ビール初心者でも飲みやすいおすすめ銘柄12選! 世界的人気銘柄からクラフトビールまで
飲みやすいビールというと、日本の大手メーカーののどごしがよいビールが思い浮かぶかもしれませんが、ビールを飲み慣れた人とそうでない人では飲みやすさの基準が異なります。今回は、初心者でも飲みやすいと感じられるビールの特徴や種類、おすすめの銘柄などを紹介します。
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目次
飲みやすいビールといえば、雑味が少なくのどごしがよいゴクゴク飲めるビールを想像する人もいるかもしれませんが、ここではビール初心者やアルコールに慣れていない人でもおいしく味わえる「飲みやすさ」に着目。セレクトポイントごとのおすすめ銘柄をみていきます。
飲みやすいビールとはどんなビール?
horiphoto / PIXTA(ピクスタ)
飲みやすいビールとは、どんなビールでしょう。ビールを飲み慣れた人からは、のどごしがよくすっきりとしたビールという声があがりそうですが、ビールを飲み慣れていない人にとっては、苦味やアルコール度数の高さが壁となっているケースも少なくありません。
ビールの特徴ともいえる苦味の秘密は、ビールの原材料であるホップにあります。IPA(インディア・ペールエール)など、ホップを大量に使用して造られるビールは香りや苦味が強く出るのが特徴です。
ビールに独特の苦味をもたらすホップですが、量や発酵の仕方によってこの苦味成分を抑えたビールもあります。苦味が苦手という人は、苦味成分を抑えたビールを選ぶとよいでしょう。
アルコールに慣れていない人は、アルコール度数が低めの銘柄を選べば、飲みやすいと感じられるかもしれません。
また、苦味が気にならなくなるほどのよい香りや甘味があれば、ビールがおいしく感じられる場合もあります。
ここでは、ビール初心者が飲みやすいと感じる5つのキーワードをピックアップ。それぞれの特徴を持つおすすめの銘柄を紹介していきます。
<初心者にも飲みやすいビールのキーワード>
◆苦くない
◆すっきり軽快
◆フルーティー
◆甘口
◆アルコール度数が低め
なお、ビールの味わいの傾向はその製法によっても変わってきます。一般的に、ラガー酵母による下面発酵のビール(ラガービール)は、すっきりしたのどごしのキレのあるビールに、エール酵母によって造られる上面発酵のビール(エールビール)は香りが豊かで味わい深く仕上がります。
この違いを覚えておくだけでも、好みのビールを選びやすくなるはずです。もっと知りたいという人は以下の記事も参考にしてみてください。
初心者におすすめ!苦味が少なくて飲みやすいビール3選
Nitr / Shutterstock.com
「ビールは苦味が苦手」というイメージが先行している人は、苦味が少なく飲みやすいビールにまだ出会っていないだけかもしれません。もし苦味がネックになっているのなら、ビールの苦味を表す数値「IBU」がひとつの目安になるかもしれません。
「IBU」とは、International Bitterness Unitsの略で、ビールの苦味の度合いを表す国際単位のこと。数値が大きいほど苦味が強くなるので、ビールの苦味に慣れていない人は、数値の低いものを選ぶのがおすすめです。ちなみに、日本の大手メーカーが造るビールのIBUは15〜25 程度といわれています。
また、クラフトビールが気になるという人には、「ヘイジーIPA」がおすすめ。通常の「IPA」は煮沸時にホップを使い、強い苦味が出るようにしますが、ヘイジーIPAは煮沸の完了間際と発酵中、もしくは発酵後にホップを加えるので、苦味が抑えられます。苦味よりもアロマやコクをたのしみたいという人には、黒ビールもおすすめです。
水曜日のネコ|味と香りのストーリー
画像提供:株式会社ヤッホーブルーイング
ベルギーで古くから親しまれてきたベルジャンホワイトエール。オレンジピールとコリアンダーシードを使用し、さわやかな香りと甘酸っぱい味わいを引き出しています。IBU11と苦味がとても弱いため、普段あまりビールを飲まない人にもおすすめです。
アルコール分:5%
IBU:11
製造元:株式会社ヤッホーブルーイング
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東京ホワイト|さわやかな香りと心地よい酸味のバランス
画像提供:Far Yeast Brewing株式会社
ドライでシャープな飲み口のセゾンビール。こだわりのアロマホップをふんだんに使用し、洗練された香りと華やかな飲み口に仕上げています。IBU20でホップの苦味は少なく、さわやかな香りとフルーティーなエステル香がたのしめます。
アルコール分:5%
IBU:20
製造元:Far Yeast Brewing株式会社
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シュヴァルツ ヴァイツェン|キレと“甘芳ばしさ”が融合
出典:富士桜高原麦酒ホームページ
7種のモルトを絶妙なバランスでブレンドした、フルーティーでロースティな香りの黒ビール。IBU16と苦味は少なめで、コーヒー豆を思わせるロースト香とヴァイツェンのクローブ香がたのしめます。酸味を抑える独自の製法によってキレと“甘芳ばしさ”を両立させ、飲みやすい仕上がりに。
アルコール分:5.0%
IBU:16
製造元:富士桜高原麦酒
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すっきり&軽い飲み心地!おすすめビール3選
Nitr / Shutterstock.com
日本の大手ビールメーカーが製造するビールは、その大半がピルスナー。すっきりとして飲みやすいのが特徴ですが、それでも苦味が気になるという人には、世界中で飲まれている、すっきり&軽い飲み心地が魅力の銘柄を試してみるとよいでしょう。
コロナ・エキストラ|飲みやすさにこだわったメキシコ発祥のビール
Billion Photos / Shutterstock.com
「コロナビール」は世界180カ国以上で飲まれている、メキシコ発祥のプレミアムビール。さっぱり飲める爽快感に人気が集まっています。ライムを8分の1のくし切りにして、ボトルに挿し込んで飲むスタイルが定番の飲み方。ぜひ試してみてください。
アルコール分:4.5%
国内販売元:AB InBev Japan 合同会社
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バドワイザー|世界的に有名なプレミアムラガービール
S_Photo / Shutterstock.com
世界80カ国以上で販売されている、アメリカ生まれのラガービール。洗練された心地のよいのどごしの秘密は、熟成時にブナの木を使用する独自の「ビーチウッド(ブナの木)製法」。苦味が少なく、すっきりとした味わいは、ビールを飲み慣れていない人でも安心してたのしめそう。
アルコール分:5%
国内販売元:AB InBev Japan 合同会社
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ハイネケン|アイコニックな緑のボトルとレッドスター
Valentyn Volkov / Shutterstock.com
1873年に生まれ、100%麦芽の品質にこだわった醸造によって世界でもっとも愛されるビールのひとつとなった「ハイネケン」。麦芽、ホップ、水の3つの原材料と独自のA酵母を使い、フルーティーな香りとリッチでバランスのよい味わい、さわやかな口当たりのビールに仕上げています。
アルコール分:5%
国内販売元:ハイネケン・ジャパン株式会社
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フルーティーな香りや甘いお酒が好きな人に!
