「ウーロンハイ」のおいしい作り方は? アルコール度数やカロリー、ベースのお酒、アレンジレシピも紹介

「ウーロンハイ」のおいしい作り方は? アルコール度数やカロリー、ベースのお酒、アレンジレシピも紹介
出典 : kawamura_lucy / PIXTA(ピクスタ)

「ウーロンハイ(烏龍ハイ)」といえば居酒屋さんの定番メニューのひとつですが、自宅でもかんたんに作れます。今回は、ウーロンハイのアルコール度数やカロリーなどの基本情報から、ベースに使うお酒、おいしい作り方、アレンジレシピなどを紹介します。

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ウーロンハイはチューハイの一種。焼酎をウーロン茶で割るだけと作り方はかんたんですが、奥深いアルコール飲料です。

ウーロンハイ(烏龍ハイ)とは?

ウーロンハイ

freeangle / PIXTA(ピクスタ)

まずは、ウーロンハイ(烏龍ハイ)の概要からみていきましょう。アルコール度数やカロリーについても詳しく解説します。

ウーロンハイは焼酎をウーロン茶(烏龍茶)で割ったアルコール飲料

ウーロンハイとは、焼酎をウーロン茶で割ったアルコール飲料。チューハイ(酎ハイ)の一種ですが、ホットで飲まれることもあります。

居酒屋さんによっては、焼酎の代わりにウォッカなどの蒸溜酒が使われるケースもありますが、一般的な焼酎ベースのウーロンハイなら、中身は焼酎とウーロン茶のみ。冷たいウーロンハイには氷も入りますが、それ以外のものは基本的に加えません。

ウーロンハイは、ベースとなる焼酎とウーロン茶を好みの割合で混ぜるだけと作り方もいたってシンプル。それでいて、焼酎の種類や銘柄、ウーロン茶の産地や種類によって異なる風味がたのしめる奥深い飲み物でもあります。

ちなみに、「チューハイ」とは、焼酎をはじめとするスピリッツを炭酸で割って果汁などを加えた飲み物のこと。割り材にこれといった決まりはなく、炭酸と果汁の代わりにお茶類が使われることもあります。ウーロン茶を使用したものは「ウーロンハイ」、緑茶を使用したものは「緑茶ハイ」と呼ばれ、いずれも居酒屋さんの定番メニューとして親しまれています。

ウーロンハイを飲む女性

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ウーロンハイのアルコール度数は自由に調整可能

ウーロンハイは焼酎とウーロン茶の分量次第でアルコール度数を自在に調整できる飲み物。焼酎とウーロン茶の割合に決まりはないため、自宅で作る場合は、好みの濃さに仕上げることができます。

居酒屋さんで提供されるウーロンハイのアルコール度数は、3〜8パーセント程度とお店によって幅がありますが、「濃いめ」「薄め」などのリクエストに対応してもらえるケースも多く、なかには焼酎(甲類焼酎)とウーロン茶が半々くらいの状態で出てくる例もあります。

ウーロンハイといえば、缶入り商品(RTD)も人気ですが、こちらも4〜6パーセント程度とアルコール度数に幅があります。

ウーロンハイはダイエット向き?

Claudia / PIXTA(ピクスタ)

ウーロンハイのカロリーは焼酎のアルコール度数と量で決まる

ウーロンハイのカロリーは、水割りと同程度です。

文部科学省「食品成分データベース」によると、ウーロン茶100グラム中のカロリーはゼロキロカロリー。カロリーの元となる成分を含まない水も、ゼロキロカロリーなので、ウーロンハイのカロリーは、同量・同アルコール度数の水割りのカロリーと同じになります。

ウーロンハイや水割りのカロリーは、ベースとなる焼酎のアルコール度数と使用量で決まります。
ここでは、「アルコール度数35パーセントの甲類焼酎をベースに作ったアルコール度数5パーセントのウーロンハイ350ミリリットル」を例にみていきましょう。

<材料>
◇甲類焼酎:50ミリリットル
◇ウーロン茶:300ミリリットル
※氷なしで計算

文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」によると、甲類焼酎(連続式蒸留焼酎)100グラム中のカロリーは203キロカロリー。甲類焼酎100グラムの体積は104.4ミリリットルなので、50ミリリットル中のカロリーは、約97.7キロカロリーとなります。

