ビールの「苦味」をあえて楽しもう!“ペールエール”は日本でも人気もの

ビールの「苦味」をあえて楽しもう!“ペールエール”は日本でも人気もの

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ペールエールはこんなビール

イギリス南部にあるバートン・オン・トレントで生まれたペールエール。ペールとは「淡い」という意味です。

ピルスナーと比べるとやや濃い色ですが、ペールエールが誕生する以前のイギリスでは濃色のビールが主流だったため、この名がつきました。

ペールエールは、ブロンズ色の外観とフルーティーな香りが特徴。苦味は強いものも弱いものもありますが、一般的には「苦いビール」というイメージがあります。しっかりとビールの味を感じながらも飲みやすいビールです。

ペールエールは、その香りに特徴があるため、10~13度くらいがおいしく飲める適温とされています。キンキンに冷えたビールを好む日本人には、少しぬるく感じるかもしれませんね。

各国で違うペールエールのスタイル

各国で違うペールエールのスタイル

Kirill Z/ Shutterstock.com

ペールエールはイギリスで誕生したビールですが、各国に独自のペールエールが存在します。

代表的なものは、イギリスの定番「イングリッシュスタイル・ペールエール」、ペールエールの進化系として人気の「インディアペールエール(IPA)」、日本でも人気の「アメリカンスタイル・ペールエール」が挙げられます。同じペールエールでも、それぞれ香りや味わいが異なるのもこのビールの魅力です。

◆イングリッシュスタイル・ペールエール/
イギリス産のホップを使いハーブのような香りと軽い口当たりが特徴。比較的苦味が強めなものが多いスタイルです。

◆インディアペールエール(IPA)/
イギリスから支配地のインドへ船でビールを輸送していた時代、腐敗防止のため大量にホップを入れたビールが、IPA。ホップを大量に加えてあるため、しっかりした苦味があります。

◆アメリカンスタイル・ペールエール/
イギリス発祥のペールエールをアメリカ産のホップを使って仕上げたビール。柑橘系の香りと苦味の強いのが特徴です。日本のブルワリーでも醸造が行われていて人気の高いビールです。

イギリスと日本のペールエール人気銘柄

イギリスと日本のペールエール人気銘柄

LunaseeStudios/ Shutterstock.com

イギリスでは定番のペールエールですが、近年日本でも愛飲する人が増えてきています。国内のマイクロブルワリーが香りや味にこだわったペールエールを醸造し、その人気がじわじわと広がり始めたからです。
イギリスと日本の代表的なペールエールをいくつか紹介します。

◆バス「ペールエール」/
イングリッシュスタイル・ペールエールの代表的存在。ロゴの「レッド・トライアングル」はイギリスの商標登録第一号です。モルトの甘さにホップの苦味がきいて、ゆっくりと飲み続けていたい味わいです。

◆フラーズ「ロンドン・プライド」/
170年以上続く醸造所で作られたイングリッシュスタイル・ペールエール。ラベル上部に描かれたグリフィンがトレードマーク。イギリス産の3種類のホップを使い、柑橘系の香りとモルトの香ばしさが特徴。喉ごしもスッキリしています。

◆ヤッホーブルーイング「よなよなエール」/
日本各地の特徴的なブルワリーの中でも人気のアメリカンスタイル・ペールエール。柑橘系の香りにホップの苦味とモルトの甘味がバランスよく交わっています。物語の一コマのようなラベルが印象的です。

◆べアードブルーイング「帝国IPA」/
2000年に沼津に誕生した、少量の仕込みを丁寧に行い、独自の味わいのビールを作るべアードブルーイング。「帝国IPA」はしっかりとしたコクがありながら、爽やかなホップの苦味が特徴のインディアペールエールです。(2014年に伊豆・修善寺に移転)

イギリスやアメリカ、日本のペールエールを飲み比べてみるのもたのしいですね。

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