高級日本酒はお祝いや贈り物にもぴったり! その特別な魅力とは

高級日本酒はお祝いや贈り物にもぴったり! その特別な魅力とは
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「高級日本酒」は特別な席で振る舞われるほか、贈り物としても人気がありますが、「高級」といわれる日本酒にはどのような特別な魅力があるのでしょうか。今回は、高級日本酒の特徴や魅力、おすすめの人気銘柄について紹介します。

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高級日本酒とはどんなお酒?

高級日本酒とはどんなお酒?

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高級日本酒は原料や製法に決まりのある「特定名称酒」に多い

「高級日本酒」と呼ばれるお酒は多く存在しますが、どのような条件を満たせば「高級」とされるのか、明確な定義があるわけではありません。しかし、原料や精米歩合(精米して残った米の割合)などさまざまな条件を満たす必要のある「特定名称酒」は、「普通酒」に分類される日本酒よりも価格が高くなる傾向にあります。

また、「特定名称酒」は原料や製造方法によって、純米酒系、吟醸酒系、本醸造酒系の3タイプに分類されますが、このなかでも、「吟醸造り」という手間のかかる製法で造られる吟醸酒系のお酒には、「高級日本酒」と呼ばれるものが多く存在します。

ただし、必ずしも価格が高いほうがおいしいというわけではありません。

日本酒にグレードはあるの?

高級日本酒は、価格だけでなく希少性もポイント

高級日本酒といっても、金額には幅があります。一般的な日本酒の多くが四合瓶(720ミリリットル)で2,000円以内なのに対し、だいたい5,000円前後からそれ以上のものが高級とみなされるようです。高級銘柄には数万円するものも少なからず存在し、なかには10万円を超えるものもあります。

これらの高級日本酒は、高品質な原材料や手間暇のかかる製造方法ゆえに定価が高くなっていますが、高級日本酒のもうひとつのポイントとして挙げられるのが、希少価値の高さです。

日本酒のなかには、特定の年にしか製造されないものや地域限定販売のもの、長期間の熟成を経たものなど、極端に流通量が少ないものがあります。人気銘柄で流通量が少ない場合などはプレミアがつき、定価よりも大幅に高額で取引されることもあります。

高級日本酒の魅力

高級日本酒の魅力

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高級日本酒は最高級の米を磨いて造られるものが多い

高級日本酒の特徴のひとつは、良質な原材料を使用していることです。日本酒造りに使われる酒造好適米にはさまざまな品種がありますが、なかでも酒造好適米の王様といわれる「山田錦」、とりわけ兵庫県特A地区産の「山田錦」は最高峰に位置付けられています。高級日本酒の多くは、この「山田錦」をはじめとする高品質な米を用いて造られます。

また、米の品質に加え、精米歩合も日本酒の質を左右する大きなポイントです。米は外側を磨くことで雑味が取り除かれるため、よく磨かれているほど、香り高くクリアな味わいの日本酒を生むといわれています。一般に、高級な日本酒に用いられる米の精米歩合は50〜40%程度で、なかには20%以下まで磨き上げた米が用いられることも。このように磨けば磨くほど粒が小さくなり、日本酒を醸す際に多くの米が必要になるため、それだけ価格に反映されることになります。

高級日本酒の味わいを生み出すこだわりの製造方法

高級日本酒のもうひとつの特徴は、製造方法にあります。

日本酒の製造工程では、発酵させた「醪(もろみ)」を搾ることで透き通った酒を得ますが、この搾り方には「ヤブタ式」や「槽搾り(ふねしぼり)」「袋吊り」などいくつか種類があります。

なかでも、昔ながらの手法である「袋吊り」は、酒袋に入れた醪をタンクの中に吊るし、圧力をかけずに自然の力のみで雫を滴らせるという、非常に手間と時間がかかる搾り方です。しかし、この方法で得られる「雫酒」とも呼ばれる酒は、優れた香りと味わいをもつ逸品になる傾向にあることから、高級日本酒に多く用いられています。

さらに、高級日本酒は、搾った後の貯蔵・熟成期間についても、こだわり抜かれているものが多数。一般的な日本酒の貯蔵・熟成期間は長くて数か月程度であるのに対し、高級日本酒のなかには、1年以上かけて熟成されるものもあります。

高級日本酒の人気銘柄

高級日本酒の人気銘柄

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高級な日本酒を選ぶポイント

高級な日本酒かどうかに関わらず、日本酒を選ぶ際には、香りの強さや甘口・辛口といった味わいの傾向は、大きなポイントになります。また、高級日本酒の場合は、前述のように使用する米の種類や精米歩合にこだわって造られているものが多いため、これらにも注目するとよいでしょう。それから、大切な相手にプレゼントする場合などは、全国的に知名度の高い有名銘柄から選ぶのも一案です。

高級日本酒の人気銘柄

高級日本酒として名高い日本酒は全国に数多くありますが、ここではとくに人気の高い銘柄3つを紹介します。

【黒龍 石田屋】

福井県にある黒龍酒造は、日本でいち早く大吟醸酒を市販化させたパイオニアといわれる蔵元です。黒龍酒造が醸す純米大吟醸酒「黒龍 石田屋」は、希少性の高い高級日本酒として広く知られています。兵庫県の特A地区、東条産の「山田錦」を精米歩合35%で使用。3年以上の熟成期間を経て出荷されます。
米の旨味とフルーティーな酸味が魅力の「黒龍 石田屋」は11月販売の限定品。720ミリリットルで10,000円(税抜き)となっています(2020年8月現在)。

製造元:黒龍酒造株式会社
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【龍力(たつりき) 純米大吟醸 米のささやき 秋津(あきつ)】

芳醇な香りとまろやかな味わいが魅力の「龍力 純米大吟醸 米のささやき 秋津」を醸すのは、「山田錦」の発祥地であり名産地である兵庫県の蔵元・本田商店です。原料米には、兵庫県の特A地区のなかでも最高峰といわれる、秋津産の「山田錦」を採用。有機栽培法にこだわる契約農家によって生産されたものを、精米歩合35%で使用しています。価格は720ミリリットルで15,000円(税抜き)となっています(2020年8月現在)。

製造元:株式会社本田商店
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【獺祭 磨き その先へ】

山口県の蔵元、旭酒造が醸す「獺祭」は、今や日本のみならず世界でその名を知られる人気銘柄です。旭酒造は、商業ベースでは日本初となる遠心分離機を導入するなど、革新的な酒造りで純米大吟醸ならではの香りやふくらみのある味わいを実現していることで知られています。獺祭シリーズのなかでも「獺祭 磨き その先へ」は、華やかな香りと複雑性・重層性のある味わい、長い余韻が魅力。価格は720ミリリットルで33,000円(税抜き)と、まさに特別な日にふさわしい高級日本酒です(2020年8月現在)。

製造元:旭酒造株式会社
公式サイトはこちら

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「高級日本酒」と呼ばれる日本酒の原料や製造方法には、蔵元のこだわりと情熱が込められています。かなり高額なものや入手困難なものもありますが、特別な場面でぜひ味わってみたいですね。

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