なんだか気になる「無濾過」日本酒

なんだか気になる「無濾過」日本酒

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「無濾過」とはどんな状態?

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少し前は、淡麗辛口の日本酒に人気が集まりました。最近は、ただ辛口を求めるだけでなく、しっかりした味の日本酒を飲みたい、という人も増えています。そこで注目を集めているのが「無濾過」の日本酒。「無濾過」と表示されている日本酒とはどんなものでしょうか?

通常、日本酒は発酵を終了した醪(もろみ)を搾ったあとの澱(おり)を取り除き、ろ過します。 これは、雑味やにごりをとり、クリアな日本酒に仕上げるためです。 このろ過をせず、醪を搾ったそのままの状態のものを「無濾過」と呼びます。

無濾過のお酒は多少のにごりはありますが、 ろ過をしないことによってお酒本来の旨味とコクが残り、しっかりした飲み応えのある味わいです。香りもよく、できたてのフレッシュさを感じることができます。

さらに、アルコール調整のために行う「加水」と「火入れ」をしてない日本酒を「無濾過生原酒」といいます。無濾過生原酒は、「生」のフレッシュさや割り水なしの濃厚な味わいがたのしめます。

無濾過の日本酒を飲んでみる

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昔は、無濾過や生の日本酒は長く品質を保つのが難しいという理由で、蔵元でしか飲めないお酒でした。近年、保存や流通方法、管理などの技術が向上したことによって、無濾過の日本酒を誰でも飲むことができるようになりました。

そうはいっても、“生”のお酒ですから、常温保存は香りや味の劣化につながります。要冷蔵で保存が鉄則です。

また、しっかり冷やして飲むのもおいしいですが、ロックで飲むのもおすすめです。しっかりした味の無濾過の日本酒は、初心者の人には少し味が濃いと思うかもしれませんが、氷を入れることでまろやかな旨味を感じることができるはずです。ぜひ、試してみてください。

無濾過のお酒は様々な酒蔵で扱っていますが、いくつか人気の無濾過の日本酒を紹介します。

◆風の森/油長酒造
無濾過生酒にこだわりを持って醸造している酒蔵。地下100メートルの深井戸からくみ上げた葛城山の伏流水で仕込まれた日本酒はフレッシュですがふくよかな味わいがあります。

◆陸奥八仙/八戸酒造
大正年間に建設された6つの建造物が、「文化庁登録有形文化財」「八戸市景観重要建造物」に指定されている趣のある酒蔵。うっすらと色がつき、フルーティーで華やかな香りとフレッシュな味わいの日本酒です。

◆川中島 幻舞/酒千蔵野
1540年創業。信州、長野県で最も長い歴史と伝統を誇る酒蔵です。川中島合戦の折り武田信玄が千野の酒を飲んだことでも有名。爽やかな香りとしっかりしたフレッシュな味わいが人気の日本酒です。

このほか、梵、昇龍蓬莱、七田なども人気。ぜひ、日本酒の新しい味わいの扉を開いてみてください。

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