同じ甲類焼酎で同量のウーロンハイを作る場合、焼酎の使用量を増やせばカロリーも増え、焼酎の使用量を減らせばカロリーも抑えられます。たとえば、80ミリリットルの甲類焼酎を使用してアルコール度数8パーセントのウーロンハイを作った場合は156.3キロカロリーに、30ミリリットルの甲類焼酎を使用してアルコール度数3パーセントのウーロンハイを作った場合は58.6キロカロリーになります。

(参考)
文部科学省|日本食品標準成分表(八訂)増補2023年

ウーロンハイは脂っこい料理との相性が抜群

肉汁たっぷりの肉料理

チリーズ / PIXTA(ピクスタ)

ウーロンハイは、食事に合わせて飲まれることが多い居酒屋さんの定番メニュー。素材の味を生かした料理や淡白な味つけの料理から、魚介や肉料理、濃い味つけの料理、食後のスイーツまで、さまざまな料理に合いますが、なかでも抜群の相性を発揮するのが中華や焼き肉、揚げ物などの脂っこい料理です。

ウーロンハイの材料であるウーロン茶と脂っこい料理の相性のよさを科学的に解明したのは、サントリーグローバルイノベーションセンター。おいしさを感じる口のなかの感覚の変化に着目し、官能評価を行ったところ、油脂を含む食材と渋味のある飲み物の相性がよいことが解明されたそう。

この研究から、ウーロン茶を食事中に少しずつ飲むことが、脂っこい料理をおいしくたのしむ有効な手段だということもわかったといいます。

ウーロンハイは、ウーロン茶をたっぷり使った有能な食中酒。さまざまな料理と合わせて、絶妙な相性と口のなかがリセットされる感覚をたのしんでみてください。

(参考)
サントリーグローバルイノベーションセンター|ウーロン茶と脂っこい食事の「相性の良さ」を科学的に解明

ウーロンハイに使う焼酎の種類は?

ウーロンハイに使う焼酎の種類

Naoaki / PIXTA(ピクスタ)

ウーロンハイのベースに使う焼酎の種類について紹介します。

おすすめはクセの少ない甲類焼酎

ウーロンハイのベースとなる焼酎の種類にこれといった決まりはありませんが、ウーロン茶の見た目や風味を邪魔しない、無色透明で香りやクセのない甲類焼酎を使うのが一般的です。

編集部のおすすめは、“下町の名脇役”のキャッチコピーで知られる「キンミヤ焼酎(亀甲宮焼酎)」、万能カクテルベースと名高い「JINRO(ジンロ)」、100年以上の歴史を持つ「宝焼酎」の3銘柄。いずれも複数のアルコール度数で展開しているので、お気に入りを探してみてください。

コスパ重視の人には、大容量サイズの甲類焼酎もおすすめです。

ウーロンハイは本格焼酎で作ってもおいしい

omizu / PIXTA(ピクスタ)

芋焼酎や麦焼酎、米焼酎でもOK!

芋焼酎や麦焼酎、米焼酎といった本格焼酎も、ウーロンハイのベースに使えます。本格焼酎をウーロン茶で割ったものを「ウーロン茶割り」と呼んで甲類焼酎ベースのウーロンハイと区別することもあるので、覚えておくとよいでしょう。

本格焼酎のなかでも麦焼酎やごま焼酎、そば焼酎など、ウーロン茶の香ばしい風味と引き立て合うものがおすすめですが、サツマイモで造る芋焼酎や、お米を原料とした米焼酎や泡盛とも絶妙にマッチすることがあります。

編集部のイチオシは、麦焼酎「いいちこ」とごま焼酎「紅乙女(べにおとめ)」、そば焼酎「雲海(うんかい)」の3銘柄。いずれもウーロン茶の香ばしい風味によく合います。

芋焼酎、ピュアな味わいを特長に持つ甲類焼酎に対して、本格焼酎は原料由来の香りや味わいが魅力。個性の強さや方向性によっては、合わないと感じることもあるかもしれません。まずは少量のウーロンハイ(ウーロン茶割り)を作り、味見して相性を確かめてからたのしみましょう。

