愛知のビール【今池ビール】今池商店街の町おこしから生まれたビール
「今池ビール」は、愛知県名古屋市千種区にある今池商店街が、町おこしの一環で開発・販売したユニークな地ビール。商店街の有志が集まって企画されたビールは、新潟の地ビールメーカーの協力で誕生しました。今回はご当地ビール「今池ビール」を紹介します。
- 更新日:
「今池ビール」はホップが効いたさわやかなビール
Fedorovacz / Shutterstock.com
「今池ビール」は、愛知県名古屋市千種区の今池商店街が企画、開発した地ビールです。
今池商店街は、今池交差点を中心に3つの商店街から構成され、昭和の香りを残した飲食店やアミューズメント施設などが軒をつらねています。
この商店街で飲食店を営む若手のオーナーらは、2012年に今池の名物となる商品開発に着手。そのなかで、「今池でしか飲めない独自のビールを造ろう」との案が出たのです。
こうして、町おこしの一貫として誕生した「今池ビール」は、エールスタイルのスタンダードな製法で、ホップをふんだんに効かせた強い香りとキレのある苦味をもっています。それでいてフルーティな旨味も味わえる、格別のビールに仕上がりました。
「今池ビール」は、新潟麦酒の協力で生まれたビール
areebarbar / Shutterstock.com
「今池ビール」の企画、開発は、今池商店街の有志によって行われたものであり、企画時点でビール造りの専門家がいたわけではありません。そのため、製造に関してはビール製造会社に委託する必要がありました。
そこで白羽の矢が立ったのが、新潟県にある新潟麦酒です。新潟麦酒は、地元発の地ビールにくわえて、世界各国のさまざまなスタイルのビールを造っているブルワリー。一方で、フルーツをはじめとするフレーバーとの融合など、個性あふれるラインナップも打ち出しています。
新潟麦酒の個性的なビール造りは、今池という街のカラーを強く打ち出すのに最適でした。こうして、名古屋の商店街と新潟のブルワリーのタッグによって、「今池ビール」がもつ独特の風味ができあがったのです。
「今池ビール」のレトロなラベルデザインにも注目
出典:TOKUZO
「今池ビール」は、今池の街がまとう昭和のレトロな雰囲気を、ホップの強い香りや苦味などで表現しています。そうした今池の個性は、そのラベルデザインにもあらわれています。
ラベルに描かれているのは、夜の飲み屋をわたり歩く流しのギタリスト。流しのギタリストが弾き語りをする光景は、昭和時代によく見られたものです。吹き出しのなかにロゴがデザインされていて、あたかもギタリストが「今池ビール」の歌を歌っているように見えるでしょう。
このラベルデザインには、今池の街がもつ空気感にくわえて、1960年~1970年代の今池商店街のにぎわいも表現されています。その後、「今池ビール」をテーマにした歌を作るシンガーソングライターも登場するなど、今池の町おこしに大きな役割を果たしています。
「今池ビール」は、2018年現在も今池商店街のイベントなどで販売されているほか、商店街に店を構えるライブハウス「TOKUZO」や、居酒屋「きも善」などでも飲むことができます。その独特な個性とレトロな雰囲気を味わいに、今池を訪れてはいかがでしょう。
販売元:今池商店街
公式サイトはこちら
取扱店舗:TOKUZO
公式サイトはこちら
取扱店舗:きも善
公式サイトはこちら