新潟に行って飲んでみたい! おすすめの日本酒(地酒)【甲信越編】

新潟に行って飲んでみたい! おすすめの日本酒(地酒)【甲信越編】
出典 : siraphat/ Shutterstock.com

新潟県は県民一人あたりの日本酒消費量が全国1位という“日本酒王国”です。“淡麗辛口”というスタイルで酒文化史に名を刻み、地酒ブームの発祥の地ともいわれています。県内各地に約90の酒蔵があり、越後杜氏が伝統の技術を発揮しています。

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地酒であることにこだわる蔵【麒麟山(きりんざん)】

蔵元のある土地で作られた米を原料とし、その土地から湧き出す水を使い、その土地の蔵人によって醸され、その土地の人が生活の一部として慣れ親しむ――。これが、新潟県と福島県の県境に近い山紫水明の地・阿賀町津川で文政年間(1818~1830)に創業した麒麟山酒造が定義する地酒のありかたです。毎日楽しむ日本酒であるためには、飲み飽きしないすっきりとした“淡麗辛口”。それが町のシンボルになっている山の名を冠した「麒麟山」がこだわる味です。
地元の農家と一緒に、また社員自らも酒米作りに取り組むなど、原料も人も“オール地元産”にこだわる姿勢は、地酒ファンであれば応援せずにはいられません。

製造元:麒麟山酒造株式会社

新潟のそのほか注目銘柄

新潟のそのほか注目銘柄

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“淡麗辛口”だけにとどまらない、日本酒王国・新潟のそのほかの人気銘柄・注目銘柄を紹介します。

米の味を引き出した“旨口”の酒【鶴齢(かくれい)】

豪雪地帯であり、コシヒカリの産地としても有名な魚沼のなかでも、とくに上質の水が流れる塩沢地区で300年もの間、絶えることなく酒造りを続ける青木酒造。雪国がもたらす恵みと、越後杜氏による伝統の技によって醸された「鶴齢」は、“淡麗辛口”ではなく米本来の旨味を残した“淡麗旨口”。その銘柄は魚沼出身の随筆家・鈴木牧之が命名したと伝えられています。
象徴的な商品「鶴齢 特別純米 山田錦」は、山田錦のふくよかな旨味を最大限に引き出し、ほのかな余韻とキレを両立させていて、味の濃い料理にもよく合います。

製造元:青木酒造株式会社
公式サイトはこちら

希少酒米の原種を管理し醸す蔵【高千代(たかちよ)】

魚沼にある日本百名山のひとつ「巻機山(まきはたやま)」の麓で明治元年(1868年)に創業した高千代酒造。この蔵の井戸から湧き出るのは、山に降り積もった雪が100年かけて大自然にろ過された、不純物の極めて少ない極軟水です。その水を仕込み水に、米本来の旨味を活かして造られているのが「高千代」です。
その味わいは新潟県で主流の“淡麗辛口”とは一線を画す味わい。原々種の管理を県より移譲された希少酒米「一本〆(いっぽんじめ)」を魚沼の農家で契約栽培し、独自に仕入れた扁平精米機で精米して醸す「巻機(まきはた)」は、国際味覚審査機構(iTQi)で7年連続最優秀賞(三ツ星)を受賞、酒米「一本〆」のふくらみのある旨味とキレのよさは世界に認められています。

製造元:高千代酒造株式会社
公式サイトはこちら

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