愛知に行って飲んでみたい! おすすめのビール【東海編】

愛知に行って飲んでみたい! おすすめのビール【東海編】
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愛知県の各地では、明治時代に端を発するビールの歴史を受け継ぎ、さまざまな地ビールが生まれています。大手ブランドも県内に工場を構えるなど、まさにビールの名産地といえる愛知県。今回は愛知県で造られるビールについて見てみましょう。

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愛知には知多から犬山まで個性豊かな地ビールが豊富

愛知には知多から犬山まで個性豊かな地ビールが豊富

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愛知県にはビールに関する深い歴史が存在し、明治時代に初めて製造が開始されたのが知多だと伝えられています。当時の愛知では、世界各地のスタンダードを継承しつつ、個性のあるビール造りが盛んであり、なかには大手ブランドと並んで国産ビール5大ブランドに数えられた銘柄もありました。

このような歴史をもつことから、愛知県内では、現在も知多や犬山、岡崎など、各地でクラフトビールが造られています。それぞれの製造元で造られる製品は、地域の特色や造り手の個性を反映して、さまざまな表情を見せてくれます。

これら製造元は小規模ゆえに、地元に密着したビール造りを行ってケースが多く見られます。だからこそ、愛知県のビールは地元の人たちから深く愛されているのです。

愛知には大手ビールブランドの工場も

愛知には大手ビールブランドの工場も

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愛知県は、小規模なクラフトビールの製造元だけでなく、大手ブランドのビール工場があることでも知られています。たとえば「アサヒ」や「キリン」など、全国的な知名度をもつ銘柄の製造拠点のひとつが愛知なのです。

これら大手ブランドの工場では、消費者向けの工場見学や試飲会なども開催されています。このようなイベントによって、ビールの製造工程を知ったり、魅力に触れたりといった体験ができ、ビール産業の裾野を広げるうえで一役買っています。

さらに、工場によってはビールに合う料理講座の開催や、限定グッズ販売なども行っていて、たのしさ満載です。愛知県を訪れた際には、これらビール工場に足を運んでみるのもいいでしょう。

愛知の人気銘柄

愛知の人気銘柄

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愛知県には、個性的な銘柄がたくさん存在しています。そのなかでもとくに人気のあるものを紹介しましょう

全国的な知名度をもつ愛知の地ビール【Y.MARKET(ワイマーケット)】

「Y.MARKET BREWING(ワイマーケットブルーイング)」は、名古屋市で唯一のクラフトビール醸造所です。名古屋駅前の市街地にある柳橋中央卸売市場において2014年に誕生し、市場の発展やビールのたのしさを広く伝えるために、挑戦的なビール造りを続けています。
そのラインナップはユニークかつ豊富。ほかでは味わえないスタイルやフレーバーのものが、じつに150種類以上も用意されています。バラエティ豊かな味わいと確かな品質が話題を呼び、今では県内だけでなく全国にその名を知られる存在となっています。

愛知のビール【Y.MARKET(ワイマーケット)】名古屋を代表するクラフトビール

昔懐かしいレトロな味わいを復刻【カブトビール】

明治22年(1889年)から半田市で製造されていた「カブトビール」は、地方都市発のビールながら、大手ブランドと並んで「日本5大ビール」に数えられるほどの人気を博していました。
しかし、その醸造工場である半田赤レンガ建物が、戦後の企業整備によって閉鎖されるとともに、昭和16年(1941年)にいったんその歴史を閉じます。
しかし、近年になって半田赤レンガ建物の歴史的価値から保存、活用の動きが活発になり、そのプロジェクトの一環としてカブトビールが復刻。よみがえった昔懐かしいレトロな風味は、明治のビールの味わいを忠実に再現しています。

愛知のビール【カブトビール】戦前の5大ビールに数えられる名品を復刻

名古屋ならではの個性派ビール【金しゃちビール(きんしゃちビール)】

伝統の製法を守りながらも、個性的なラインナップがそろった「金しゃちビール」。その醸造元である盛田金しゃちビールが誕生したのは、酒税法改正による規制緩和から2年後の1996年のこと。以来、20年以上にわたって骨太かつ味わい深いビールを造り続けています。
ラインナップには、スタンダードなアルトスタイルやジャーマンスタイルのほか、地元の名産品を使った「八丁味噌ラガー」などの変わり種も。伝統と革新が融合した個性派ビールを、一度は味わってみてください。

愛知のビール【金しゃちビール】尾張名古屋の個性派地ビール

岡崎の大人向けクラフトビール【HYAPPA BREWS(ヒャッパブリュー)】

岡崎市の地ビール「HYAPPA BREWS」は、地域の歴史と伝統をモチーフとした個性的なビールで人気の銘柄。地元・岡崎にちなんだビールに加えて、ヘッドブルワーの出身地であるシカゴテイストのビールもラインナップしています。
岡崎の歴史に密着した「家康B」や「岡崎嬢」、岡崎の名産である八丁味噌を用いた「ミソ・コーニー」など、いずれもユニークでありながら基本的なビール製法をベースとしており、ツウにも満足できる1本です。

