徳島の日本酒【鳴門鯛(なるとたい):本家松浦酒造場】老舗蔵元が醸す海外でも人気の銘柄

徳島の日本酒【鳴門鯛(なるとたい):本家松浦酒造場】老舗蔵元が醸す海外でも人気の銘柄
出典 : 本家松浦酒造場

「鳴門鯛」は、江戸時代から酒造りを続ける蔵元、本家松浦酒造場が手掛ける日本酒ブランドです。一切手を抜かない、ていねいな酒造りから生まれる質の高い日本酒は、国内はもちろん、海外でも高く評価されています。今回は「鳴門鯛」の魅力を紹介します。

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「鳴門鯛」は江戸時代創業の老舗蔵元の代表銘柄

「鳴門鯛」は江戸時代創業の老舗蔵元の代表銘柄

出典:本家松浦酒造場

「鳴門鯛」の名の由来とは

「鳴門鯛」の蔵元、本家松浦酒造場は、江戸時代後期の文化元年(1804年)の創業以来、200年以上もの長い間、日本酒造りに打ち込んできた徳島県の老舗蔵元です。醸造された酒は、当初「常盤(ときわ)」という名で売り出されていて、地元や国内をはじめ、一時は朝鮮半島にまで運ばれていたと伝わっています。

「鳴門鯛」という名は、明治19年(1886年)、蔵元の5代目が当時の徳島県令(現在の県知事)から拝受したもの。魚の王様である淡麗優雅な鯛(タイ)、とりわけ“渦潮”で有名な鳴門海峡の激流で育った、美味で知られる“鳴門鯛”にあやかって命名されました。

「鳴門鯛」の蔵元の3つのこだわり

「鳴門鯛」は、まろみのある辛口のお酒です。この銘柄には若き杜氏、松浦正治氏が求める理想の姿が表現されています。「ひとくち含むと、やわらかな香りと旨味がふくらみ、とろっと舌に絡みつく。しかもそれは一瞬にして爽やかに消えていく※」 。そんな日本酒を醸すため、本家松浦酒造場は以下の「3つのこだわり」を掲げて、日本酒造りに励んでいます。
※蔵元公式サイトより引用

【麹は完全手造り】

機械では目指すものが造れないことから、麹造りは完全に手作業。室温30度を超える室(むろ)のなかで、48時間以上かけて麹を育てます。

【温故知新】

古くから受け継がれてきた技を守り、あたり前のことをあたり前に行う酒造りを実践。蔵元が貫く“手を抜かず手を掛ける”というていねいな仕事から、新たな「鳴門鯛」が次々と誕生しています。

【和醸良酒の心】

“よいチームワークからよい酒が生まれる”という信念のもと、「鳴門鯛」は醸されます。「できあがったよい酒を酌み交わす場には、よい和も築かれる」という蔵元の思いが、「鳴門鯛」には込められています。

「鳴門鯛」の生原酒はアメリカのSF映画にも登場

「鳴門鯛」の生原酒はアメリカのSF映画にも登場

出典:本家松浦酒造場公式フェイスブック

「鳴門鯛」は海外でも人気を集める日本酒

「鳴門鯛」は国内市場にとどまらず、昭和62年(1987年)からは海外にも進出しています。アメリカと香港を皮切りに、ヨーロッパや東南アジアの国々、オーストラリアまで販路を広げてきました。

アメリカなどで定番商品となっているのは、日本酒としては珍しいアルミ缶入りの「鳴門鯛 吟醸しぼりたて生原酒」。クールな見た目のアルミ缶と生原酒のフレッシュな味わいで人気を集め、現地では“namacan(生缶)”の愛称で親しまれています。2017年には、アメリカのSF映画の金字塔『ブレードランナー』の続編、『ブレードランナー 2049』に登場 したことでも話題となりました。

「鳴門鯛」の華麗な受賞歴

「鳴門鯛」は、国内外の品評会で高評価を得ている日本酒としても知られています。

国内では、「全国新酒鑑評会」で何度も金賞を受賞しているほか、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」や「全国燗酒コンテスト」で「鳴門鯛 純米吟醸」をはじめ数多くの銘柄が金賞に輝いています。

また海外でも、「全米日本酒歓評会」で「ナルトタイ 純米原酒 水ト米」が金賞を受賞。フランスで開催されている「Kura Master」では、「鳴門鯛 純米大吟醸」や「鳴門鯛 大吟醸」が金賞を獲得するなど、“鳴門から世界へ、酒と日本の酒文化を発信する” という蔵元のビジョンをまさに体現しています。

「鳴門鯛」の新潮流「ナルトタイ 水ト米」の魅力とは

「鳴門鯛」の新潮流「ナルトタイ 水ト米」の魅力とは

出典:本家松浦酒造場サイト

「鳴門鯛」を醸すチャレンジ精神あふれる蔵元

「鳴門鯛」はおもに、吉野川水系の伏流水と地元産の「阿波山田錦」などの酒造好適米を使用して造られています。

蔵元の本家松浦酒造場が「鳴門鯛」を醸造する際に大切にしているのが、吟味したこれらの原料と伝統の技、そして新しい技術です。
大正4年(1915年)には、他社に先駆けて発動機動力式精米機を導入。平成12年(2000年)には、純米酒を霧状にしてマイナス20度で冷却し、凍結する直前のしずくを集めて酒を造るという「霧造り製法」を独自に開発するなど、チャレンジ精神にあふれた酒造りも行っています。

「鳴門鯛」の「水ト米」はワイン好きにもおすすめの日本酒

「鳴門鯛」の「水ト米(みずとこめ)」シリーズも、蔵元の挑戦する姿勢から生まれた商品です。明治時代に実現できなかった製法を再現したもので、酒母には酵母のみを添加。発酵速度の調整などに工夫を重ね、自然の乳酸だけで発酵させる独自の製法を確立しました。

「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)」のトロフィー(優勝)を獲得するなど、海外でも高く評価されている「水ト米」シリーズは、純米酒のなかでも酸味がやわらかで口当たりがやさしく、フルーティーな味わいが特徴。含み香も爽やかで、日本酒ビギナーはもとよりワイン好きの人にもおすすめです。

「鳴門鯛」を醸す本家松浦酒造場は、日本酒以外の酒類も手掛けている蔵元です。なかでも人気を集めているのが、徳島県特産のすだちを使った「すだち酒」。平成5年(1993年)の発売以来ロングセラーとなっており、現在はスパークリングやにごりタイプも登場しています。すだちの風味とすっきりとした味わいを、ぜひたのしんでみてくださいね。


製造元:株式会社本家松浦酒造場
公式サイトはこちら

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