ウーロンハイの作り方とアレンジレシピ

ウーロンハイの作り方

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ウーロンハイは自宅でも手軽に作ることができます。基本のレシピとアレンジレシピをみていきましょう。

ウーロンハイの基本の作り方

ウーロンハイの作り方は、材料の焼酎とウーロン茶と混ぜるだけといたってシンプルですが、冷たいウーロンハイとホットウーロンハイとでは手順が若干異なります。

<冷たいウーロンハイ>
1. 氷を入れたグラスに焼酎を適量注ぎます。
2. ウーロン茶を加え、マドラーなどで軽くかき混ぜます。

<ホットウーロンハイ>
1. 耐熱グラスに温かいウーロン茶を注ぎます。
2. 焼酎を適量加えて完成。かき混ぜる必要はありません。あとから焼酎を加えることで、温かいウーロン茶と焼酎の温度差によりグラス内に自然な対流が生じ、まろやかな味わいに仕上がります。

なお、おいしく仕上がる比率を「黄金比」と呼ぶことがありますが、ウーロンハイの黄金比はベースに使う焼酎のアルコール度数によって変わってきます。
まずは、以下を目安にアルコール度数5パーセント程度のウーロンハイを作ってから、好みの濃度に調整してみてください。

<アルコール度数5パーセントになる焼酎とウーロン茶の比率>
◇焼酎(20度)の場合、焼酎:ウーロン茶=1:3
◇焼酎(25度)の場合、焼酎:ウーロン茶=1:4
◇焼酎(30度)の場合、焼酎:ウーロン茶=1:5
◇焼酎(35度)の場合、焼酎:ウーロン茶=1:6

急須とウーロン茶の茶葉

グレーチャート / PIXTA(ピクスタ)

ウーロンハイのおいしいアレンジレシピ

好みにぴったりの焼酎銘柄をチョイスしたり、ウーロン茶の茶葉の産地や銘柄にこだわったりすることで、ウーロン茶のおいしさは際立ちますが、手間やお金をかけずにアレンジをたのしみたいときは、冷蔵庫にあるものをちょい足しするのもひとつの手。

おすすめは、レモンスライスのトッピング。渋味の強いウーロン茶には向きませんが、レモンティーに近いさわやかな風味に仕上がるので試してみてください。レモンがないときは、市販のレモン果汁でもかまいません。

梅干しのストックがあれば、ウーロンハイの梅干しトッピングもおすすめです。グラスに梅干しを丸ごと入れるだけでさっぱりとした風味に仕上がるうえ、果肉をつぶせば味の変化もたのしめそう。

焼酎の代わりにウイスキーを使うレシピも存在します。以下の記事で詳しく紹介しているので、こちらもぜひ試してみてください。

缶入りウーロンハイも人気

洗い物を出さずに手軽にたのしみたいときは、缶入りウーロンハイもおすすめです。

サントリー烏龍チューハイ 335ml

サントリー烏龍チューハイ 335ml

画像提供:サントリーホールディングス株式会社

烏龍茶(ウーロン茶)の故郷ともいわれる中国福建省産の茶葉を使用した、さっぱりとした味わいのウーロンハイ。茶葉の量を5パーセント増量し、烏龍茶の豊かな香りと風味を引き出しています。
アルコール度数は4パーセント。

発売元:サントリー株式会社
商品詳細はこちら

宝焼酎の烏龍割り 335ml

宝焼酎の烏龍割り 335ml

画像提供:宝酒造株式会社

甲類焼酎「宝焼酎」に、鉄観音茶葉を100%使用した烏龍茶をブレンド。スッキリとした味わいに仕上げています。335ml、480ml、500ml(ペットボトル)の3種類で展開。
アルコール度数は6パーセント。

極上〈宝焼酎〉と緑茶が織りなすまろやかなコクが魅力の「宝焼酎のやわらかお茶割り」もおすすめです。

発売元:宝酒造株式会社
「宝焼酎のお茶割りシリーズ」ブランドサイトはこちら

ウーロンハイは食事のお供にぴったりのお酒。どんな料理にも合いますが、脂っこい料理との相性には定評があります。食事によっては、ウーロン茶の代わりに緑茶や黒豆茶、ほうじ茶、ジャスミン茶などを使った焼酎のお茶割りも合うので、お気に入りを見つけてみてください。

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