徳島の日本酒【三芳菊(みよしきく):三好菊酒造】ラベルも味も個性的な我が道を貫く日本酒ブランド

徳島の日本酒【三芳菊(みよしきく):三好菊酒造】ラベルも味も個性的な我が道を貫く日本酒ブランド
出典 : 三芳菊酒造公式フェイスブック

「三芳菊」は、徳島県の蔵元、三好菊酒造が醸造している日本酒ブランドです。ラベルも味も個性が際立つ「三芳菊」は、日本酒のイメージを覆す銘柄として知られ、ファンの熱烈な支持を集めています。我が道を貫く日本酒「三好菊」の魅力を紹介します。

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「三芳菊」は“ジャケット買い”したくなるようなラベルのお酒

「三芳菊」は“ジャケット買い”したくなるようなラベルのお酒

出典:三芳菊酒造サイト

「三芳菊」のラベルがキュートな理由

「三芳菊」は、徳島県三好町池田町に蔵を構える、三芳菊酒造の銘柄酒です。飲む人に喜ばれることだけを考えて造られる「三芳菊」は、旧来の日本酒造りの常識や、一般的な日本酒のイメージにとらわれない自由さと、ほかにはない個性にあふれています。

その独創的な“三芳菊ワールド”をひと目見て感じ取れるのが、キュートでポップなデザインのラベルです。地元アーティストのイラストなどを使用したもので、レコードやCDを“ジャケット買い”するように、日本酒もワクワクしながら選んでほしいという蔵元の思いが体現されています。

「三芳菊」の世界観を表す“ワイルドサイドを歩け”とは

「三芳菊」を醸す三芳菊酒造の蔵元杜氏、馬宮亮一郎氏は、三芳菊の世界観を“ワイルドサイドを歩け”という言葉で表しています。この言葉は、1960年代後半からアメリカ・ニューヨークの音楽シーンを牽引したミュージシャン、ルー・リードの代表曲名を引用したもので、そこには“自分の歩きたい道があるなら、危険を冒してでも、歩き続けることは楽しい”というような意味が込められています。

味はもちろん、原材料から仕込み方、ラベルに至るまで、日本酒にまつわる固定観念を捨てて酒造りに取り組む三芳菊酒造は、まさしく“ワイルドサイドを歩く蔵元”なのです。

「三芳菊」は超軟水と新酵母で仕込む“日本酒らしくない日本酒”

「三芳菊」は超軟水と新酵母で仕込む“日本酒らしくない日本酒”

出典:三芳菊酒造公式フェイスブック

「三芳菊」の蔵元がめざす水とアルコールと香味成分の調和

「三芳菊」の蔵元、三芳菊酒造がめざしているのは、水とアルコールと香味成分の調和。つまり、水や米の甘味も感じられるようにアルコール感を抑えた、 “現代人の舌に合う”日本酒です。

めざす酒を造るため、三芳菊酒造では、原材料も独自の視点で吟味しています。そのうちの水には、硬度がゼロに近い超軟水の松尾川の湧水を使用。軟水は酵母の栄養となるミネラル分が少ないため、発酵のスピードが遅く、管理が難しいとされています。その一方で、軟水を使用した酒は、甘味があって口当たりがやわらかく、まろやかな味わいに仕上がる傾向があります。「三芳菊」も、超軟水の特徴を活かした、やさしい口当たりと甘味が特徴の日本酒です。

「三芳菊」の独自の味わいを生んだ新たな酵母

ときに、“日本酒らしくない日本酒”と称される「三芳菊」。その個性的な味わいは、特別な酵母と仕込み方法から生まれました。

「三芳菊」の蔵元は、理想的な日本酒造りのために、「徳島県酵母」という新たな酵母を開発したことでも知られています。この酵母には、濃厚な甘い香りを出す特徴があり、そのまま使うと味わいとのバランスが取りにくいことから、低温発酵が鉄則の従来の吟醸造りとは正反対の、極端に高い温度で行う仕込み方法に変更しました。その結果、乳酸以外のリンゴ酸なども生成されて酒の酸度が上がり、酵母が出す濃厚な甘い香りとも調和したそう。

こうして、白ワインとも比較されるような、フルーティーな味わいが生まれたのです。

「三芳菊」の蔵元杜氏の米へのこだわりとは

「三芳菊」の蔵元杜氏の米へのこだわりとは

出典:三芳菊酒造公式フェイスブック

「三芳菊」は原料米を厳選して造られる

「三芳菊」は、厳選した米をふんだんに使って造られる日本酒です。酒造好適米の筆頭格「山田錦」は、地元徳島県産をはじめ、兵庫県産、岡山県産のものを使用。ほかにも岡山県産の「雄町」、福井県産と徳島県産の「五百万石」が用いられています。

これらの米を贅沢に使った商品が、「三芳菊 残骸 責めブレンド 無濾過生原酒」です。それぞれの米でまず純米吟醸を造り、搾りの最後にさらに圧力をかけて搾り出した「責め」だけをブレンド。よく“雑味があって荒々しい”と評される「責め」ですが、濃厚な味わいが魅力ともいわれます。そんな「責め」だけで造る日本酒は、甘酸っぱさとキレのよさ、そしてフルーティーな香りが調和する、「三芳菊」らしいオリジナリティーにあふれた1本に仕上がっています。

「三芳菊」の「壱」は山田錦を使った“純米”の普通酒!?

「三芳菊」には、山田錦を100%使っていながら、特定名称酒の「純米」ではなく普通酒として扱われている商品があります。そのひとつが「壱」です。

「純米」を名乗れない理由は、法律上、特定名称酒表示ができない「等外米」を使用しているから。特等の山田錦を使った「純米吟醸」や「純米大吟醸」は高価なものですが、等外米の山田錦を使えば価格を抑えることができます。リーズナブルにおいしいお酒が飲めるとあれば、日本酒ファン以外の人でも手にしたくなるでしょう。

等外とはいえ山田錦を使った「壱」は、日本酒に初めて挑戦する人にこそおすすめしたい、“純米”普通酒なのです。


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蔵元杜氏の馬宮氏は、「日本酒を普段飲まない人に興味を持ってもらうこと」を大切にしています。“ワイルドサイドを歩く”をモットーに生み出された、多彩な「三芳菊」の味を、ぜひたのしんでみてくださいね。


製造元:三芳菊酒造株式会社
公式サイトはこちら

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