愛知のビール【HYAPPA BREWS(ヒャッパブリュー)】岡崎とシカゴの歴史や文化がコンセプト

伝統にのっとったワンランク上の上質なビール【ミツボシビール】

盛田金しゃちビールが、明治時代に造られていた地ビール「三ツ星麦酒」のスピリッツを受け継いで開発したのが「ミツボシビール」。地元に根づいたビール造りの伝統を受け継ぎ、世界中のビアスタイルを取り入れた上質なビールを世に送り出しています。
定番は、果物のような香りとコクが魅力のヴァイツェン、苦味が際立つピルスナー、芯の強い旨味をもつペールエール、香ばしさが魅力のウィンナスタイルラガーの4種。世界のスタンダードを積極的に取り入れるなど、グローバルな展開を見据えたこれらの製品は2014年アジアビアカップ金賞ほか、豊富な受賞歴を誇ります。

愛知のビール【ミツボシビール】明治生まれの地ビールを現在に復刻

愛知のそのほかの注目銘柄

愛知のそのほかの注目銘柄

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愛知県には、まだまだ注目の銘柄が満載です。この地を訪れた際には、以下のものも味わってみてください。

今池商店街が生んだ新しいエール【今池ビール(いまいけビール)】

「今池ビール」は、千種区今池にある今池商店街の町おこしの一貫として、2013年に誕生したご当地ビール。その背景には、商店街で飲食店を経営する若手オーナーたちが集まり、商店街のにぎわいを取り戻すために提案したという経緯があります。
こうして生まれた今池ビールは、一見するとスタンダードなエールスタイルですが、ホップをふんだんに効かせた強い香りやフルーティな旨味をもっています。商店街から生まれた新しいエールスタイルは、街の個性を象徴するビールに仕上がりました。

愛知のビール【今池ビール】今池商店街の町おこしから生まれたビール

潮風が似合う知多半島の地ビール【知多マリンビール(ちたマリンビール)】

「知多マリンビール」は、知多半島の最南端に位置するビアレストラン「ビアシティ南知多」が提供する地ビールです。銘柄に「マリン」とあるだけに、一面オーシャンビューのレストランで、潮風に吹かれながらたのしむのが似合います。醸造所がレストランに併設されており、ビールが醸造される様子を目の当たりにして、できたてをすぐに飲めるのも魅力です。
その大きな特徴は、麦芽の香ばしさやホップの苦味がバランスよく活きたさわやかな飲みごたえ。ビアスタイルはキリッとした苦味をもつ「ピルスナー」と、フルーティな甘味のある「ヴァイツェン」があり、好みや気分に合わせて選べます。

愛知のビール【知多マリンビール】知多半島最南端で造る地ビール

おしゃべりしながら飲みたい地元の味【一宮ブルワリー(いちのみやブルワリー)】

「一宮ブルワリー」は、愛知県一宮市にある、わずか4坪の小さな地ビール醸造所。かつてこの地で人気を集めた「尾張ビール」の醸造責任者と、NPO法人志民連いちのみやによって運営され、丹精込めて造った地ビールを併設のカフェ「com-cafe三八屋」で提供しています。
「com-cafe三八屋」は、低価格で誰でも利用できることをコンセプトとした、地元の人々が訪れるコミュニティスポット。気の置けない仲間とおしゃべりをしながら飲む「一宮ブルワリー」の地ビールは、地域の人々に欠かせないものとなっています。

愛知のビール【一宮ブルワリー】4坪のビール工房で地元の味を復活

本場ドイツの伝統と伝説を受け継ぐ【ローレライビール】

「ローレライビール」を造るのは、国宝・犬山城のふもとで江戸末期に創業した小弓鶴酒造です。日本酒蔵としての歴史と伝統をもちながらも、酒税法改正による規制緩和を受けてビール造りに挑戦。本格派のビールを造るべく、本場・ドイツの女性ブラウマイスターに指導を仰ぎました。
木曽川の清らかな伏流水と、ドイツ産の麦芽やホップを原料に、非加熱かつ無ろ過で仕上げられたビールは、その美しさでライン川を行く船頭を魅了したローレライにちなんで「ローレライビール」と名づけられました。その名に恥じない魅力的なビールは、醸造所に併設されたビアレストラン「犬山ローレライ麦酒館」で料理とともにたのしめます。

愛知のビール【ローレライビール】ドイツの職人直伝の本格派

最小限の原料で造るフレッシュな地ビール【安城デンビール】

「安城デンビール」は、“日本のデンマーク”と呼ばれる安城市内の市民公園「デンパーク」内にある、地ビール工房&地産地消レストラン「ホレ・フェスト」が造る地ビールです。
麦芽とホップ、酵母という最小限の原料だけを使用し、非加熱、無ろ過で仕上げることが、洗練されたフレッシュな味わいの秘密。安城市にゆかりのある新美南吉氏の童話「ごんぎつね」にちなんだ商品名やラベルデザインも魅力です。

愛知のビール【安城デンビール】日本のデンマーク、安城市が生んだ地ビール

愛知県のビールは、長い歴史を踏襲しながらそれぞれに個性が強く、飲みくらべるのがたのしくなるものばかりです。地元の人はもちろんのこと、県外から旅行に訪れた際にも気になるものはぜひ試してみてください。

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