆などを使った料理を合わせてみてください。

米焼酎の原料と同じ米を使った料理

米焼酎には、米を使った料理もぴったりです。米から造られる日本酒が寿司によく合うように、米焼酎も寿司との相性が抜群。寿司に使われるシャリも魚介も米焼酎に合う食材なので、ベストな組み合わせといえるかもしれません。

熊本の郷土料理には、おめでたい日に食される「このしろの姿寿司」というものがあるので、「球磨焼酎」に合わせてみてはいかがでしょう。

このほか、米処・秋田の郷土料理「きりたんぽ鍋」なども合います。

米焼酎には甘いものも合う? スイーツ系おつまみと、米焼酎の銘柄

米焼酎には甘いものも合う? スイーツ系おつまみと、米焼酎の銘柄

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すっきり軽快なタイプの米焼酎には甘いものも合う

じつは、スイーツやフルーツなども、米焼酎のおつまみになります。たとえば、おはぎやようかん、団子、かりんとうなどの和菓子のほか、チーズケーキやフルーツタルト、レーズンサンド、チョコレートといったコクのある洋菓子とも合います。

「球磨焼酎」には、あんことさつまいもを皮で包んだ熊本の郷土料理、「いきなり団子」を合わせてみてもよいでしょう。

ちょっと意外かもしれませんが、スイーツやフルーツとの組み合わせも、ぜひ試してみてください。

食事系のおつまみに合う、米焼酎のおすすめ銘柄

食中酒にぴったりの米焼酎の銘柄をいくつか紹介します。

【吟香 鳥飼(ぎんか とりかい)】

「吟香 鳥飼」は、熊本県人吉市で400年にわたって「球磨焼酎」を造り続ける老舗蔵、鳥飼酒造の銘柄。吟醸酒のような上品で華やかな香りと、まろやかですっきりとした味わいが特徴です。クセがなく飲みやすいので、和食のほか、イタリアンやフレンチ系のおつまみにも合います。

【白岳(はくたけ) しろ】

明治33年(1900年)創業の熊本・球磨地域の焼酎蔵、高橋酒造の代表銘柄が「白岳 しろ」。上品な香りと軽やかな口当たりが特徴で、初心者にもおすすめです。クセがなくすっきりとした味わいなので、食中酒にぴったり。どんなおつまみにも合わせやすい焼酎です。

【ねっか】

米焼酎「ねっか」を醸すのは、2016年に福島県南会津郡只見町に誕生した合同会社ねっか。「ユネスコエコパーク」に登録された自然豊かな土地で生まれる「ねっか」の魅力は、米の旨味とフルーティーで華やかな吟醸香にあります。酢飯との相性がよいので、寿司によく合います。焼き鳥などの肉料理を合わせるのもおすすめ。

米焼酎は懐の深いお酒で、どんなおつまみとも合わせやすいのが特徴です。とくに、今回紹介したおつまみや料理との相性は抜群なので、これまであまり飲んだことがないという人は、これを機にぜひチャレンジしてみてください。米焼酎とおつまみが生み出すハーモニーを知れば、きっとハマってしまうはず。

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