photosimysia / Shutterstock.com
ビールが苦手な人でも飲みやすいと感じるのが、フルーティーな風味のビールです。小麦を使用したドイツ生まれのヴァイツェンや、ベルギーのヒューガルデン村で生まれたベルジャンホワイトなどの白ビール、果物やフルーツシロップを使用したフルーツビールなど、さまざまなビアスタイルのなかから、とっておきを探してみてください。
常陸野ネストビール ホワイトエール|さわやかな香りの小麦のビール
画像提供:木内酒造株式会社
常陸野ネストビールは日本酒の老舗蔵元「木内酒造」が立ち上げたビールブランド。「ホワイトエール」は、コリアンダーやオレンジピール、ナツメグなどのスパイスを加えた小麦のビールで、さわやかな香りと柔らかな味わいが特長です。
アルコール分:5.5%
販売元:木内酒造株式会社
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ヒューガルデン・ホワイト|世界中で愛される香り華やぐフルーティーなホワイトビール
画像提供:AB InBev Japan合同会社
小麦から生まれるフルーティーな甘味にオレンジピールのさわやかな香りとほろ苦さ、コリアンダーシードのスパイシーさが加わり、清涼感のある華やかな味わいに。どんな料理とも相性がよく、飲みやすさにも定評あり。ビールに慣れていない人に一押しの1本です。
アルコール分:5%
国内販売元:AB InBev Japan 合同会社
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銀河高原ビール 小麦のビール|酵母由来のフルーティーな香り
画像提供:株式会社ヤッホーブルーイング
ヘーフェヴァイツェンというスタイルの白ビール。小麦麦芽を50%以上使い、またあえて酵母を取り除かないことで、自然なまろやかさが感じられる味わいに。バナナやピーチを思わせる酵母由来のフルーティーな香りも存分にたのしめます。ホップの使用量も控えめなので、ビールの苦味が苦手な人にもおすすめです。
アルコール分:5.5%
製造元:株式会社ヤッホーブルーイング
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お酒が苦手な人には低アルコールや微アルコール、ノンアルコールビールという選択肢も!
il21 / Shutterstock.com
お酒を飲み慣れていないため、ビールに苦手意識を抱く人もいるかもしれません。このような方には、アルコール度数が4%以下のビールがおすすめです。すぐに酔ってしまうという人には、アルコール度数0.5%程度の微アル(微アルコール)やノンアルコールという選択肢もあります。
ただし、日本の酒税法では、アルコール分1%未満の飲み物は酒類には含まれないので、厳密には、ビールとはいえないケースも。また、アルコール分0.00%の商品が多いなか、1%未満のアルコールが含まれている場合もノンアルコール飲料として販売されることも覚えておきたいですね。
台湾ビール マンゴー|アルコール度数2.8%のフルーツビール
出典:台湾ビールホームページ
90年の歴史を持つ台湾最大のビールブランド「台湾ビール」の人気商品。厳選されたアップルマンゴー果汁とビールで造られたフルーツビール「台湾ビール マンゴー」は、マンゴー独特の香りと甘味とアルコール度数の低さが魅力です。カクテルのように氷を入れてたのしむなど、ビールの枠にとらわれない飲み方もおすすめです。
アルコール分:2.8%
国内販売元:東永商事株式会社
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正気のサタン|クラフトビールの製法で造る微アルコールIPA
画像提供:株式会社ヤッホーブルーイング
クラフトビールと同じ製法で「アルコール度数1%未満」を実現した微アルIPA。柑橘系アロマホップと酵母が放つシトラスやトロピカルフルーツのような香りをたのしんで。
アルコール分:0.7%
製造元:株式会社ヤッホーブルーイング
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キリン 零ICHI|ビール気分満喫でも酔わないから安心
出典:キリンホールディングス株式会社ホームページ
「アルコールが苦手でも、乾杯シーンを満喫したい!」という人におすすめなのが、「キリン 零ICHI」。キリン独自の製法で麦の旨味をていねいに引き出した、本物のビールに近いノンアルコールビールです。すっきりした後味も魅力。
アルコール分:0.00%
製造元:キリンビール株式会社
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ビールの苦味が苦手な人はもちろんですが、アルコールに慣れていない人も、選ぶポイントがわかれば「おいしい!」と感じられるビールが見つかります。フルーティーな味わい、ほのかな甘味、まろやかで軽い飲み口のビールを試してみることで、新たなビールの魅力に出会えるかもしれませんね。