【焼酎のお茶割り】割り材に使うお茶の種類からおいしい作り方まで伝授!
焼酎の「お茶割り」を味わったことはありますか?すっきりとした味わいで、食事との相性もバツグンな「焼酎お茶割り」。今回は、焼酎お茶割りに適したお茶の種類や、おいしい飲み方を詳しくご紹介します。
- 更新日:
焼酎のお茶割りに使われるお茶の種類はさまざま
Zadorozhnyi Viktor/ Shutterstock.com
焼酎のお茶割りとは?
焼酎のお茶割りとは、焼酎にお茶を加えた酎ハイ(チューハイ)の総称です。緑茶で割ったものを「緑茶ハイ」、ウーロン茶で割ったものを「ウーロンハイ」、ジャスミン茶で割ったものを「ジャスミンハイ」などと、使用したお茶の名称に「ハイ」を足して呼ぶこともあれば、単純に「緑茶割り」「ウーロン茶割り(ウーロン割り)」「ジャスミン茶割り」などと呼ぶ場合もあります。
なお、お茶にはさまざまな種類があり、緑茶(煎茶、玉露、抹茶など)や麦茶、ウーロン茶、紅茶、ジャスミン茶など、茶葉から造られるものはすべてお茶に含まれます。
焼酎のお茶割りでもっともポピュラーなのは緑茶ハイとウーロンハイ
焼酎のお茶割りでもっともポピュラーなのは、緑茶ハイとウーロンハイでしょう。80年代前半の第二次焼酎ブームのころはウーロンハイが主流でしたが、その理由は缶入りや紙パック入りのウーロン茶が緑茶に先んじて商品化されたためです。のちに缶入りやペットボトル入りの緑茶が出回るようになると、緑茶ハイの人気に火がつき、多くの人がそのすっきりとした味わいの虜になりました。
緑茶とウーロン茶、どちらを選ぶかは、そのときの気分次第という人もいるかもしれませんが、料理に合わせるのも手です。寿司や刺身のように生魚と一緒にいただくときは、高い抗菌作用で知られるカテキンを多く含んだ緑茶がおすすめ。一方、油脂を多く含む料理には、ウーロン茶が好相性。ウーロン茶の渋味が口内の脂っこさを軽減してくれるので、食事をよりおいしくたのしむことができるはずです。
緑茶やウーロン茶以外にも多数! 焼酎のお茶割りに合うお茶の種類
緑茶やウーロン茶以外にも、焼酎の割り材に合うお茶は多数。
雑味のないピュアな味わいが魅力の「甲類焼酎」は、抹茶や煎茶、番茶、玉露、玄米茶、麦茶、ほうじ茶、紅茶、黒豆茶、そば茶、プーアル茶、ジャスミン茶、マテ茶、ルイボスティー、コーン茶など、さまざまなお茶で割ってたのしむことができます。
また、「甲類焼酎」と「乙類焼酎(本格焼酎)」をブレンドした「混和焼酎」も、これらのお茶とよく合うでしょう。
もちろん、芋焼酎や麦焼酎などの「本格焼酎」もお茶割りでおいしくいただけますが、種類によっては風味や香りを打ち消し合ってしまうこともあります。そのため、本格焼酎をお茶で割る場合は、少量ずつ味見をしながらたのしむとよいでしょう。なお、緑茶やウーロン茶、ほうじ茶、麦茶などは「本格焼酎」と比較的相性がよいようです。
焼酎のお茶割りの魅力と注目される効果
Arancio/ Shutterstock.com
焼酎のお茶割りの魅力
焼酎をお茶で割って飲むお茶割りの魅力は、焼酎やアルコール初心者にも馴染みやすい味わいや、割り材が入手しやすいという手軽さ、お茶が持つ機能性など、多岐にわたります。
食事との相性も格別です。焼酎のお茶割りのすっきりとした味わいは、さまざまな料理と引き立て合えるだけでなく、ウーロン茶など使用するお茶の種類によっては、脂っこいものを食べたときに口の中をさっぱりさせることもできます。
氷を入れたりホットにしたりと、さまざまな温度帯で飲めるのも、お茶割りの魅力。バリエーションも豊富なので、季節や料理、気分に合わせてたのしむことができます。
焼酎のお茶割りに使うお茶のさまざまな効果が話題
焼酎のお茶割りに用いるお茶の、さまざまな効果が注目されています。ここでは代表的なものを紹介します。
【ダイエット中の人を応援】
焼酎は、蒸溜段階で糖質が取り除かれるため低カロリーで、ダイエット中の人でも罪悪感なく飲めるといわれています。とはいえ、ジュースなど糖分の多い飲料を割り材に用いた場合は逆効果になることもあります。その点、お茶割りなら大丈夫。砂糖入りの紅茶や昆布茶など一部の種類を除き、お茶120ミリリットル(湯呑一杯分)中に含まれる糖質量は0~0.4グラムほどなのでさして心配は要りません。また、お茶に含まれるカテキンには脂肪燃焼効果があるといわれています。
【二日酔いの予防にも期待できる】
麦茶など一部の種類を除き、多くのお茶にはビタミンCやカフェインが含まれています。お茶に含まれるビタミンCの働きでアルコールの代謝が促されたり、カフェインの利尿作用によりアルコールを体外に排出しやすくなったりするため、焼酎をお茶で割ることで二日酔いの予防効果が期待できるといわれています。
なお、お茶のなかでも、とりわけビタミンCの含有量が多いのは煎茶、カフェインの含有量が多いのは玉露です。なるべく早くアルコールを体外へ排出したいという人は、煎茶や玉露で割ったお茶割りを試してみてはいかがでしょう。
焼酎のお茶割りのたのしみ方を知ろう
jazz3311/ Shutterstock.com
焼酎のお茶割りのおいしい作り方のポイント~コールド編
冷たいお茶割りを作るときは、まず適量の焼酎をグラスに注ぎ、あとから冷茶を加えます。焼酎と冷茶の割合はお好みで。氷を入れる場合は、焼酎を注ぐ前にグラスに入れておきましょう。
熱いお茶から作る場合は、たっぷりの氷と濃いめのお茶を用意して、急冷させるのがポイントです。お茶がよく冷えたところで、氷入りのグラスに焼酎、冷やしたお茶の順に注いで作りましょう。
焼酎のお茶割りのたのしみ方~ホット編
焼酎のお茶割りは、冷たいものと温かいものとで作り方が異なります。温かいお茶割りをたのしむ場合は、先に器へお茶を注ぎ、あとから焼酎を加えるのが鉄則です。
温かい焼酎のお茶割りは、温度によって風味が変化します。お湯に焼酎を加えると温度が下がることを念頭に、お湯と焼酎の比率を調節して好みの味わいを見つけてみてください。
なお、割り材のお茶をおいしく淹れるのに適したお湯の温度は、紅茶やほうじ茶の場合は約90~100度、緑茶の場合は約80〜90度、玉露の場合は約50~60度といわれています。熱めに淹れたお茶は、少し冷ましてから使うとよいでしょう。
焼酎のお茶割りは、食中酒としてはもちろんのこと、食前酒や食後酒としてもおすすめの万能酒です。自宅でも手軽に作れるので、いろいろな組み合わせを試して、焼酎とお茶のマリアージュをたのしんでみてはいかがでしょう。