愛知のビール【安城デンビール】日本のデンマーク、安城市が生んだ地ビール
「安城デンビール」は、“日本のデンマーク”と呼ばれる愛知県安城市の地ビール。シンプルな製法ながらも味わい高く、スタンダード製品のほか季節限定製品もたのしめます。今回は「安城デンビール」の秘密を掘り下げてみましょう。
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「安城デンビール」はデンマークにちなんだ公園でたのしめる地ビール
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「安城デンビール」は、“日本のデンマーク”と呼ばれる愛知県安城市にある市立公園「デンパーク」内でたのしめる地ビールです。
安城市は、早くから農業の多角化や、自然と調和した豊かな農村づくりに注力。そうした取り組みは、大正から昭和初期にかけて日本全国から模範とされ、小国ながら農業先進国として知られるデンマークにたとえられました。「デンパーク」は、こうした安城市の歴史にちなんだ産業文化公園として1997年に誕生。以来、安城市民の憩いの場として親しまれています。
「安城デンビール」は、デンパークの一角にある、地ビール工房&地産地消レストラン「ホレ・フェスト」が造る地ビール。デンマーク語で「さあパーティーをしよう!」という意味をもつ店名のとおり、和気あいあいとたのしむにふさわしいビールとなっています。
ローストビーフをはじめ、デンマークの家庭料理を中心としたメニューにぴったりの芳醇なビールは、デンパークを訪れる人の目当てのひとつになっているそうです。
「安城デンビール」の味わいは必要最小限の原料から造られる
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「安城デンビール」は、原料に麦芽やホップ、酵母の3種類しか使用しないシンプルな製法が特徴。発酵後の加熱やろ過を行わないため、酵母由来の深い味わいを感じることができます。
かつては「人魚姫の恋」や「裸の王様」など、デンマークの童話作家アンデルセンの作品にちなんだビール名でしたが、2014年にメニューを刷新。現在は、安城市にゆかりのある新美南吉氏の童話「ごんぎつね」にちなんだ名前となっています。
まず、白ビール「ごんの正義」は、豊かな香りとバナナのような甘味で、スッキリと飲めるヴァイツェンスタイル。赤ビール「ごんの愛情」はアルトビアスタイルで、キリリとした苦味と花のような香りをもちます。そして「ごんの勇気」はボックスタイルの黒ビール。濃厚な甘味や苦味をもち、深いコクを味わえる1杯です。
これらに加えて、「安城デンビール」では季節ごとの限定ビールも提供。そのときにしか味わえない個性的なビールなので、何度でも訪れてほしいものです。
「安城デンビール」ごんぎつねボトルはギフトにぴったり
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「安城デンビール」は、レストラン「ホレ・フェスト」内でたのしめるだけでなく、ボトルでの販売もされています。
とくに人気を集めているのが、新見南吉氏の生誕100周年を記念して発売された、「ごんぎつね」のイラストをあしらったボトルです。
これらをセットにしたギフトセットも用意されていて、3種3本や3種6本などから選ぶことができます。「ごんぎつね」に登場する小ぎつねが可愛らしく描かれたボトルは、贈られた人にもきっと喜んでもらえるでしょう。
「安城デンビール」はシンプルな原料のみを使用し、発酵後は非加熱、無ろ過で仕上げることで、豊かな旨味をもつ本格的なビールになっています。安城市を訪れた際は、ぜひ「デンパーク」を訪れ、豊かな自然のなかで、味わってみてください。
製造元:安城デンビール株式会社 ホレ・フェスト
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